2011年8月21日日曜日

島根県松江市のNPO法人「まちづくりネットワーク島根」が、「比津町まちネット市民農園」をオープン

島根県松江市のNPO法人「まちづくりネットワーク島根」が、同市内に「比津町まちネット市民農園」をオープンしたとのこと。

(ニュース記事)
・Stop 放棄地/NPOが市民農園(asahi.com)
 http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001108120004

(「まちづくりネットワーク島根」のサイト内ページ)
・まちネット市民農園
 http://www.machi-s.com/event_nouen.html

上記URL先ページによると、今回の貸し農園の概要は、

・開設の背景:
 2005年に特定農地貸付法が改正されたことで、農地所有者やNPO等による市民農園開設が可能になった。(従来は自治体や農協のみ)
 これを受け「まちづくりネットワーク島根」では、農家の負担になっている耕作放棄地整備を引き受けており(市民農園開設の申請手続きも代行)、2年前には大庭町の休耕地(約6,000m2)を整備し、その一部を2010年8月に「大庭空山まちネット市民農園」としてオープンさせている。

・区画数:22区画(1区画約30m2
・利用料:年間9,000
・契約期間:1年間(翌年以降の継続も可)
・農業用水:有り
・有機肥料:割引にて購入可
・農機具:各自持参
・格納庫:なし

等となっています。

また記事では、

(今回市民農園として整備された、比津町の農地の一部を所有する方々)
・「休日だけでは農地に手をかける余裕がない。
  農地として利用してもらえるのはありがたい」
・「雑草が伸び放題だと周囲の農地に迷惑がかかる」

(島根県農業経営課の担当者の方)
・「利用者のニーズに合うものを提供できるかが重要。
  NNPOによる市民農園は放棄地に歯止めをかける有効な手段の一つ」

(「まちづくりネットワーク島根」の理事の方)
・「利用者が作業のコツを教え合ったり、弁当持参で家族と来たり。
  楽しんでいる姿を見るのがうれしい。
  より魅力的な農園にしたい」

とのコメントが紹介されています。


言われてみると、当ブログで取り上げてきた貸し農園でも、NPO法人による開設・運営が多いですが、農地所有者と一般市民の双方にメリットが生まれるように耕作放棄地を活用するには、民間組織による取り組みが有効、ということなんでしょうか。

食を支える日本の農地を守りつつ、市民が趣味として農業に触れられる貸し農園の開設・運営の取り組みが、今後も全国で進むことを、個人的にはる良く期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]NPO法人まちづくりネットワーク島根
 http://www.machi-s.com/

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