2010年5月30日日曜日

静岡県袋井市が、耕作放棄地を活用し、1区画300m2の市民農園をオープン予定

静岡県袋井市が、市内の耕作放棄地を活用し、2010年6月に巨大な市民農園をオープンする予定とのこと。

地域ニュース・西部:袋井に大規模市民農園 耕作放棄地を再生(静岡新聞)

上記リンク先記事によると、詳細は、

・背景:
 今回市民農園が開設される地域は、1960年代後半まではスイカの産地だった。
 しかしその後、高度成長に伴って多数の農家が耕作を放棄し、竹や雑木が生い茂る荒地となった。
 この耕作放棄地において、富士通総研で農業研究を行ってきた木船光章氏(現「ホロネット」社の設立者)が、研究の実践を目的として、約10年前に約4,500m2を借り受けて開墾を行い、体験農園「ホロンの郷」を設立。
 そして毎年、東京農業大学生の体験実習受け入れを行ってきた。
 一方、袋井市では2010年度に、主要事業の一つに
 ・「農を活かしたまちづくり」
 を掲げており、市民農園の拡充などに注力している。
 そして、
 ・耕作放棄地の再生
 ・担い手育成型農園の整備
 に対する静岡県の補助が創設されたことも背景として、木船氏に、市民農園の開設を提案した。
 開墾費用は約1,000万円で、水道施設なども整備されている。
・場所:
 袋井市最南部の磐田市境。(体験農園「ホロンの郷」の周辺)
・面積:1万2,365m2
・区画:300m2(市内5カ所の既存の市民農園の約10倍)を、25区画整備。
・貸出料:1区画あたり年間3万円。
・運営・指導:
 ・担当:
  農園の運営と農業指導は、
  ・株式会社「ホロネット」
  ・地元農家5人
  に委託する。
 ・農業指導:
  区画や栽培する作物に応じて、
  ・木船氏
  ・地元農業者
  が分担して、栽培や管理法の指導を行う。
・申し込み状況:
 現時点では7区画に留まっている。
 (ただし、週に2~3人が、見学のために訪問している)

等となっています。

また記事では、

(「ホロネット」社の設立者・木船氏)
・「農業の楽しさを伝え、多くの人が集まるようなイベントも企画したい」

(袋井市農政課)
・「農業を志す若者や退職者がこの農園で学び、袋井市の農業の将来の担い手となってもらえれば」

とのコメントが紹介されています。


1区画が300m2というのは、市民農園としては私がこれまでに見聞きしたことが無い規模であり、農業に本格的に取組むための入門的位置付け、という印象を受けます。

この意欲的な取り組みが、市民にどのように受け入れられることになるか、今後に注目したいです。


※参考
・「夢をかたちに」との思いで、農園「ホロンの里」を始めた開拓者を訪ねて(※「クラブフォーラムワン」のサイト内)
 http://www.forumone.co.jp/club/horonnosato.html
・袋井市
 http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/

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