JR西日本が5月28日、大阪駅の新ビル「ノースゲートビルディング」(2010年春開業予定)に関する各種の構想を公表したとのこと。
・JR西 新ビルに農園 環境配慮の大阪駅新構想:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
・asahi.com(朝日新聞社):天空に浮かぶエコ農園 11年春、JR大阪駅の新ビルに - 社会
上記リンク先記事によると、この構想の中で、新北ビルに「天空の農園」を設置する計画が盛り込まれており、詳細は、
・場所:中層棟14階の屋上(地上76m)の緑地部分(広さ約250m2)
・用途:
・米・野菜・果物を栽培し、ビル内のレストランで提供する。
・一部を、市民向けの貸し農園とする。
・駅利用者の憩いの場にする。
といった利用法が検討されている。
等となっています。
都市中心部の駅ビルでの農園設置という点もそうですが、地上76mという高さも、非常にユニークで魅力的な取り組みだと感じます。
また、都市への緑化(農園などの)導入に対する一般的な要望・期待の高まりが、強く反映されているようにも感じられる計画で、非常に興味深く、私は関西地方の住民ではありませんが、完成が今から楽しみです。
※参考
・JR西日本 : プレスリリース一覧>5月定例社長会見
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174837_799.html
・JRおでかけネット - 大阪駅(大阪府)
http://www.jr-odekake.net/eki/top.php?id=0610130
2010年5月30日日曜日
静岡県袋井市が、耕作放棄地を活用し、1区画300m2の市民農園をオープン予定
静岡県袋井市が、市内の耕作放棄地を活用し、2010年6月に巨大な市民農園をオープンする予定とのこと。
・地域ニュース・西部:袋井に大規模市民農園 耕作放棄地を再生(静岡新聞)
上記リンク先記事によると、詳細は、
・背景:
今回市民農園が開設される地域は、1960年代後半まではスイカの産地だった。
しかしその後、高度成長に伴って多数の農家が耕作を放棄し、竹や雑木が生い茂る荒地となった。
この耕作放棄地において、富士通総研で農業研究を行ってきた木船光章氏(現「ホロネット」社の設立者)が、研究の実践を目的として、約10年前に約4,500m2を借り受けて開墾を行い、体験農園「ホロンの郷」を設立。
そして毎年、東京農業大学生の体験実習受け入れを行ってきた。
一方、袋井市では2010年度に、主要事業の一つに
・「農を活かしたまちづくり」
を掲げており、市民農園の拡充などに注力している。
そして、
・耕作放棄地の再生
・担い手育成型農園の整備
に対する静岡県の補助が創設されたことも背景として、木船氏に、市民農園の開設を提案した。
開墾費用は約1,000万円で、水道施設なども整備されている。
・場所:
袋井市最南部の磐田市境。(体験農園「ホロンの郷」の周辺)
・面積:1万2,365m2
・区画:300m2(市内5カ所の既存の市民農園の約10倍)を、25区画整備。
・貸出料:1区画あたり年間3万円。
・運営・指導:
・担当:
農園の運営と農業指導は、
・株式会社「ホロネット」
・地元農家5人
に委託する。
・農業指導:
区画や栽培する作物に応じて、
・木船氏
・地元農業者
が分担して、栽培や管理法の指導を行う。
・申し込み状況:
現時点では7区画に留まっている。
(ただし、週に2~3人が、見学のために訪問している)
等となっています。
また記事では、
(「ホロネット」社の設立者・木船氏)
・「農業の楽しさを伝え、多くの人が集まるようなイベントも企画したい」
(袋井市農政課)
・「農業を志す若者や退職者がこの農園で学び、袋井市の農業の将来の担い手となってもらえれば」
とのコメントが紹介されています。
1区画が300m2というのは、市民農園としては私がこれまでに見聞きしたことが無い規模であり、農業に本格的に取組むための入門的位置付け、という印象を受けます。
この意欲的な取り組みが、市民にどのように受け入れられることになるか、今後に注目したいです。
