東京都・渋谷区の「環境パートナーシップオフィス会議室」で9月29日、一般市民向けの「“半農”ライフ」フォーラムが開催されるとのこと。
フォーラム:“半農”ライフを楽しむ--29日・渋谷で /東京 - 毎日jp(毎日新聞)
上記リンク先記事によると、このフォーラムは、市民団体「半農生活サポートセンター」(2009年5月設立)が主催するもの。
内容等の詳細は、
・内容:
・前半:講演「みんなで半農ライフを楽しむ時代を目指して~明日の日本農業と半農ライフ」
(蔦谷栄一氏(農林中金総合研究所特別理事))
・後半:実際に農業クラブを始めた女性グループや、プロの農家等を交えたトーク
の2部構成。
・参加:無料
(※ただし、参加には予約が必要)
となっています。
(「半農」は、農家ではない人々が休日などを利用して、市民農園などで農作業を楽しむことを指すとのこと)
ちなみに「半農生活サポートセンター」は、市民が気軽に利用可能な農園「農業クラブ」を、各地に広めることを提唱しているとのこと。
記事では、
・「気軽に農作業をする市民が増えれば、高齢化や耕作放棄など厳しい現状にある日本の農業への関心が高まる」
(半農生活サポートセンター)
・「工夫さえすれば、都会でも校庭や公園などを利用して農業ができる。趣味のように農業をする人が増えてほしい」
(「半農生活サポートセンター」代表・増山博康氏)
とのコメントが紹介されています。
食生活を支える重要な農業への関心を高めること、また野菜を育て収穫することで得られる独特な感覚を味わうことは、確かに私も、今後の社会においてより重要さを増してくるのではないか、と思うので、「半農生活サポートセンター」の今後の活動に、是非期待したいです。
※参考
・菜園デビューしませんか!東京から通えるあなたの菜園 菜園クラブいわつき 菜園オーナー募集中!
http://www.saienclub.com/
2009年9月26日土曜日
徳島県・美馬市のスポーツクラブ「AMEMBO」が、「AMEMBOまほろば観光農園」の運営を開始
徳島県・美馬市のスポーツクラブ「AMEMBO」が、同市内で貸し農園「AMEMBOまほろば観光農園」の運営を開始しているとのこと。
都会っ子の体験の場に 美馬市のスポーツクラブが観光農園 - 徳島新聞社
上記リンク先記事によると、「AMEMBOまほろば観光農園」の詳細は、
・敷地面積:約1,700m2
・区画:35m2ごとに34分割。
・利用料:1区画につき、年間5,000円。
・特色:
作付けや収穫の体験が可能。
また、頻繁に訪問できない人(県外などの居住者等)は、草抜きや水やり等の作業を「AMEMBO」に委託することも可能。
となっています。
スポーツクラブ「AMEMBO」は2007年発足で、体験型観光に注力しており、今回は都会の子供たちに農業体験の場を提供する目的で、地元の遊休農地を借り、「AMEMBOまほろば観光農園」を開園したとのことです。
同農園では、2009年5月に試験栽培を開始。
現在は、大阪の観光会社など3団体と市民2人が、計10区画を利用。
また7・8月には、大阪や兵庫の子供たち(約80人)が、ナスやトマトの収穫を体験したそうです。
記事では、「AMEMBO」代表・藤川雅仁氏の、
・「県外の個人客を増やし、リピーター獲得につなげたい」
とのコメントが紹介されています。
まずスポーツクラブが、文字通り「スポーツ」だけではなく、体験型観光を手がけているというのが、興味深いです。
また、「AMEMBOまほろば観光農園」では、市民向けの貸し農園というだけでなく、収穫体験等が出来る観光農園として、市の観光への寄与も目的としている点は、貸し農園のあり方・活用方法の一つ、という気がします。
※参考
・AMEMBO / TOP(HOTNEWS)
http://www.tokuspo.net/as/amembo/
都会っ子の体験の場に 美馬市のスポーツクラブが観光農園 - 徳島新聞社
上記リンク先記事によると、「AMEMBOまほろば観光農園」の詳細は、
・敷地面積:約1,700m2
・区画:35m2ごとに34分割。
・利用料:1区画につき、年間5,000円。
・特色:
作付けや収穫の体験が可能。
また、頻繁に訪問できない人(県外などの居住者等)は、草抜きや水やり等の作業を「AMEMBO」に委託することも可能。
となっています。
スポーツクラブ「AMEMBO」は2007年発足で、体験型観光に注力しており、今回は都会の子供たちに農業体験の場を提供する目的で、地元の遊休農地を借り、「AMEMBOまほろば観光農園」を開園したとのことです。
同農園では、2009年5月に試験栽培を開始。
現在は、大阪の観光会社など3団体と市民2人が、計10区画を利用。
また7・8月には、大阪や兵庫の子供たち(約80人)が、ナスやトマトの収穫を体験したそうです。
記事では、「AMEMBO」代表・藤川雅仁氏の、
・「県外の個人客を増やし、リピーター獲得につなげたい」
とのコメントが紹介されています。
まずスポーツクラブが、文字通り「スポーツ」だけではなく、体験型観光を手がけているというのが、興味深いです。
