2010年12月5日日曜日

滋賀県野洲市比江の市民農園「スターエコファーム」が、利用者を募集中

滋賀県野洲市比江の市民農園「スターエコファーム」が、利用者を募集しているとのこと。

(ニュース記事)
・農業体験:いかが 参加者を募集--野洲 /滋賀 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101110ddlk25040550000c.html

(グリーンエコスター社のサイト内ページ)
・エコファーム農業体験部門
 http://www.eco-star.co.jp/experience.html

上記URL先ページによると、利用に関する詳細は、

・区画:
 ・大きさ:
  ・週末だけ気軽に利用したい
  ・本格的に栽培に取組みたい
  ・学校や企業で利用したい
  等の用途に応じ、3タイプを用意している。
  レギュラータイプは1区画15m2
 ・募集数:200区画
・その他:
・料金:
 ・入会金:1万500
 ・月額費用:5,250円(※1年契約で6万3,000円)
・その他:
 ・肥料、農機具、水やり、指導管理が付いており、手ぶらで農業体験が可能。
  (利用者が施肥する必要が無い)
 ・年1回の収穫祭を行う。
 ・「スター有機肥料観光農園」での摘み食べ放題について、
  ・イチゴ(1~5月)
  ・サクランボ(6月)
  ・ブドウ(8~10月)
  ・イチジク(8~10月)
  のうち1つを半額で利用できる。
 ・農園内には障害者用トイレを完備。
  また、障害者を持つ家族が契約する場合は、料金は1年契約の半額とする。

等となっています。


畑の管理や農機具の無償利用、障害者向けの配慮など、通常の市民農園とはまた異なるサービスが用意されていると感じます。

畑の管理はやはり、大なり小なり手間がかかるものなので、今回のサービス内容は、野菜栽培に取組むハードルを下げるという面で確かに効果はあるのでは、と考えます。


※参考
・[1]グリーンエコスター株式会社
 http://www.eco-star.co.jp/index.html

2010年11月7日日曜日

京都府・京丹後市が、滞在型市民農園「市蒲井シーサイドクラインガルテン」を整備

京都府の京丹後市が、滞在型市民農園「市蒲井シーサイドクラインガルテン」を整備したとのこと。

(ニュース記事)
・asahi.com(朝日新聞社):農家で田舎暮らし体験いかが 和束町・京丹後市が企画 - 住まいニュース - 住まい
 http://www.asahi.com/housing/news/OSK201011040149.html

(京丹後市の発表資料)
・京丹後市/滞在型市民農園 京丹後市蒲井シーサイドクラインガルテン
 http://www.city.kyotango.kyoto.jp/shisei/furusato/kleingarten/index.html

上記URL先ページによると、この市民農園の詳細は、

・場所:
 京丹後市久美浜町蒲井の海岸近く。
 (蒲井浜海水浴場まで徒歩約5分)
・区画:
 ・広さ:1区画が約250m2
  (農園は約50m2
 ・簡易宿泊施設:
  ・2階建て
   (1LDKの1階と、15m2のロフト(屋根裏部屋)を備える)
  ・その他の設備:
   ・駐車場
   ・電気
   ・水道(公共井戸)
   ・インターネット用の光ファイバー
 ・数:10区画
・年間使用料:1区画42万
・契約期間:1年毎(最長5年まで更新可能)
・申し込み方法:
 ・条件:
  現地見学会(2010年11月19日・23日)への参加が必要。
 ・申し込み受付期間:11月19~30日
 ・抽選時期:12
・利用開始時期:2011年4月

等となっています。


京丹後市のサイトを見る限りでは、海水浴場が近くにあり、また付近にも観光施設が幾つかあるとのことで、貸し農園の利用に加え、別荘としてロケーション的にも魅力が高いのでは、と感じます。

2010年10月10日日曜日

徳島市のNPO法人「いのちのさと」が、「ふれあい農園」により市民と障害者の交流を図る計画

徳島市のNPO法人「いのちのさと」が、所有農地を「ふれあい農園」として一般市民に貸し出す方針とのこと。

(ニュース記事)
・ふれあい農園:作業通じ障害者と交流 NPO法人「いのちのさと」が貸し出し /徳島 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20101005ddlk36040541000c.html

