2012年7月29日日曜日

営業停止していた北海道札幌市の「コバワールドスキー場」が、市民農園「コバヴィレッジ」としてオープン

4年前に営業停止していた北海道札幌市南区の「コバワールドスキー場」が2012年6月に、市民農園コバヴィレッジ」として運営を開始しています。

(ニュース記事)
・札幌の自然農園「コバヴィレッジ」にドッグラン-犬同伴可能なキャンプ場併設(札幌経済新聞)
 http://sapporo.keizai.biz/headline/1377/

(コバヴィレッジのサイト)
・KobaVillage
 http://kobavillage.jp/index.html

上記URL先ページによると、農園の概要は

・主な特徴:
 「レジャーパーク型自然農園」をコンセプトに据えており、市民農園の他にも
 ・レストランベーカリー(施設内で収穫した農産物やハーブ等を使用)
 ・クラブハウス(バーベキュー等が可能)
 ・ドッグラン(約2,700坪、札幌市内最大)
 等の施設・設備を備えている。
・敷地面積:16万
・市民農園:
 ・区画のサイズ:105m(約15坪)
 ・利用期間:5月末~10月末の予定
 ・料金:1区画あたり2万円/シーズン
  ※第1期のみ限定1万円/シーズン。
 ・特典:
  ・飲食料金10%オフ。
  ・プロによる農業指導・アドバイスを受けられる。
  ・次年度の先行予約が可能。
  ・駐車場利用が無料。
  ・収穫祭(秋に予定)への出店、レンタルキッチンの利用が可能。
・開業日:2012年6月1日
 市民農園は5月21日にオープン。

等となっています。


私は「コバワールドスキー場」を利用したことは無いものの、仕事で何回も入り口前の道路を通ったことがあり(営業停止になっていたことも知っていた)、テレビのニュースで市民農園として生まれ変わったことを知ったときは、山の中で自然に囲まれたロケーションを、近年関心・人気が高まっている分野に有効活用するという意味で、非常に魅力的な取り組みをされていると感じました。

冬に降雪・積雪があることから利用期間が短く、また現状では近くに公共交通機関(バス停など)が無い(来場には自動車が必要)といった不便さはあるものの、スキー場だった山深い場所で野菜つくりに取り組め、またレストラン・クラブハウス等も備えているということで、札幌市内のレジャー的な施設としてもかなり魅力が高いのでは、と考えます。

2012年7月1日日曜日

群馬県高崎市の「相間川温泉クラインガルテン」は動物の食害により利用率が16%まで低下、ただし防止策により回復傾向

下記URL先ページでは、群馬県高崎市の「相間川温泉クラインガルテン」で、利用者の急減が起こったことが紹介されています。

(ニュース記事)
・相間川温泉クラインガルテン:利用率低迷 活性化へ構想 動物侵入対策、野菜即売会も /群馬(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120629ddlk10020222000c.html

上記URL先ページによると、まず農園の概要は

・指定管理者:「相間川温泉」社
・オープン時期:1991年(日本では初のクラインガルテンとのこと)
・広さ:約1万m2
・区画:
 ・数:225区画
 ・1区画の広さ:約40m2
 ・年間利用料:8,400
・その他の施設:
 長期滞在の利用客向けに
 ・温泉付き宿泊施設
 ・ログハウス
 を設置している。

等というもの。

しかし約5年前から、動物(イノシシ、サル等)による食害が増加したことから、利用率(ピーク時は8~9割)が16%まで急落。

このため「相間川温泉」社では、2011年4月防止策(農園を取り囲む柵などの設置)を講じ、現在は以前の利用者を中心に、契約が増加傾向にあるとのことです。


利用率が10%台まで落ちたという点に、食害のひどさが伺えますが、防止策を講じたことで利用者が戻りつつあるとのことで、環境(ロケーションや設備など)自体は高い魅力を備えているものと想像されます。