※参考
・「夢をかたちに」との思いで、農園「ホロンの里」を始めた開拓者を訪ねて(※「クラブフォーラムワン」のサイト内)
http://www.forumone.co.jp/club/horonnosato.html
・袋井市
http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/
・地域ニュース・西部:袋井に大規模市民農園 耕作放棄地を再生(静岡新聞)
上記リンク先記事によると、詳細は、
・背景:
今回市民農園が開設される地域は、1960年代後半まではスイカの産地だった。
しかしその後、高度成長に伴って多数の農家が耕作を放棄し、竹や雑木が生い茂る荒地となった。
この耕作放棄地において、富士通総研で農業研究を行ってきた木船光章氏(現「ホロネット」社の設立者)が、研究の実践を目的として、約10年前に約4,500m2を借り受けて開墾を行い、体験農園「ホロンの郷」を設立。
そして毎年、東京農業大学生の体験実習受け入れを行ってきた。
一方、袋井市では2010年度に、主要事業の一つに
・「農を活かしたまちづくり」
を掲げており、市民農園の拡充などに注力している。
そして、
・耕作放棄地の再生
・担い手育成型農園の整備
に対する静岡県の補助が創設されたことも背景として、木船氏に、市民農園の開設を提案した。
開墾費用は約1,000万円で、水道施設なども整備されている。
・場所:
袋井市最南部の磐田市境。(体験農園「ホロンの郷」の周辺)
・面積:1万2,365m2
・区画:300m2(市内5カ所の既存の市民農園の約10倍)を、25区画整備。
・貸出料:1区画あたり年間3万円。
・運営・指導:
・担当:
農園の運営と農業指導は、
・株式会社「ホロネット」
・地元農家5人
に委託する。
・農業指導:
区画や栽培する作物に応じて、
・木船氏
・地元農業者
が分担して、栽培や管理法の指導を行う。
・申し込み状況:
現時点では7区画に留まっている。
(ただし、週に2~3人が、見学のために訪問している)
等となっています。
また記事では、
(「ホロネット」社の設立者・木船氏)
・「農業の楽しさを伝え、多くの人が集まるようなイベントも企画したい」
(袋井市農政課)
・「農業を志す若者や退職者がこの農園で学び、袋井市の農業の将来の担い手となってもらえれば」
とのコメントが紹介されています。
1区画が300m2というのは、市民農園としては私がこれまでに見聞きしたことが無い規模であり、農業に本格的に取組むための入門的位置付け、という印象を受けます。
この意欲的な取り組みが、市民にどのように受け入れられることになるか、今後に注目したいです。
※参考
・「夢をかたちに」との思いで、農園「ホロンの里」を始めた開拓者を訪ねて(※「クラブフォーラムワン」のサイト内)
http://www.forumone.co.jp/club/horonnosato.html
・袋井市
http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/
北海道北広島市が、市内の市民農園などを紹介する「きたひろしま交流農園マップ」を無料配布予定
北海道北広島市が、市内の
・イチゴ農園
・農産物直売所
・市民農園
等を紹介する「きたひろしま交流農園マップ」を作製し、無料配布する予定とのこと。
・情報充実の交流農園マップ 北広島市、今年は全戸配布-北海道新聞[札幌圏]
上記リンク先記事によると、詳細は、
・制作目的:
地元や札幌圏の住民に、北広島市の農産物・農業への関心を持ってもらうことを狙う。
・背景:
2009年に同様の地図を500枚試作し、市役所や各出張所において配布したところ、好評を博した。
・掲載内容:
・イチゴ農園(13ヶ所)
・農産物の直売所(14ヶ所)
・市民農園
・乗馬施設
・2010年開業予定の農業体験施設
の、計34カ所を紹介。
今回は、各農園・施設の
・ウェブサイトのURL
・開業時期
等の情報も掲載している。
・形態:
A3判、両面カラー
・作成枚数:3万枚
・配布予定:
2010年6月1日に、北広島市の広報誌と一緒に全戸配布する。
また、市役所などでも無料配布を行う。
(市のウェブサイトにも掲載する。)
等となっています。
地域の貸し農園などを一気に紹介するマップというのは、個人的には確かに珍しい取り組みだと感じます。
また、家庭菜園などへの関心が高まっている現状では、地域の魅力のPRにも、効果が高いのでは、と考えます。
※参考
・北広島市
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/
・きたひろしま交流農園マップ | 北広島市
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00003788.html
・イチゴ農園
・農産物直売所
・市民農園
等を紹介する「きたひろしま交流農園マップ」を作製し、無料配布する予定とのこと。
・情報充実の交流農園マップ 北広島市、今年は全戸配布-北海道新聞[札幌圏]
上記リンク先記事によると、詳細は、
・制作目的:
地元や札幌圏の住民に、北広島市の農産物・農業への関心を持ってもらうことを狙う。
・背景:
2009年に同様の地図を500枚試作し、市役所や各出張所において配布したところ、好評を博した。
・掲載内容:
・イチゴ農園(13ヶ所)
・農産物の直売所(14ヶ所)
・市民農園
・乗馬施設
・2010年開業予定の農業体験施設
の、計34カ所を紹介。
今回は、各農園・施設の
・ウェブサイトのURL
・開業時期
等の情報も掲載している。
・形態:
A3判、両面カラー
・作成枚数:3万枚
・配布予定:
2010年6月1日に、北広島市の広報誌と一緒に全戸配布する。
また、市役所などでも無料配布を行う。
(市のウェブサイトにも掲載する。)
等となっています。
地域の貸し農園などを一気に紹介するマップというのは、個人的には確かに珍しい取り組みだと感じます。
また、家庭菜園などへの関心が高まっている現状では、地域の魅力のPRにも、効果が高いのでは、と考えます。
※参考
・北広島市
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/
・きたひろしま交流農園マップ | 北広島市
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00003788.html
NPO法人「長崎更生会・絆」が、耕作放棄地を活用した市民農園事業に取組む
NPO法人「長崎更生会・絆」が、耕作放棄地を活用した市民農園事業に取組んでいるとのこと。
・龍~なが 長崎新聞ホームページ:開墾で犯罪歴ある人の社会復帰支援 大村のNPO、耕作放棄地を活用(5月26日)
上記リンク先記事によると、事業の詳細は、
・背景:
「長崎更生会・絆」では、犯罪暦を持つ人の更生・社会復帰のための支援に取組んでいる。
今回は、長崎県の「ふるさと雇用再生特別基金事業」を活用し、大村市内の耕作放棄地を無償で借り受けて、
・市民農園
・観光農園
として再生させる事業を手がける。
・目的:
・失業者
・犯罪歴を持つ、社会復帰を目指す人
の支援を図る。
・場所:長崎県大村市陰平町
※2010年5月24日に、開墾式を実施した。
等となっています。
また記事では、「長崎更生会・絆」の理事長の方の、
・「野菜や水稲など農作物を育て、就労支援につなげていきたい」
とのコメントが紹介されています。
農業や家庭菜園の社会的な意義・価値の向上という点からも、今回の「長崎更生会・絆」による耕作放棄地の活用や市民農園・観光農園の運営の取り組みが、就労支援に着実につながっていくことを、強く期待したいです。
※参考
・特定非営利活動法人 長崎更生会 絆の組織概要 | NPO法人データベース NPOヒロバ
http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=84035
・龍~なが 長崎新聞ホームページ:開墾で犯罪歴ある人の社会復帰支援 大村のNPO、耕作放棄地を活用(5月26日)
上記リンク先記事によると、事業の詳細は、
・背景:
