2011年5月15日日曜日

宮城県山元町のNPO法人「里山ひろば」が、東日本大震災の被災者の気分転換用として農地を提供

宮城県山元町のNPO法人「里山ひろば」が、同町内でクラインガルテン用に整備していた農地を、東日本大震災の被災者の方々に提供しているとのこと。

(ニュース記事)
・農作業で避難者気分転換 : 宮城 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20110514-OYT8T00908.htm

上記URL先ページによると、この取り組みの概要は、

・背景・目的:
 「里山ひろば」では約3年前から、
 ・農村・都市交流
 ・自然体験
 等の活動に取り組んできた。
 震災後は、被災者の方々の生活が、避難所や仮設住宅で室内にこもりがちになる可能性があるため、今回は
 ・「被災者に寄り添って、一緒に元気になってもらいたい」
 と、気分転換用として農地を提供した。

・提供した用地・資材:
 ・農地:約15a(山元町浅生原で、クラインガルテン(滞在型市民農園)用に整備していた)
 ・苗、肥料

・参加者:約20人(4月下旬に町内の避難所を回り、被災者に呼び掛けを行った)

・利用状況:
 ・区画は1人づつに分けられており、好きな農作物(オクラ、ニンジン、インゲン豆、ネギ等)の苗や種が植えられている。
  収穫される作物は、参加者が持ち帰り可能。
 ・農地は、何時でも農作業が行えるように開放されている。
 ・毎週土曜日には、農業経験者から指導を受けることができる。
 
・その他:
 被災者への貸し出しの他、農地の一部で、「里山ひろば」がトウモロコシ等を育てている。
 (収穫後は避難所などで配布する予定)

等となっています。

また記事では、

(参加者の1人)
・「仮設住宅では何をしていいか困ることも多いが、一緒に参加している人の顔を見ながら体を動かせるのは楽しい」

(「里山ひろば」の理事長)
・「避難所や仮設住宅から外に出て、気分転換をする機会になればうれしい。
  仮設住宅があるうちは続けていきたい」

とのコメントも紹介されています。


「里山ひろば」のブログ[2]では、現地の様子が写真とともに紹介されており、早速作業が進んでいることが伺えます。
(また、震災の被害が甚大であることも改めて感じる)

私が経験してきた限りでも、自分で植えて面倒を見ている野菜が育っていく様に触れることは、非常に良い触発や気分転換になると感じているので、この取り組みが少しでも被災者の方々に活力をもたらすことを、強く願いたいです。


※参考
・[1]NPO 里山ひろば
 http://kasi.blogzine.jp/
・[2]山元町 - Wikipedia

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