兵庫県・神戸市内の「落合グリーンタウン」にある3階建てビル「白川コーポレーション」の屋上に、貸し農園が設置されているとのこと。
神戸新聞|神戸|屋上全体を農園で緑化 須磨のテナントビル
上記リンク先記事によると、この屋上農園は、ビル管理会社の社長の方が2006年秋に発案して、屋上に敷いた防水タイルの上に、クレーンで土を運び、3区画の農園を造成。
ビル管理会社の従業員の方々が、業務の合間に野菜の世話を行なっているそうです。
その後、作付け面積を少しずつ増やしていき、現在は屋上全面(約3,000m2)が農園に。
また近隣の住民には、貸し農園(2m2あたり、1ヶ月1,500円)として開放。
道具の貸し出しも行い、
・街の中で、普段着・手ぶらで農業ができる
と、好評を博しているそうです。
更に2009年5月からは、テナントの関西スーパー前で週3回、1袋100円均一で野菜の販売をスタート。
また、地域の子どもを対象としたイモ掘りも企画しており、今後は、
・屋上に降る雨水を、農園の用水として活用する
・近隣住民に家庭ゴミを持ち寄ってもらい、堆肥を作る
といった取り組みも検討中とのことです。
ちなみに、農園の手入れを行なっている従業員の方の1人は「EM農法」を研究しており、この農園では、農薬や化学肥料を全く使わずに野菜を育てているとのこと。
この方が育てたダイコンとサツマイモは、JA兵庫六甲須磨支店が開いた品評会で、2007・2008と2年連続で入賞しているそうです。
また、屋上農園の設置により、ビルの光熱費が約5%下がり、冷房費の節約にもなっているとのことです。
単純に屋上農園を設置するだけでなく、貸し農園の運営や野菜の販売など、地域とのつながり強化に取り組んでいる点が、非常に興味深いです。

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