「長崎更生会・絆」では、犯罪暦を持つ人の更生・社会復帰のための支援に取組んでいる。
今回は、長崎県の「ふるさと雇用再生特別基金事業」を活用し、大村市内の耕作放棄地を無償で借り受けて、
・市民農園
・観光農園
として再生させる事業を手がける。
・目的:
・失業者
・犯罪歴を持つ、社会復帰を目指す人
の支援を図る。
・場所:長崎県大村市陰平町
※2010年5月24日に、開墾式を実施した。
等となっています。
また記事では、「長崎更生会・絆」の理事長の方の、
・「野菜や水稲など農作物を育て、就労支援につなげていきたい」
とのコメントが紹介されています。
農業や家庭菜園の社会的な意義・価値の向上という点からも、今回の「長崎更生会・絆」による耕作放棄地の活用や市民農園・観光農園の運営の取り組みが、就労支援に着実につながっていくことを、強く期待したいです。
※参考
・特定非営利活動法人 長崎更生会 絆の組織概要 | NPO法人データベース NPOヒロバ
http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=84035
2010年5月23日日曜日
兵庫県高砂市内で、NPO法人「高砂」がレンタル農園をオープン
兵庫県のNPO法人「高砂」が、高砂市内にレンタル農園を開設したとのこと。
・神戸新聞|東播磨|自分で育て食べる楽しみ 高砂にレンタル農園開設
上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、
・背景・目的:
NPO法人「高砂」は2005年に発足した組織で、小中学生らの農業体験などの企画を手がけている。
今回は、田畑で土に触れたことの無い親子が増えている中で、自身で野菜を育てて収穫し、食べることの大切さを知ってもらう目的で、レンタル農園の開設・運営を企画した。
・場所:高砂市伊保東2
・区画:1区画30m2が、計50区画。
・年間利用料:1万2,000円(契約時期に応じ、月割りで減額する)
・設備:
・農機具(鍬など)
・給水栓
・トイレ
・休憩所
が利用可能。
また、耕運機(※別途使用料が必要)も備えている。
・イベント:
・現地説明会を5月18日に実施。
約20人が参加して、「高砂」のスタッフが、農機具の使い方の実演を行った。
・2010年6月に、オープンイベントの実施を予定している。
等となっています。
個人的には、かつて都市部に数年間住んでいた経験(全く土に触れる機会が無かった)から、貸し農園などで土に触れ、野菜の世話をして育てて食べるということは、(漠然とした表現ですが)人間として大切な感覚を養うことにつながる、非常に重要な取り組みであると感じます。
その意味で、今回の記事のような貸し農園をオープンする取り組みが増えているのは、ある意味人間が持つ当然の欲求に基づくもので、またそれだけに、非常に優れた価値の有ることだと考えます。
※参考
・特定非営利活動法人高砂 ひょうごNPO法人情報公開 | 県民ボランタリー活動の広場
http://v-hyogo.pref.hyogo.lg.jp/search/index.php?act=dtl&npo_id=714&p=2&s=1&v=20
・神戸新聞|東播磨|自分で育て食べる楽しみ 高砂にレンタル農園開設
上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、
・背景・目的:
NPO法人「高砂」は2005年に発足した組織で、小中学生らの農業体験などの企画を手がけている。
今回は、田畑で土に触れたことの無い親子が増えている中で、自身で野菜を育てて収穫し、食べることの大切さを知ってもらう目的で、レンタル農園の開設・運営を企画した。
・場所:高砂市伊保東2
・区画:1区画30m2が、計50区画。
・年間利用料:1万2,000円(契約時期に応じ、月割りで減額する)
・設備:
・農機具(鍬など)
・給水栓
・トイレ
・休憩所
が利用可能。
また、耕運機(※別途使用料が必要)も備えている。
・イベント:
・現地説明会を5月18日に実施。
約20人が参加して、「高砂」のスタッフが、農機具の使い方の実演を行った。
