「森トラスト」社が2013年3月26日に、
・東京のJR山手線内に、季節限定の貸し農園「森虎農園(モリトラファーム)」を開設する。
との予定を発表していました。
同社の発表資料[1]やニュース記事[2]、農園のサイト[3]によると、施設の概要は下記の通り。
・コンセプト:
都市生活者が、農業や野菜づくり通じて自然に触れ、手軽に楽しく学ぶ機会を提供する。
・主な特徴:
・サポート体制:
初心者も気軽に野菜づくりを楽しめるよう、サポートする。
・菜園スタッフによるアドバイス
・「水やり」のサポート
・種苗の頒布(春と秋に実施、育成・収穫しやすいものを選抜する)
・基本的な菜園用具の常備、無料貸し出し
・収穫祭の実施
・イベントを開催予定:
野菜や農業への関心を高めるため、下記のようなイベントを開催していく。
・「Agri Academy」:
・「子ども食育アカデミー」
・「知的農業セッション」
等、子どもから大人まで、会員以外も参加できる企画を随時開催する。
・「Agri Mart」:
旬の新鮮野菜や関連グッズを販売する。
・オプションサービスを用意:
会費以外の別料金6万円で、開設期間(9ヶ月)内に下記サービスが受けられる。
・カルテ管理
・土寄せ
・畝立て直し
・支柱・誘引
・芽かき・摘芯
・間引き
・施肥
・告知サービス
・場所:
港区の「MORI TRUST GARDEN TORA4」(4月24日オープン予定)の中。
(この場所は、2009年に営業終了したホテル「虎ノ門パストラル」の跡地)
・運営者:「東邦レオ」社のまちなか菜園事務局
・総面積:約900m2(通路含む)
山の手線内では最大規模とのこと。
・利用者:会員制(個人、法人)
・区画:全144区画(露地型)
・個人区画:
・3m2:
・区画数:88
・会費:9万6,000円
・5m2:
・区画数:42
・会費:16万円
・法人区画:
・7m2:
・区画数:14
・会費:35万円
・栽培できる野菜:100種類以上
・付帯施設:
手・足洗い場、物置、トイレ、男女別ロッカールーム、有料駐車場
・貸出期間:2013年4月24日~2014年1月23日(9ヶ月間)
・スケジュール:
・会員募集開始:2013年4月1日
・オープン:同年4月24日
個人会員で1ヶ月あたり約1万~2万円弱と、料金は高めではありますが、その分サポートが手厚いのは魅力です。
また山の手線内というロケーションと合わせて、野菜作りに興味があるもののこれまで取り組んだことが無い人にとっては、良い機会となるのでは、と考えます。
都市内での意欲的な取り組みだけに、期間限定というのがちょっと残念ですが、今年の反響によっては来年以降の継続オープンがあるのか、注目したいところです。
※参照・参考サイト:
・[1]4月24日、山手線内最大級の貸し菜園『森虎農園(モリトラファーム)』誕生(森トラスト)
http://www.mori-trust.co.jp/pressrelease/2013/20130326.pdf
・[2]森トラスト 9カ月限定貸し農園開設(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130327/bsd1303270801008-n1.htm
・[3]森虎農園
http://www.machinaka-saien.jp/farm/moritora/
・[4]MORI TRUST GARDEN TORA4
http://www.mt-garden.com/
2013年4月21日日曜日
2013年4月14日日曜日
農水省が「『農』のある暮らしづくり交付金」の公募を開始、市民農園などでは新設・改修等の費用の1/2以内を助成
農林水産省が2013年3月に、「『農』のある暮らしづくり交付金」の公募を開始していました。
同省のサイト[1]によると、まず制度の概要は下記の通り。
・目的:
・都市
・都市の近接地域
において、住民が「農」に触れて楽しめる環境の整備を進める。
・内容:下記の3項目。
・「『農』のある暮らしづくり推進対策」:
・支援の対象:
・住民が「農」と触れあう機会を増やすための、多様な活動
・上記活動に付随する、簡易な施設の整備
・補助率:定額(1地区あたり上限400万円)
・事業の実施主体:民間団体、NPO、市町村など。
・「『農』のある暮らしづくり整備対策」:
・支援の対象:
・市民が多様な目的で「農」と関わるための施設
(市民農園、屋上・河川敷菜園、障害者雇用農園など)
・地元農産物の生産・加工・流通を促進するための施設
・「農」の持つ公益的機能を維持増進するための施設
などの整備費用。
・補助率:1/2以内
・事業の実施主体:
農園開設予定者、NPO、特例子会社、社会福祉法人、農業法人、市町村など。
・「『農』のある暮らしづくり支援対策」:
・支援の対象:
・専門家の派遣
・都市農業関係情報の整備
・効果的な情報提供手法の開発
などの活動。
・補助率:定額(1件あたりの上限1,000万円)
・事業の実施主体:民間団体、NPOなど。
(※ただしこれらは、平成25年度予算案の成立が前提であり、今後の変更などは有り得る。)
