2009年7月7日火曜日

JTB関東と相模原市のボランティア団体が、地元旅館での宿泊がセットの市民農園「宿・借農園」の入園者を募集

JTB関東と神奈川県・相模原市藤野町の市民ボランティア団体「ふじの里山くらぶ」が共同で、地元旅館での宿泊がセットとなっている市民農園宿(やど)・借(かり)農園」の入園者募集を行なっているとのこと。

農作業の後は温泉で”ゆったり”…遊休地利用へ宿泊プラン/藤野 : ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞

上記リンク先記事によると、この「宿・借農園」の詳細は、

・料金:7万8,000円(税込み)
 ・1年間の農園使用料(1区画80m2
 ・種苗代・
 ・農機具の使用料
 ・地権者農家による、入園者に対する農業指導料
 ・市民農園近くの「藤野やまなみ温泉」の入浴券(15枚綴り)
 が込みの料金。
 ※更に、農園から車で30分以内の距離にある指定旅館(現在3軒)の宿泊料(18,000円、15泊分)を加えたモデルプランは、税込み19万8,000円。

市民農園
 相模原市藤野町名倉の、相模湖を見下ろせる高台に所在。
 広さ約1,520m2の畑を、19区画に分けている。

となっています。

今回の「宿・借農園」の企画においては、当該地域の魅力(芸術家(陶芸家など)が移り住んでいる、都心から近い)をアピールしつつ、最近の市民農園ブームに連動するビジネスを模索していたJTBと企画会社が、2008年11月に、相模原市に対して、遊休農地の受け入れ態勢を打診。

市では、地元の市民ボランティア「ふじの里山くらぶ」(古民家ツアー等の企画を手がける団体)とともに、市内の遊休農地を探した結果、公衆トイレや駐車場が近くにある、今回の場所を選定。

地権者である農家3軒に、農地の貸し出しを依頼したところ快諾。

雑草が伸びたままになっていた遊休農地を整備して、市民農園としたとのことです。

相模原市の担当者の方は、この企画について、

・「荒廃農地を有効利用でき、地元旅館の利用促進にもつながる」
・地権者である農家が、入園者に対して農業指導を実施する「市民農園整備促進法」の農園利用方式を活用することで、農家の収入にもつながる

との期待を語っているとのことです。

ちなみに今回の記事では、JTB関東の方の、

・ドイツ語で「クラインガルテン」(小庭園)と呼ばれるコテージ付き農園は、現在日本全国に65ヶ所あり、キャンセル待ち状態となっている。

との内容のコメントが紹介されています。


温泉旅館宿泊と、貸し農園の利用をセットにした商品という点が、非常に興味深い事例です。


※参考
・「宿・借農園」(やどかりのうえん)宿泊プラン
 http://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00001&news_no=1144
・全国お国自慢 ほのぼの体験
 http://www.honobono-taiken.net/yadokari%20boshu%20annai.html
・藤野観光協会ホームページ - 森と湖 芸術のまち -
 http://info-fujino.com/
・新市民農園方式 『宿・借農園』入園主募集のご案内
 http://info-fujino.com/pdf/yadokariplan.pdf
・ふじの里山くらぶ
 http://www.shokonet.or.jp/fujino-sato/

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