上記URL先ページによると、同法人では現在、障害者(約40人)と健常者が協力して、農作物の生産(草の堆肥のみを用いる自然農法)・販売を行っているとのこと。

今回の取り組みの詳細は、

・目的:
 農作業を通じ、市民が障害者と関わる機会を増やす。
・用地:
 「いのちのさと」が徳島市内数カ所に所有している農地(計約5a)
・貸し出し料金:
 ・年間1万円
 ・月1,000円
 のいずれか。
・その他:
 ・肥料は、
  ・山の落ち葉
  ・わら
  を集めて作ったものを使用する。
 ・野菜栽培の初心者でも、
  ・職員によるアドバイス
  ・障害者による作業の手伝い
  といったサポートを受けて取組める。
 ・農機具の貸し出しも受けられる。

等となっています。

また記事では、「いのちのさと」の石川正晴理事の、

・「まだまだ障害者に対する偏見はある。
  交流で理解が深まれば」
・「野菜作りで交流が深まれば、野菜を生かした料理を一緒にできたら」

とのコメントが紹介されています。


障害者の方々との交流を狙いとしている点が、市民農園としては非常にユニークだと感じます。

また、今年から雑草での堆肥つくり(畑の土の改善)に取組んでいる私としては、この「ふれあい農園」でどのような堆肥が用いられるのか、かなり興味を引かれます。


※参考
・[1]NPO法人 いのちのさと
 http://inotinosat.s25.xrea.com/
・[2]いのちのさと
 http://inotisato.betoku.jp/

2010年10月3日日曜日

静岡県磐田市の「まちづくり磐田農園」が、新しい「第2農場」の利用者を募集中

静岡県磐田市の「まちづくり磐田農園」が、新オープンした「第2農場」の利用者を募集しているとのこと。

(ニュース記事)
・中日新聞:野菜づくりの楽しさを体験 市民対象に『まちづくり磐田農園』:静岡(CHUNICHI Web)
 http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100929/CK2010092902000127.html

上記URL先ページによると、「第2農場」の詳細は、

・場所:磐田市西貝塚
・利用対象者:磐田市内の在住または在勤者。
・募集区画:14区画(1区画約40m2
・区画賃借料:年間6,000円
・特徴:
 ・菌耕堆肥による土壌整備を行っている。
 ・モデル農園を設置し、月2回の現地アドバイスを実施する。

等となっています。


1区画40m2というのはなかなか大きめだと思いますが、その割には利用料が低く、また独自の土壌整備を行っている点や、現地アドバイスを受けられることも考えると、かなりお得という印象を受けます。

2010年9月26日日曜日

モールデック社が「クラインガルテン恵那岩村」で、滞在型市民農園のビジネス化に取組む

機械設計会社「モールデック」が、

・貸し農園
・移動式トレーラーハウス

を組み合わせる「滞在型市民農園」をビジネス化する取り組みを、岐阜県恵那市岩村町で開始したとのこと。

(ニュース記事)
・滞在型市民農園:恵那に定着へ トレーラーにログハウス乗せ 移動楽に /岐阜 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100922ddlk21040016000c.html
・トレーラーハウスの車輪脱着、モールデックが技術開発 - 岐阜新聞 Web
 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100922/201009220838_11727.shtml

上記URL先ページによると、この取り組みの詳細は、

・背景:
 岐阜県が2009年度に「ふるさと雇用再生特別基金」を活用し開始した、民間による、田舎暮らしビジネスの創出支援モデル事業として行われている。

・取り組み:
 ・「クラインガルテン恵那岩村」(約1,000m2)を造成し、モデルハウス3棟を設置した。
  具体的には、下記の設備を設置している。
  ・貸し農園付きハウス(6畳):レンタル料は年12万6,000円
  ・同(8畳):同31万5,000円
  ・共用棟(12畳):体験宿泊が可能。
 ・モールデック社では、ログハウスをトレーラーで移動・設置できる「脱着式車輪ユニット」を開発(2010年9月に特許出願)しており、これにより従来のトレーラーハウスよりもコストダウンが見込まれる。
 ・モールデック社は「恵南森林組合」との協力で、間伐材を利用するログハウスのキット(利用者による組み立ても可能)を開発している。