・公募期間:2013年3月25日~5月8日
そして「整備対策」の中の「『農』と関わるための施設」では、新設または補修・改修を支援する対象として、具体的に下記の農園・施設が挙げられています。
・多様な農園:
・市民農園、農業体験農園:
・農園の区画造成、園路園整備、温室・ハウス整備など
・附帯施設(休憩所、簡易宿泊施設、トイレ、農機具収納庫、給排水施設、ごみ置場、駐車場、照明施設など)
・都市空閑地活用菜園:
・ビルやマンションの屋上
・河川敷
などを活用した菜園と附帯施設。
・福祉・介護農園:
・障害者の就労・雇用を目的とする農園
・高齢者の生きがい農園
・リハビリ農園
等の農園と附帯施設。
・学童農園:
・学校の敷地内外で設置する学童農園と附帯施設。
・上記施設にともない整備する加工体験施設:
・農園利用者
・地域住民
の交流の場になる施設。
(市民農園で収穫した農作物などの調理・加工体験施設など。)
当ブログでこれまでチェックしてきた限りでは、自治体による市民農園への補助制度はあったものの、政府による取り組みは無かったので、今回の支援策にはちょっと驚きましたが、それだけ全国的に貸し農園に対する需要が高まってきている、ということでしょうか。
支援対象には、殆ど全ての貸し農園のタイプが挙げられていると思いますが、それだけに予算枠がどれだけ充てられているのか(全国で何件ぐらいの支援が可能なのか)が気になるところです。
ともあれ全国規模の支援策であり、国民が自分のペースで野菜作りに携わることができる環境の整備が、大きく進むことを期待したいです。
※参照・参考資料:
・[1]「農」のある暮らしづくり交付金(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/nouaru_kurashi/
同省のサイト[1]によると、まず制度の概要は下記の通り。
・目的:
・都市
・都市の近接地域
において、住民が「農」に触れて楽しめる環境の整備を進める。
・内容:下記の3項目。
・「『農』のある暮らしづくり推進対策」:
・支援の対象:
・住民が「農」と触れあう機会を増やすための、多様な活動
・上記活動に付随する、簡易な施設の整備
・補助率:定額(1地区あたり上限400万円)
・事業の実施主体:民間団体、NPO、市町村など。
・「『農』のある暮らしづくり整備対策」:
・支援の対象:
・市民が多様な目的で「農」と関わるための施設
(市民農園、屋上・河川敷菜園、障害者雇用農園など)
・地元農産物の生産・加工・流通を促進するための施設
・「農」の持つ公益的機能を維持増進するための施設
などの整備費用。
・補助率:1/2以内
・事業の実施主体:
農園開設予定者、NPO、特例子会社、社会福祉法人、農業法人、市町村など。
・「『農』のある暮らしづくり支援対策」:
・支援の対象:
・専門家の派遣
・都市農業関係情報の整備
・効果的な情報提供手法の開発
などの活動。
・補助率:定額(1件あたりの上限1,000万円)
・事業の実施主体:民間団体、NPOなど。
(※ただしこれらは、平成25年度予算案の成立が前提であり、今後の変更などは有り得る。)
・公募期間:2013年3月25日~5月8日
そして「整備対策」の中の「『農』と関わるための施設」では、新設または補修・改修を支援する対象として、具体的に下記の農園・施設が挙げられています。
・多様な農園:
・市民農園、農業体験農園:
・農園の区画造成、園路園整備、温室・ハウス整備など
・附帯施設(休憩所、簡易宿泊施設、トイレ、農機具収納庫、給排水施設、ごみ置場、駐車場、照明施設など)
・都市空閑地活用菜園:
・ビルやマンションの屋上
・河川敷
などを活用した菜園と附帯施設。
・福祉・介護農園:
・障害者の就労・雇用を目的とする農園
・高齢者の生きがい農園
・リハビリ農園
等の農園と附帯施設。
・学童農園:
・学校の敷地内外で設置する学童農園と附帯施設。
・上記施設にともない整備する加工体験施設:
・農園利用者
・地域住民
の交流の場になる施設。
(市民農園で収穫した農作物などの調理・加工体験施設など。)
当ブログでこれまでチェックしてきた限りでは、自治体による市民農園への補助制度はあったものの、政府による取り組みは無かったので、今回の支援策にはちょっと驚きましたが、それだけ全国的に貸し農園に対する需要が高まってきている、ということでしょうか。
支援対象には、殆ど全ての貸し農園のタイプが挙げられていると思いますが、それだけに予算枠がどれだけ充てられているのか(全国で何件ぐらいの支援が可能なのか)が気になるところです。
ともあれ全国規模の支援策であり、国民が自分のペースで野菜作りに携わることができる環境の整備が、大きく進むことを期待したいです。
※参照・参考資料:
・[1]「農」のある暮らしづくり交付金(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/nouaru_kurashi/
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