また、「AMEMBOまほろば観光農園」では、市民向けの貸し農園というだけでなく、収穫体験等が出来る観光農園として、市の観光への寄与も目的としている点は、貸し農園のあり方・活用方法の一つ、という気がします。
※参考
・AMEMBO / TOP(HOTNEWS)
http://www.tokuspo.net/as/amembo/
兵庫県内都市部で貸し農園が高い人気、しかし農園数の増加は鈍い
下記リンク先記事では、兵庫県内の都市部で、市民農園が人気を集めている状況が解説されています。
神戸新聞|経済|市民農園都市部で人気 応募倍率10倍超も
具体的には、
・尼崎市:
市民農園は、11ヶ所692区画(2009年4月現在)存在。
毎年の利用応募数は、定員の10倍を超える年も珍しくないが、貸し農園の数は、15年ほど前からほぼ横ばいの状態となっている。
利用者は、定年退職した60歳以上の方々が多い。
・姫路市:
市内では現在、民間の市民農園52ヶ所が運営中。(現在も少しづつ増加している)
ただし、平均利用率は98%に達し、常に10人以上が順番待ちをしている農園もある。
・神戸市:
市民農園は65ヶ所。
一部の農園では、定員以上の申し込みがある。
・上記いずれの市でも、耕作放棄地は増えている一方、市民農園の開園はあまり進んでいない。
その要因の一つに、「税金の問題」(兵庫県農政環境部)がある。
農地法では、農地の貸付先は農家と農業生産法人に限定されており、それ以外に貸した場合には、農地の相続税免除が受けられなくなる可能性がある。
しかし、農地所有者が
・利用者に耕作指導を行なう
・生産計画を作成する
等の条件を満たした場合には、相続税免除が認められる。
ただし、そのための具体的な手続きや運用が複雑であり、税務署との協議が必要となる場合も少なくない状況。
「尻込みして市民農園の開設をあきらめる人もいる」(県農政環境部)とのこと。
(各市とも、相談窓口を設けてはいる)
・兵庫県では、上記の問題への対応策として、2009年3月に「市民農園開設マニュアル」を作成。
このマニュアルでは、税務署との協議を円滑に進められるように、
・必要な要件
・手続き方法
等が詳しく解説されている。
・また、貸し農園の運営による利益は多くは無い。
農園の利用料による一定の収入は得られるが、
・休憩所の設置
・水道の完備
等の初期費用が必要となる。
また、指導の手間も必要。
等の状況が挙げられています。
ただし記事では、「おおぞうコミュニティファーム神付ふるさと村」(神戸市北区)の管理組合長の方の、
・「栽培の知識を生かしながら多くの人と交流できる市民農園の運営はやりがいがある」
とのコメントも紹介されています。
市民農園の需要が高く、また耕作放棄地も増えている一方で、貸し農園の新規開園がなかなか進まないというのは、市民農園の運営自体の魅力が、もっと高まるよう、何らかの方策が必要なように思われます。
※参考
・兵庫県ホームページ
http://web.pref.hyogo.jp/index.html
・市民農園(家庭菜園) | 尼崎市(※「尼崎市」サイト内)
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/nouen/083nouen.html
・姫路市|農業・園芸活動(※「姫路市」サイト内)
http://www.city.himeji.lg.jp/topic/geneki/_10968.html
・神戸市:市民農園の案内(※「神戸市」サイト内)
http://www.city.kobe.lg.jp/life/others/farm/
神戸新聞|経済|市民農園都市部で人気 応募倍率10倍超も
具体的には、
・尼崎市:
市民農園は、11ヶ所692区画(2009年4月現在)存在。
毎年の利用応募数は、定員の10倍を超える年も珍しくないが、貸し農園の数は、15年ほど前からほぼ横ばいの状態となっている。
利用者は、定年退職した60歳以上の方々が多い。
・姫路市:
市内では現在、民間の市民農園52ヶ所が運営中。(現在も少しづつ増加している)
ただし、平均利用率は98%に達し、常に10人以上が順番待ちをしている農園もある。
・神戸市:
市民農園は65ヶ所。
一部の農園では、定員以上の申し込みがある。
・上記いずれの市でも、耕作放棄地は増えている一方、市民農園の開園はあまり進んでいない。
その要因の一つに、「税金の問題」(兵庫県農政環境部)がある。
農地法では、農地の貸付先は農家と農業生産法人に限定されており、それ以外に貸した場合には、農地の相続税免除が受けられなくなる可能性がある。
しかし、農地所有者が
・利用者に耕作指導を行なう
・生産計画を作成する
等の条件を満たした場合には、相続税免除が認められる。
ただし、そのための具体的な手続きや運用が複雑であり、税務署との協議が必要となる場合も少なくない状況。
「尻込みして市民農園の開設をあきらめる人もいる」(県農政環境部)とのこと。
(各市とも、相談窓口を設けてはいる)
・兵庫県では、上記の問題への対応策として、2009年3月に「市民農園開設マニュアル」を作成。
このマニュアルでは、税務署との協議を円滑に進められるように、
・必要な要件
・手続き方法
等が詳しく解説されている。
・また、貸し農園の運営による利益は多くは無い。