・2010年6月に、オープンイベントの実施を予定している。
等となっています。
個人的には、かつて都市部に数年間住んでいた経験(全く土に触れる機会が無かった)から、貸し農園などで土に触れ、野菜の世話をして育てて食べるということは、(漠然とした表現ですが)人間として大切な感覚を養うことにつながる、非常に重要な取り組みであると感じます。
その意味で、今回の記事のような貸し農園をオープンする取り組みが増えているのは、ある意味人間が持つ当然の欲求に基づくもので、またそれだけに、非常に優れた価値の有ることだと考えます。
※参考
・特定非営利活動法人高砂 ひょうごNPO法人情報公開 | 県民ボランタリー活動の広場
http://v-hyogo.pref.hyogo.lg.jp/search/index.php?act=dtl&npo_id=714&p=2&s=1&v=20
2010年5月17日月曜日
三重県のNPO法人「里づくり協議会」が、耕作放棄地の市民農園への活用に取組んでいる
下記リンク先記事では、三重県のNPO法人「里づくり協議会」による、県内の耕作放棄地を市民農園に活用する取り組みが紹介されています。
・asahi.com:荒れた農地 市民農園に-マイタウン三重
具体的には、
・活動の経緯:
NPO法人「里づくり協議会」の現代表の方は、かつて大阪の不動産会社の営業で三重県を担当していたが、好きな農業に関わるため、5年前に退職。
そして、元同僚の方と県内の耕作放棄地を回り、民家への「飛び込み営業」などによる交渉を実施。
2009年2月に、津市渋見町の荒れ地を地権者から紹介され、初の市民農園への再生が実現した。
同年3月にはNPO法人を設立し、県内の耕作放棄地について、
・地権者からの委託
・自治体を通じての借り上げ
により、市民農園への再生に取組んでいる。(四日市市・鈴鹿市・松阪市にも農園を開設)
現在は、活動開始から1年で、
・開設した市民農園の数:17カ所
・市民農園を利用する市民:約500人
という状況。
・津市藤方に開設されている市民農園の詳細は、下記の通り。
・広さ:約2,000m2
・区画:
・1区画の広さ:16.5m2
・区画数:全85区画(現在の利用者は約70人)
・利用料:月850円
・地権者に支払う土地使用料は、1,000m2あたり5万~10万円。
という状況とのことです。
また記事では、
・「昨年1月に病気で耕せなくなったので、管理してくれてありがたい」
「(農園で毎日、鍬の使い方や種の植え方の指導を行っており)病気もよくなりましたわ」
(2009年10月に開設された「一身田農園」(津市一身田豊野)の所有者の方)
・「一般市民はなかなか農地を借りられないが、間に立ってくれてスムーズに始められました」
(自然農法の野菜づくりを目指している、会社員の利用者の方)
・「もうけは少ないが、皆に喜んでもらえる今の仕事は楽しい。
今後は中山間地の耕作放棄地対策も進めたい」
(NPO法人「里づくり協議会」の代表者の方)
・「耕作放棄地を減らすために重要な活動。
農業を身近に感じ、担い手増にもつながるのではないか」
(農林水産省農村計画課の担当者の方)
等のコメントが紹介されています。
「里づくり協議会」のウェブサイト[1]では、市民農園現地の写真や、詳しい解説が豊富に掲載されており、個人的には、文字通り市民の生活に根ざした取り組み、という印象を受けました。
耕作放棄地の市民農園への活用には、多くの苦労があると思われますが、農地を有効活用し、一般市民が手軽に野菜栽培に取組める環境を構築していく、という点でも、今後更に重要さが増してくるのでは、と感じます。
※参考
・[1]市民農園・貸し農園 マイガーデン NPO法人里づくり協議会
http://www.nouen.org/
・asahi.com:荒れた農地 市民農園に-マイタウン三重
具体的には、
・活動の経緯:
NPO法人「里づくり協議会」の現代表の方は、かつて大阪の不動産会社の営業で三重県を担当していたが、好きな農業に関わるため、5年前に退職。
そして、元同僚の方と県内の耕作放棄地を回り、民家への「飛び込み営業」などによる交渉を実施。