私の家の近隣の家庭菜園でも、動物による食害が起こっていることを耳にしています(私の家は幸い、まだ被害にあっていない)が、自然が豊かな環境は魅力的である反面、動物も生きており美味しい野菜に惹かれてくる可能性があることは、まず心構えとして認識しておくことが必要だと感じます。


※参考サイト・ページ
・[1]クラインガルテンのご案内(くらぶち相間川温泉)
 http://www12.ocn.ne.jp/~aimagawa/mt.html

2012年6月3日日曜日

東邦レオが初心者向けに、利用料金1.5万円~で約3ヶ月間使い放題の「サポート付き菜園体験パッケージ」を発売

東邦レオ」社が、都市に住む家庭菜園の初心者向けとして、約3ヶ月間の使い放題で利用料金が1.5万円~という「短期・コスト固定型」のサポート付き菜園体験パッケージを発売したとのこと。

(ニュース記事)
・約3ヶ月間使い放題で1.5万円から/都市居住の野菜づくり初心者を対象にした『駅近』で楽しめる短期・コスト固定型のサポート付き菜園体験パッケージ開始(VFリリース)
 http://release.vfactory.jp/release/48273.html

(「まちなか菜園」のサイト内ページ)
・菜園体験パッケージのお申し込み
 https://www.machinaka-saien.jp/apply-pack/

上記URL先ページによると、パッケージの概要は

・背景:
 東邦レオでは2010年2月に、都市部で駅に近い遊休資産(未利用地・建物屋上など)を利用する貸し菜園事業を開始。
 これまでに首都圏・中部・関西で12施設(400区画以上)を運営している。
 従来の利用契約は年間契約(月額制)となっているが、見学会や収穫イベント参加者にヒアリングを行ったところ、初心者からは
 ・長期契約不安があり、まずは家族で短期的に楽しんでみたい。
 との声が多かった。
 今回はこの要望を受けて、野菜づくりの初心者に特化したパッケージを開発した。

・主な特徴:
 ・野菜つくりの初心者向けのプラン:
  ・菜園スタッフのアドバイスが受けられる。
  ・平日に訪問できない人向けに、「水やり」のサポートも用意されている。
 ・手軽な利用体制:
  ・約3ヶ月間使い放題で、一式価格は1.5万円~。
  ・基本的な用具(鍬、じょうろ、肥料、支柱など)は施設に常設しており、無料で利用可能。
   利用者は、手ぶらで訪問しても作業が行える。
 ・子供・孫とも一緒に楽しめるプログラム:
  ・植付けレクチャー
  ・収穫祭
  等のイベントを用意。
  夏休みの自由研究にも利用できる。

・今回のパッケージの概要:
 ・該当の菜園:下記の首都圏・中部7ヶ所。
  ・「ソラドファーム高崎モントレー」(屋上菜園):
   ・場所:群馬県高崎市
   ・区画の広さ:8m2
   ・価格:1.5万
  ・「ソラドファーム戸田」(露地菜園):
   ・場所:埼玉県戸田市
   ・区画の広さ・価格:
    ・8m21.5万
    ・12m22万
  ・「ひだまりファーム多摩平」(露地菜園):
   ・場所:東京都日野市
   ・区画の広さ:8m2
   ・価格:1.5万
  ・「なるふぁーむ」(屋上菜園):
   ・場所:愛知県名古屋市
   ・区画の広さ:5.5m2
   ・価格:1.5万
  ・「ニッケファーム市川」(露地菜園):
   ・場所:千葉県市川市
   ・区画の広さ:12m2
   ・価格:2万
  ・「東急宮前平ショッピングパーク」(屋上菜園):
   ・場所:神奈川県川崎市
   ・区画の広さ:5.4m2
   ・価格:2万
  ・「CITTA FARM」(屋上菜園):
   ・場所:神奈川県川崎市
   ・区画の広さ:5m2
   ・価格:2万
 ・契約期間:2012年6月1日~8月31日
  ※9月以降の菜園利用を希望する場合は、
   ・秋冬野菜の短期型菜園体験パッケージ
   ・月額制の年間契約パッケージ
   の優先利用が可能。
 ・募集開始日:同年5月25日