農園の利用料による一定の収入は得られるが、
・休憩所の設置
・水道の完備
等の初期費用が必要となる。
また、指導の手間も必要。
等の状況が挙げられています。
ただし記事では、「おおぞうコミュニティファーム神付ふるさと村」(神戸市北区)の管理組合長の方の、
・「栽培の知識を生かしながら多くの人と交流できる市民農園の運営はやりがいがある」
とのコメントも紹介されています。
市民農園の需要が高く、また耕作放棄地も増えている一方で、貸し農園の新規開園がなかなか進まないというのは、市民農園の運営自体の魅力が、もっと高まるよう、何らかの方策が必要なように思われます。
※参考
・兵庫県ホームページ
http://web.pref.hyogo.jp/index.html
・市民農園(家庭菜園) | 尼崎市(※「尼崎市」サイト内)
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/nouen/083nouen.html
・姫路市|農業・園芸活動(※「姫路市」サイト内)
http://www.city.himeji.lg.jp/topic/geneki/_10968.html
・神戸市:市民農園の案内(※「神戸市」サイト内)
http://www.city.kobe.lg.jp/life/others/farm/
2009年9月24日木曜日
兵庫県の「里脇観光ぶどう園」が、企業向けの滞在型市民農園など、園内遊休地の活用計画を推進
兵庫県の「里脇観光ぶどう園」(三木市口吉川町里脇)を運営する農事組合法人「里脇生産協業」が、同農園の活性化を目的として、園内遊休地の活用計画を推進しているとのこと。
神戸新聞|東播磨|観光農園活性化へ遊休地活用 三木
上記リンク先記事によると「里脇観光ぶどう園」は、ブドウやブルーベリー、ミカン等を栽培。
ただし敷地25haのうち、現在11haが遊休地となっていることから、土地の有効活用のために、
・遊休地の農園化
・農業への参入企業の誘致
の実現を目指し、取り組みを始めているそうです。
具体的には、
・参入企業の福利厚生施設向けに、農園内に温浴施設を整備する「滞在型市民農園」
等、5つのプランを立案。
これらの計画は2009年6月に、都市部と農村の共生を目指す民間団体による取り組みとして、農林水産省の「広域連携共生・対流等推進交付金」の認可を受けているとのことです。
また9月16~18日には、新たな取り組みとして、大学生や地元企業の従業員による、遊休地再生の作業体験を行なったそうです。
記事では、参加した学生の方の
・「地元の農家の方から生の声を聞いて作業ができ、いろいろと参考になった」
とのコメントが紹介されています。
滞在型市民農園が、企業の福利厚生施設として用意されるというのは、意外というか新鮮に感じました。
(このようなケースは、他にも結構あるものなんでしょうか?)
ともあれ、せっかくのぶどう園内の用地なので、野菜つくり等に有効活用されることを期待したいです。
※参考
・里脇観光ぶどう園
http://www.satowakibudou.com/
・農林水産省/平成21年度広域連携共生・対流等対策交付金の公募について
http://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousin/090406_1.html
神戸新聞|東播磨|観光農園活性化へ遊休地活用 三木
上記リンク先記事によると「里脇観光ぶどう園」は、ブドウやブルーベリー、ミカン等を栽培。
ただし敷地25haのうち、現在11haが遊休地となっていることから、土地の有効活用のために、
・遊休地の農園化
・農業への参入企業の誘致
の実現を目指し、取り組みを始めているそうです。
具体的には、
・参入企業の福利厚生施設向けに、農園内に温浴施設を整備する「滞在型市民農園」
等、5つのプランを立案。
これらの計画は2009年6月に、都市部と農村の共生を目指す民間団体による取り組みとして、農林水産省の「広域連携共生・対流等推進交付金」の認可を受けているとのことです。
また9月16~18日には、新たな取り組みとして、大学生や地元企業の従業員による、遊休地再生の作業体験を行なったそうです。
記事では、参加した学生の方の
・「地元の農家の方から生の声を聞いて作業ができ、いろいろと参考になった」
とのコメントが紹介されています。
滞在型市民農園が、企業の福利厚生施設として用意されるというのは、意外というか新鮮に感じました。
(このようなケースは、他にも結構あるものなんでしょうか?)
ともあれ、せっかくのぶどう園内の用地なので、野菜つくり等に有効活用されることを期待したいです。
※参考
・里脇観光ぶどう園
http://www.satowakibudou.com/
・農林水産省/平成21年度広域連携共生・対流等対策交付金の公募について
http://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousin/090406_1.html
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