2009年2月に、津市渋見町の荒れ地を地権者から紹介され、初の市民農園への再生が実現した。
同年3月にはNPO法人を設立し、県内の耕作放棄地について、
・地権者からの委託
・自治体を通じての借り上げ
により、市民農園への再生に取組んでいる。(四日市市・鈴鹿市・松阪市にも農園を開設)
現在は、活動開始から1年で、
・開設した市民農園の数:17カ所
・市民農園を利用する市民:約500人
という状況。
・津市藤方に開設されている市民農園の詳細は、下記の通り。
・広さ:約2,000m2
・区画:
・1区画の広さ:16.5m2
・区画数:全85区画(現在の利用者は約70人)
・利用料:月850円
・地権者に支払う土地使用料は、1,000m2あたり5万~10万円。
という状況とのことです。
また記事では、
・「昨年1月に病気で耕せなくなったので、管理してくれてありがたい」
「(農園で毎日、鍬の使い方や種の植え方の指導を行っており)病気もよくなりましたわ」
(2009年10月に開設された「一身田農園」(津市一身田豊野)の所有者の方)
・「一般市民はなかなか農地を借りられないが、間に立ってくれてスムーズに始められました」
(自然農法の野菜づくりを目指している、会社員の利用者の方)
・「もうけは少ないが、皆に喜んでもらえる今の仕事は楽しい。
今後は中山間地の耕作放棄地対策も進めたい」
(NPO法人「里づくり協議会」の代表者の方)
・「耕作放棄地を減らすために重要な活動。
農業を身近に感じ、担い手増にもつながるのではないか」
(農林水産省農村計画課の担当者の方)
等のコメントが紹介されています。
「里づくり協議会」のウェブサイト[1]では、市民農園現地の写真や、詳しい解説が豊富に掲載されており、個人的には、文字通り市民の生活に根ざした取り組み、という印象を受けました。
耕作放棄地の市民農園への活用には、多くの苦労があると思われますが、農地を有効活用し、一般市民が手軽に野菜栽培に取組める環境を構築していく、という点でも、今後更に重要さが増してくるのでは、と感じます。
※参考
・[1]市民農園・貸し農園 マイガーデン NPO法人里づくり協議会
http://www.nouen.org/
2010年5月10日月曜日
広島県世羅町の農園付き貸別荘「やすだの郷」が、9棟を増設
広島県世羅町安田の農園付き貸別荘「やすだの郷(さと)」で、5月8日に第2期工事が完了したとのこと。
・やすだの郷 9棟増設し開村(中国新聞 地域ニュース)
上記リンク先記事によると、「やすだの郷」は
・開設時期:2009年7月
・農園:
各別荘は、各々約100m2の農園を備えている。
入居者は、この農園で自由に野菜栽培を行える。
・棟数:15棟
当初は6棟だったが、好評であることから、今回9棟が増設された。
(現在、全てが入居済み)
というもの。
5月8日に行われた開村式では、入居者・関係者40人が出席して、
・梅の木の記念植樹
・バーベキューパーティー
等が行われたとのことです。
記事では、運営会社「風呂迫建設」の社長の方の、
・「世羅高原でゆったりとした農村の暮らしを満喫してほしい」
とのコメントが紹介されています。
私自身は正直、別荘には縁が遠いですが、記事や風呂迫建設のサイト[1][2]の写真を見ると、気分をリフレッシュする上で、かなり魅力的な物件だと感じます。
※参考
・[1]風呂迫建設トップ
http://www.mcat.ne.jp/~furosako/
・[2]農園付き別荘
http://www.mcat.ne.jp/~furosako/kasibessou.html
・やすだの郷 9棟増設し開村(中国新聞 地域ニュース)
上記リンク先記事によると、「やすだの郷」は
・開設時期:2009年7月
・農園:
各別荘は、各々約100m2の農園を備えている。
入居者は、この農園で自由に野菜栽培を行える。
・棟数:15棟
当初は6棟だったが、好評であることから、今回9棟が増設された。
(現在、全てが入居済み)
というもの。
5月8日に行われた開村式では、入居者・関係者40人が出席して、
・梅の木の記念植樹
