兵庫県の国道43号沿いに設けられている「環境防災緑地」が、西宮市内で市民農園として活用されることが決定したとのこと。
(ニュース記事)
・神戸新聞|社会|防災緑地を市民農園に 国交省管理西宮の2カ所
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003179987.shtml
上記URL先ページによると、この「環境防災緑地」の詳細は、
・背景:
「阪神・淡路大震災」をきっかけに、震災復興計画において兵庫県が設置し、国土交通省などと共同で整備を行っている。
・場所・広さ:
広域防災帯(国道43号(幅50m)と、上下線の沿道(幅各12.5m)の計75m)のうち、国土交通省が買取った沿道部分。
数は2010年4月現在で216カ所。
内訳は、
・自治体管理の公園:38カ所
・国土交通省近畿地方整備局兵庫国道事務所による管理:178カ所
・設置目的:
・災害時の火事の延焼防止
・国道43号公害訴訟の最高裁判決(1995年)に伴う騒音抑制
となっています。
また、今回の市民農園化については、
・背景:
道路関連予算が減る中、緑地を管理する国土交通省の事務所は、管理コスト削減の方策を探っていた。
その中で、西宮市が、市民農園での活用を提案した。
これにより、防災緑地の平時の有効利用に加え、管理者にとってはコスト削減が見込まれる。
・市民農園の場所:
西宮市川西町の国道43号北の2カ所。
・広さ:計1,569m2
・区画:39区画
(既に22区画が応募済み、現在は募集を締め切っている)
・栽培する植物:
・花
・観葉植物
に限定する。
・オープン時期:2010年8月の予定。
・利用料:無料
等との内容が記述されています。
また記事では、
(西宮市)
・「(募集は締め切っているが)今後、ニーズがあれば対応を検討する」
(国土交通省近畿地方整備局兵庫国道事務所調査課)
・「市民が道路に親しむきっかけにもなる。
市民農園が、公共性、公益性が高い有効活用策の増加につながってほしい」
とのコメントが紹介されています。
栽培可能な植物が花や観葉植物のみ(野菜は含まれていない)というのは、個人的にはちょっと物足りない気もしますが、やはり土地の元々の用途を考慮して、ということでしょうか。
ともあれ、市民の心を和ませる場所に変わるとすれば、管理コストの削減と合わせて、この取り組みの意義は非常に大きいのでは、と考えます。
※参考
・[1]兵庫国道事務所
http://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/
・[2]国道43号|事業内容|兵庫国道事務所 事業概要
http://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/introduction/jigyou/jigyo/route43/index.html
・[3]西宮市役所
http://www.nishi.or.jp/

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