千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が2010年3月から、「農業体験農園」を運営開始するとのこと。
農業体験農園:現役農家が先生役の「畑の学校」、来月開園--柏のJA /千葉 - 毎日jp(毎日新聞)
上記リンク先記事によると、この「農業体験農園」の詳細は、
・場所:
柏市北部東地区の新興住宅地にある、2件の農家の土地。
この土地は、つくばエクスプレス・柏たなか駅周辺で、UR都市機構が進める区画整理事業(2000~2018年度)の用地(約170ha、計画人口1万7,000人)内にある。
・開設の背景:
開設場所の柏市北部東地区は、戸建て住宅を中心とした住宅開発が進められており、更に後継者難もあり、従来の農村風景が失われつつある。
(同地区は市街化区域となっており、生産緑地法のうえで「生産緑地」指定を受けている農地が多く、指定を受けているうちは、
・税制上の優遇
・土地利用の制限
の対象となる。
ただし、生産者が亡くなった場合等にはこの指定が解除され、宅地開発の対象になりやすい。)
このため、
・JAいちかわ田中経済センター
・柏市
・UR
の3者が、
・「農村風景を守るため、農あるまちづくりに取り組もう」
との狙いで、
・旧住民の農家
・新住民
の交流を図る、農業体験農園を計画した。
・利用の仕組み:
農家は、市民と年4万3,000円で契約し、
・農園としての農地の提供
・市民への農業の基本の指導
を行う。
これにより、市民が農作業を体験する。
・特徴:
農家にとっては、
・自身が運営の実施主体となるため、生産緑地の指定解除対象にならずに、農地を維持できる
・入園料収入による農業経営の安定
・農地が荒れない
・農作業がきつい高齢者も継続でき、後継者育成にもつながる
といったメリットがある。
また利用者側には、
・自己流の家庭菜園と異なり、本格的な農業を体験できる。
・収穫の喜びが味わえる。
・作付け計画・農機具・肥料などは、全て農家側が用意。
このため利用者は、手ぶらで訪れて農作業に取り組める。
・収穫される野菜(約30品目)は、利用者が持ち帰り可能。
といったメリットがある。
・入園募集:2010年1月~2月はじめに実施。
48区画に対し39人(20~70歳代)がが申し込んだ。
・スケジュール:
参加者は、2010年3月~2011年1月の期間中、農家から5~6回に渡り、
・播種の仕方
・苗の管理
・肥料の施肥や収穫の方法
・農機具の扱い方
等の指導を受ける。
(農作業は、好きな時間に行える)
となっています。
記事では、「JAいちかわ田中経済センター」の、
・「料金は、農家の技術料と収穫した野菜の代金。
農家が農園の経営者となることで、市街地での生産が可能となり、農村風景を保存できるようになればうれしい」
とのコメントが紹介されています。
単なる貸し農園としての土地利用ではなく、農家の方々が経営主体となることで農地の「生産緑地」指定を維持しつつ、運営者・利用者双方のメリットを実現しようという点が、非常に興味深い試みです。
※参考
・JAいちかわ-トップページ
http://www.ja-ichikawashi.or.jp/index.html
・柏市役所公式ウェブサイトトップページ
http://www.city.kashiwa.lg.jp/

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