・バーベキューパーティー
等が行われたとのことです。
記事では、運営会社「風呂迫建設」の社長の方の、
・「世羅高原でゆったりとした農村の暮らしを満喫してほしい」
とのコメントが紹介されています。
私自身は正直、別荘には縁が遠いですが、記事や風呂迫建設のサイト[1][2]の写真を見ると、気分をリフレッシュする上で、かなり魅力的な物件だと感じます。
※参考
・[1]風呂迫建設トップ
http://www.mcat.ne.jp/~furosako/
・[2]農園付き別荘
http://www.mcat.ne.jp/~furosako/kasibessou.html
佐賀県多久市の「南渓いきいき協議会」が体験農園をオープン
佐賀県多久市南渓地区の農家らが構成する「南渓いきいき協議会」が、市民を対象とする体験農園を新設したとのこと。
・多久市の「南渓いきいき協議会」 体験農園 9日開校 野菜栽培ほか果実摘みも / 西日本新聞
上記リンク先記事によると、「南渓いきいき協議会」は、
・結成:2008年
・拠点:廃校となった、地元の小学校分校舎
・活動:
2009年春から本格活動を開始し、
・果実摘み取り
・田舎料理体験
などを実施してきた。
これにより、最近1年間で、
・佐賀県
・福岡県
から延べ約1,000人が訪問した。
という組織。
今回、同協議会が開設した体験農園の詳細は、
・区画:
・1区画の大きさ:幅3m・長さ12m
・区画数:15区画
・利用料:
1区画あたり、年間(5~3月)1万5,000円
・栽培:
参加者は、農家の指導を月2回受けて、
・前期:ナス、トウモロコシ、スイカ等
・後期:白菜、大根、キャベツ等
・通年:里芋
とのスケジュールで野菜栽培に取組む。
・オープン日:2010年5月9日
(同日の開校式では、畝作り~前期作物の定植までを実施)
・イベント:
・摘み取り体験:
5-6月には、として、
・イチゴ:5月22~23日
・ラズベリー:6月5~6日
・ビワ:6月12~13日
が企画されている。
いずれも、
・定員:1日15人
・料金:
・大人:2,000円
・小学生:500円
・田舎料理体験:
・作る料理:
・かまど飯
・だご汁作り
など。
・受付:随時受け付けている。
・人数:5人以上
・希望があれば、分校校舎での宿泊も行える。
等となっています。
作物の種類や栽培スケジュールが指定されているのは、特に初心者にとっては取組みやすいのでは、と感じます。
※参考
・南渓いきいき協議会 Topページ
http://www.taku.ne.jp/~nankei/
・多久市の「南渓いきいき協議会」 体験農園 9日開校 野菜栽培ほか果実摘みも / 西日本新聞
上記リンク先記事によると、「南渓いきいき協議会」は、
・結成:2008年
・拠点:廃校となった、地元の小学校分校舎
・活動:
2009年春から本格活動を開始し、
・果実摘み取り
・田舎料理体験
などを実施してきた。
これにより、最近1年間で、
・佐賀県
・福岡県
から延べ約1,000人が訪問した。
という組織。
今回、同協議会が開設した体験農園の詳細は、
・区画:
・1区画の大きさ:幅3m・長さ12m
・区画数:15区画
・利用料:
1区画あたり、年間(5~3月)1万5,000円
・栽培:
参加者は、農家の指導を月2回受けて、
・前期:ナス、トウモロコシ、スイカ等
・後期:白菜、大根、キャベツ等
・通年:里芋
とのスケジュールで野菜栽培に取組む。
・オープン日:2010年5月9日
(同日の開校式では、畝作り~前期作物の定植までを実施)
・イベント:
・摘み取り体験:
5-6月には、として、
・イチゴ:5月22~23日
・ラズベリー:6月5~6日
・ビワ:6月12~13日
が企画されている。
いずれも、
・定員:1日15人
・料金:
・大人:2,000円
・小学生:500円
・田舎料理体験:
・作る料理:
・かまど飯
・だご汁作り
など。
・受付:随時受け付けている。
・人数:5人以上
・希望があれば、分校校舎での宿泊も行える。
等となっています。
作物の種類や栽培スケジュールが指定されているのは、特に初心者にとっては取組みやすいのでは、と感じます。