等となっています。


2年前には「フマキラー」社による調査結果として、家庭菜園を開始後1年以内で中断する人は4割に達するとの状況が報じられていましたが、近年は家庭菜園がブームになっているとはいえ、やはり現実問題として初心者の場合、野菜作りを継続するためのハードルは低くない、ということでしょうか。

その点で今回の新しいパッケージは、消費者のニーズを汲み取って開発されたものとのことで、貸し農園の新たなかたちとなりうるのか、注目・期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]「東邦レオ」社の、屋上緑化・壁面緑化などでの事業を解説している記事(「屋上緑化に関するニュース・話題」、2009/12/16)
 http://rooftop-gardening.sublimeblog.net/article/2933886.html


※当ブログの関連記事:
「東邦レオ」が、都市部の未利用地や建物屋上の空きスペースを活用する、貸し菜園事業を開始(2010年2月14日)
JR川崎駅近くの商業施設「ラ チッタデッラ」の屋上に、2010年9月に貸し農園がオープン予定(2010年7月11日)
「東邦レオ」が「都市型貸し菜園事業」の第1号「ソラドファーム戸田」を開設(2010年3月14日)
東邦レオが、名古屋市内でオープン予定の商業施設「なるぱーく」の屋上に、50区画の「まちなか菜園・なるふぁーむ」を開設予定(2011年2月6日)

2012年4月29日日曜日

千葉県柏市に体験型貸し農園+レストランの「オークビレッジ柏の葉」がオープン、KCJ GROUPが運営

千葉県柏市2012年4月24日に、体験型貸し農園+レストランの施設「オークビレッジ柏の葉」がオープンしたとのこと。

(ニュース記事)
・会員制農園:駅前で無農薬野菜作り TX「柏の葉キャンパス」にあすオープン /千葉(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120423ddlk12040112000c.html
・「安心と新鮮」楽しんで 駅前に貸し農園 オークビレッジ柏の葉(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120423/chb12042321030008-n1.htm

(施設のウェブサイト)
・Oak Village Kasihanoha
http://www.ov-k.jp/

上記URL先ページによると、この施設の概要は

・運営者:「KCJ GROUP」(※子供向けの職業体験施設「キッザニア東京」などの運営企業)
・場所:柏市若柴のつくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅前
運営会社によると、都市部の駅前で本格的な無農薬野菜作りができる施設は、全国初とのこと。
・敷地面積:約1万m2
うち半分(約5,200m2)が農地。
・貸し農園:
利用には会員登録が必要。
・区画:
個人用85区画(1区画あたり10m2
法人用40区画(同40m2
・主な特徴・サービス:
会員は
・月2回の講座による、基本知識(肥料、土など)の学習
インストラクターの指導
農作業用具の貸し出し
を受け、年間40種類の無農薬野菜を育てることができる。
また、シャワーやロッカールームも備えている。
・会費:
・個人:月1万5,750
・法人:同8万7,500

等となっています。

また2つ目の記事では、「KCJ GROUP」の担当者の方の

・「農作業の体験を通して五感を研ぎ澄ませ生きている喜びを感じてほしい」

とのコメントが紹介されています。


利用料金は高めですが、整備が進んでいる都市部での貸し農園ということでその分、意欲的に設備やサービスを充実させていることが伺えます。

法人向けの区画も用意しているとのことで、併設されているレストランやカフェ等と合わせて、企業の福利厚生施設としても魅力が高いのでは、と考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]KCJ GROUP
http://www.kidzania.jp/corporate/
・[2]柏の葉キャンパス駅(ウィキペディア)