2010年2月7日日曜日

千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が、「農業体験農園」を運営開始

千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が2010年3月から、「農業体験農園」を運営開始するとのこと。

農業体験農園:現役農家が先生役の「畑の学校」、来月開園--柏のJA /千葉 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、この「農業体験農園」の詳細は、

・場所:
 柏市北部東地区の新興住宅地にある、2件の農家の土地。
 この土地は、つくばエクスプレス・柏たなか駅周辺で、UR都市機構が進める区画整理事業(2000~2018年度)の用地(約170ha、計画人口1万7,000人)内にある。

・開設の背景:
 開設場所の柏市北部東地区は、戸建て住宅を中心とした住宅開発が進められており、更に後継者難もあり、従来の農村風景が失われつつある。
 (同地区は市街化区域となっており、生産緑地法のうえで「生産緑地」指定を受けている農地が多く、指定を受けているうちは、
   ・税制上の優遇
   ・土地利用の制限
   の対象となる。
   ただし、生産者が亡くなった場合等にはこの指定が解除され、宅地開発の対象になりやすい。)
 このため、
 ・JAいちかわ田中経済センター
 ・柏市
 ・UR
 の3者が、
 ・「農村風景を守るため、農あるまちづくりに取り組もう」
 との狙いで、
 ・旧住民の農家
 ・新住民
 の交流を図る、農業体験農園を計画した。

・利用の仕組み:
 農家は、市民と年4万3,000円で契約し、
 ・農園としての農地の提供
 ・市民への農業の基本の指導
 を行う。
 これにより、市民が農作業を体験する。

・特徴:
 農家にとっては、
 ・自身が運営の実施主体となるため、生産緑地の指定解除対象にならずに、農地を維持できる
 ・入園料収入による農業経営の安定
 ・農地が荒れない
 ・農作業がきつい高齢者も継続でき、後継者育成にもつながる
 といったメリットがある。
 また利用者側には、
 ・自己流の家庭菜園と異なり、本格的な農業を体験できる。
 ・収穫の喜びが味わえる。
 ・作付け計画・農機具・肥料などは、全て農家側が用意。
  このため利用者は、手ぶらで訪れて農作業に取り組める。
 ・収穫される野菜(約30品目)は、利用者が持ち帰り可能。
 といったメリットがある。

・入園募集:2010年1月~2月はじめに実施。
 48区画に対し39人(20~70歳代)がが申し込んだ。

・スケジュール:
 参加者は、2010年3月~2011年1月の期間中、農家から5~6回に渡り、
 ・播種の仕方
 ・苗の管理
 ・肥料の施肥や収穫の方法
 ・農機具の扱い方
 等の指導を受ける。
 (農作業は、好きな時間に行える)

となっています。

記事では、「JAいちかわ田中経済センター」の、

・「料金は、農家の技術料と収穫した野菜の代金。
  農家が農園の経営者となることで、市街地での生産が可能となり、農村風景を保存できるようになればうれしい」

とのコメントが紹介されています。


単なる貸し農園としての土地利用ではなく、農家の方々が経営主体となることで農地の「生産緑地」指定を維持しつつ、運営者・利用者双方のメリットを実現しようという点が、非常に興味深い試みです。


※参考
・JAいちかわ-トップページ
 http://www.ja-ichikawashi.or.jp/index.html
柏市役所公式ウェブサイトトップページ
 http://www.city.kashiwa.lg.jp/

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