等となっています。

また記事では、モールデック社の奥村靖社長の、

・「月に10棟ペースの製造、販売・レンタルが目標。
  6畳ハウスで100万円以下の販売価格を目指したい」

とのコメントが紹介されています。


「脱着式車輪ユニット」とログハウスのキット化により、滞在型市民農園の設備の低コスト化が進み、ビジネスとして成立するようになれば、市民の農業参加の敷居がより下がることになるとも思われるので、今後のモールデック社の事業動向に注目したいです。


※参考
・[1]貸し農園で田舎暮らしをしよう!クラインガルテン恵那岩村のホームページ
 http://www.mino-furusato.net/
・[2]株式会社モールデック
 http://www.moldec.net/

2010年9月12日日曜日

滋賀県守山市に、遊休農地を活用した市民農園「守山町地域家庭菜園」がオープン

滋賀県守山市で9月11日、市民農園「守山町地域家庭菜園」がオープンしたとのこと。

(ニュース記事)
・asahi.com:守山の住宅街に市民農園が開園-マイタウン滋賀
 http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001009110002
・遊休農地に家庭菜園第1号 : 滋賀 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100912-OYT8T00003.htm

上記URL先ページによると、この農園の詳細は、

・背景:
 守山市内には現在、遊休農地が約5万m2存在している。
 遊休農地の解消に取り組む同市と市農業委員会は今回、市民農園の需要の高さを見込み、住宅街の一角で歯科医院を開業している方(農家出身)に協力を妖精。
 この方が、医院の隣に所有している遊休農地(約10a、以前は米作農家に貸していた)の有効活用を目的に提供した。
 (自前で盛り土し、井戸も掘っている)
・区画:
 ・30m2
 ・18m2
 の2種類が、計27区画(計1,031m2)。
 現在既に、全区画の利用者が決定済み。(利用者の募集開始から、2日で定員に達したとのこと)
・利用料金:
 ・30m2:年間6,000円
 ・18m2:同3,600円
 を、管理組合に支払う。
 (※土地提供者の方が受け取る金額は、年間数万円程度)
・契約期間:
 1年更新で、最長5年間借りることができる。
・管理:
 守山市農業委員会の協力により、管理組合が発足している。

等となっています。

また記事では、

(土地を提供した歯科医の方)
・「町の中に畑があるのは理想的。
  そんな環境をつくる手助けをして、地元に貢献したいと思った」

(家族で利用を申し込んだ方)
・「9歳の息子に、野菜を自分で育てて食べる喜びを教えたかった。
  白菜と大根を植えて、今年の冬に鍋を楽しみたい」

とのコメントが紹介されています。


遊休農地の有効活用や、市民が家庭菜園に取組める機会の提供という意味で、非常に価値のある取り組みだと思いますが、一方で事業運営者や土地提供者が得られる収益が微々たるものである、という現実も感じざるを得ません。


※参考
・[1]守山市ホームページ
 http://www.city.moriyama.lg.jp/index.shtml

神奈川県伊勢原市で「八幡谷戸ふれあいガーデン」が建設中、車いすで利用できる「福祉農園」も設置

神奈川県伊勢原市で、市民農園「八幡谷戸ふれあいガーデン」の建設が進められているとのこと。

(ニュース記事)
・野菜と花の栽培通じ地域活性、伊勢原市が農園整備中/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1009080052/

上記URL先ページによると、この農園の詳細は、

・場所:伊勢原市西富岡の市街化調整区域。
 谷戸だった場所を、公共残土処分場として埋め立て整地した。
・総面積:約1万5,000m2
・区画:
 ・30m2:127区画
 ・50m2:83区画
 ・福祉農園:4m2が6区画
  ・木製プランター(長さ4m・幅1m・高さ80cm)を用いる形式。
   野菜や花の栽培が行える。
  ・周囲を簡易舗装し、車いすでも周囲を回ることができる。
・設備:
 ・管理棟(木造平屋)
 ・休憩所
 ・駐車場(31台分)
 ・駐輪場
 等の設置が計画中。
・開園時期:2011年9月の予定。
・利用料金:1m2あたり、年間600~1,000円の幅で検討中。
・その他:
 現在は、市民農園条例の制定を議会に提案中。
 今後は、指定管理者(栽培指導なども担当)を選定した後、2011年早々に、管理棟などを建設する予定。