※参考
・南渓いきいき協議会 Topページ
http://www.taku.ne.jp/~nankei/
2010年5月2日日曜日
「マイファーム」とホームセンター大手「DCM」が共同で、耕作放棄地を貸し農園に活用
下記リンク先記事では、近畿地方で取組まれている、企業による耕作放棄地の活用事業が紹介されています。
・貸農園、野菜作りの拠点… 耕作放棄地、企業が活用 :日本経済新聞
この中で、「マイファーム」社がホームセンター大手企業「DCM Japanホールディングス」と共同で行う貸し農園事業が取り上げられており、その詳細は、
・経緯:
DCMは2010年3月に、「マイファーム」に1,000万円を出資して、発行済み株式の4.4%を取得している。
・事業内容:
・「DCM Japanホールディングス」:
自社店舗周辺の耕作放棄地を「マイファーム」に紹介。
そして、
・農園利用者の意見の、園芸部門での商品開発への活用
・農園での研修による、作物に詳しいスタッフの育成
を図る。
・「マイファーム」:貸し農園の運営を受託する。
・今後の予定:
・2010年度中に、ホームセンター20店の周辺に、貸し農園60カ所を開設する予定。
現在既に、DCM傘下の「ダイキ」を通じて、
・兵庫県川西市
・大阪府箕面市
等、7カ所での開設を決定している。
・今後3年間で、200カ所の貸し農園オープンを目標とする。
等となっています。
ホームセンターの近辺に貸し農園をオープンするというのは、資材(肥料や種、苗など)や道具などの購入が容易になることから、ユーザーの利便性が高まると考えられ、非常に興味深い取り組みです。
※参考
・株式会社マイファーム
http://www.myfarm.co.jp/
・DCM Japanホールディングス株式会社
http://www.dcmjapan-holdings.co.jp/
※当ブログの関連記事:
・NECビッグローブとマイファームが提携し、ネット活用のレンタル農園事業「BIGLOBEファーム」を開始予定(2009年11月8日)
・耕作放棄地を「農業体験農園」として活用している企業「マイファーム」の紹介記事(2009年12月14日)
・貸農園、野菜作りの拠点… 耕作放棄地、企業が活用 :日本経済新聞
この中で、「マイファーム」社がホームセンター大手企業「DCM Japanホールディングス」と共同で行う貸し農園事業が取り上げられており、その詳細は、
・経緯:
DCMは2010年3月に、「マイファーム」に1,000万円を出資して、発行済み株式の4.4%を取得している。
・事業内容:
・「DCM Japanホールディングス」:
自社店舗周辺の耕作放棄地を「マイファーム」に紹介。
そして、
・農園利用者の意見の、園芸部門での商品開発への活用
・農園での研修による、作物に詳しいスタッフの育成
を図る。
・「マイファーム」:貸し農園の運営を受託する。
・今後の予定:
・2010年度中に、ホームセンター20店の周辺に、貸し農園60カ所を開設する予定。
現在既に、DCM傘下の「ダイキ」を通じて、
・兵庫県川西市
・大阪府箕面市
等、7カ所での開設を決定している。
・今後3年間で、200カ所の貸し農園オープンを目標とする。
等となっています。
ホームセンターの近辺に貸し農園をオープンするというのは、資材(肥料や種、苗など)や道具などの購入が容易になることから、ユーザーの利便性が高まると考えられ、非常に興味深い取り組みです。
※参考
・株式会社マイファーム
http://www.myfarm.co.jp/
・DCM Japanホールディングス株式会社
http://www.dcmjapan-holdings.co.jp/
※当ブログの関連記事:
・NECビッグローブとマイファームが提携し、ネット活用のレンタル農園事業「BIGLOBEファーム」を開始予定(2009年11月8日)
・耕作放棄地を「農業体験農園」として活用している企業「マイファーム」の紹介記事(2009年12月14日)
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