等となっています。

また記事では、伊勢原市農政課の

・「野菜を作りたい、庭いじりとして花を栽培したいという要望が多い。
  市民農園は地域の活性化と農業への理解を深めることを目的にしている」

とのコメントが紹介されています。


車いすでの利用に配慮した市民農園というのは、私が知る限りでは稀なケースだと感じるので、利便性の高い福祉菜園を実現するという意味でも、今回の「八幡谷戸ふれあいガーデン」での取り組みや今後の動向に注目したいです。


※参考
・[1]伊勢原市公式ホームページ
 http://www.city.isehara.kanagawa.jp/
・[2]谷戸 - Wikipedia


※当ブログの関連記事:
神奈川県・伊勢原市が、放牧して土壌が改善された耕作放棄地や遊休農地を、市民農園に開放する?(2009年7月12日)

2010年9月5日日曜日

千葉市のNPO法人が、2010年9月に「市民農園開設・運営管理支援セミナー」を開催予定

市民農園開設・運営管理支援セミナー」が、千葉市内で開催される予定とのこと。

(ニュース記事)
・市民農園開設から運営まで学ぶ - MSN産経ニュース
 http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/100904/chb1009042256004-n1.htm

上記URL先ページによると、このセミナーの詳細は、

・主催:NPO法人「千葉県市民農園協会
・背景・目的:
 ・農林水産省の都市農業振興促進事業の一環で実施。
  ・遊休農地の解消
  ・都市生活者の農業体験の機会拡大
  を目的とする。
 ・新規開設された市民農園は、短期間で閉鎖されるケースが多い。
  このため「千葉県市民農園協会」では、長期継続を可能とするノウハウを、セミナーで伝える狙いがある。
・テーマ:「市民農園の開設」
・内容:
 市民農園の開設~管理、運営までを学習できる。
・開催日:2010年9月28日午後1時半
 (※参加者募集は9月20日まで)
・入場料:無料
・場所:県青少年女性会館(千葉市稲毛区天台)

等となっています。

また千葉県市民農園協会では、2010年度に更に2回セミナーを開催し、市民農園の運営者などから、運営方法などについて学習できる機会を設ける方針とのことです。


今回のニュース記事だけでは、セミナーの具体的な内容は残念ながらわかりませんが、ともあれ一般市民が野菜の栽培に取組める機会・場所を維持し続ける、という意味でも、このような取り組みは非常に重要な意味があるのでは、と考えます。


※参考
・[1]特定非営利活動法人 千葉県市民農園協会
 http://chiba-allotment-as.cocolog-nifty.com/about.html
・[2]千葉県市民農園協会(※「日本クラインガルテン研究会」のサイト内ページ)
 http://homepage3.nifty.com/jkg-ken/contents7.html

2010年8月29日日曜日

2009年3月末現在の、全国の市民農園の開設数は3,382件(15年前の3.26倍)

農林水産省が、2009年3月末(平成20年度末)現在における、市民農園の開設状況についての調査結果を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・市民農園 農業者による開設 15年で32倍に | IBTimes(アイビータイムズ)
 http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100826/59748.html

(農林水産省の発表資料)
・農林水産省/市民農園をめぐる状況
 http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/simin_noen/zyokyo.html

上記URL先ページによると、具体的な内容は、

・件数:3,382件(平成5年度末(1994年3月)比3.26倍)
 開設者の上位は、
 ・地方公共団体:2,276件(平成5年度末は807件)
 ・農業協同組合:482件(同217件)
 ・農業者:480件(同15件)
・区画数:16万5,479区画(同2.92倍)
 このうち都市的地域は、
 ・区画数:13万2,192区画(全体の79.9%)
 ・面積:719ha(全体面積(1,164ha)の61.8%)
 を占めている。
 ・区画数の上位地域:
  ・関東:8万7,277区画
  ・東海:1万7,029区画
  ・近畿:1万6,409区画
・面積:1,164ha(同4倍)
 ・面積の上位地域:
  ・関東:487ha
  ・東海:118ha
  ・北海道:115ha
・背景:
 余暇を利用し、
 ・安心・安全な野菜を自身で栽培する。
 ・野菜の栽培・収穫の喜びを味う。
 ことを目指す市民農園利用者が、年々増加している。
 また、高齢者・障害者などの農業体験を可能とするため、
 ・学校法人
 ・福祉施設
 による利用するケースも増えている。
 このため、市民農園には、
 ・日帰り型農園
 ・農村での滞在型農園(クラインガルテン)
 ・学童農園・福祉農園(教育効果や医療効果を狙う)
 等、多様な効果が期待されており、今後も需要が拡大することが予想される。

等となっています。

ちなみに農水省では現在、平成21年度末現在での状況調査を推進中で、2010年内の集計を目指しているとのことです。


私が目にする範囲の限りでも、ここ数年で市民農園や、自宅で家庭菜園に取組んでいるケースが明らかに増えていることを感じているので、今回の統計結果には納得できるものがあります。

日に日に育つ野菜から触発を受け、また新鮮な野菜の自給量を増やすという意味でも、これからも自身のペースで野菜の栽培に取組む人が増えれば、非常に好ましいのでは、と考えます。

2010年8月15日日曜日

栃木県さくら市が、2010年9月に「さくら氏家市民農園」をオープン予定

栃木県さくら市で、2010年9月に「さくら氏家市民農園」がオープンする予定とのこと。

(ニュース記事)
・さくらに市民農園が開園 農家の栽培指導も、1区画当たり年7千円 |下野新聞「SOON」
 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20100814/367305

上記URL先ページによると、この市民農園の詳細は、

・背景・目的::
 さくら市の「需要と供給のマッチング支援事業」の一環として行うもので、市民における
 ・農業への理解促進
 ・農業の担い手確保、地産地消・食育の重要性に対する理解の促進
 を図り、地域の農業振興に寄与する狙いがある。
・場所:
 桜野の休耕田(2,895m2)を、地元の農家から借り受けて使用する。
 (近くには、
  ・大型ショッピングセンター
  ・市総合公園
  がある)
・設置・運営:
 氏家商工会が業務委託を受け担当する。
・区画数:44区画(1区画は36m2
・オープン日:2010年9月1日
・使用期間:2010年9月1日~2011年3月31日
 ※希望により、1年を限度に延長が可能。
・使用料金:1区画あたり年額7,000円
・その他:
 地元農家による栽培指導を受けられる。
・申し込み方法:
 ・氏家商工会への申込書持参
 ・商工会へのファクス送信
 ※希望者が多い場合、抽選となる。

等となっています。

また記事では、氏家商工会の

「野菜を育てる楽しみ、収穫の喜びを体験してほしい」

とのコメントが紹介されています。


年間利用料金や区画の広さ等、また記事に掲載されている用地の写真を見ると、オーソドックスな市民農園のようですが、その分気軽に利用ができるのでは、と個人的には感じます。
(勿論、周囲の区画に迷惑をかけないような手入れは必要だと思いますが)


※参考
・[1]さくら市役所ホームページ
 http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/
・[2]氏家商工会WEBうじいえネットCOME(うじいえネットカム)
 http://ujiie.shokokai-tochigi.or.jp/

京都市が農林行政基本方針の中間案(2010年度から10年間が対象)に、市民農園の5,000区画までの拡大を盛り込む

京都市が、2010年度から10年間の農林行政基本方針の中間案を公表したとのこと。

(ニュース記事)
・京都市方針、農林従事者を1・5倍に : 京都新聞
 http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20100813000044

(京都市の発表資料)
・「京都市農林行政基本方針」(中間案)について/京都市  産業観光局  農林振興室
 http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000078984.html
・京都市農林行政基本方針~人と生命と環境を育む京の農林業~(中間案)について
 http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000078/78984/gaiyo.pdf

上記URL先ページによると、今回の基本方針では、農林業における

・担い手育成
・産業としての魅力づくり

を中心としており、

・法認定農業者や林業労働者数を約1.5倍に増やす

との目標を提示しているとのこと。

この中で市民農園については、

・市民農園の区画数を、5,000区画まで拡大する。(2009年度は3,825区画)
 これは、市民が農林業に参加しやすい環境の整備を目的とする。

との内容が記述されています。


10年後に現在の1.5倍弱ということで、現在の家庭菜園ブームを考えると、それほど大きな拡大ペースでは無いのが個人的には意外に感じましたが、現在の京都市での市民農園の利用状況を勘案しての計画、ということでしょうか。


※参考
・「京都市農林行政基本方針」(中間案)について/京都市  産業観光局  農林振興室
 http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000078984.html

山梨県南アルプス市が、2011年4月に「クラインガルテン」の追加造成(13区画)を行う計画

山梨県南アルプス市が、2011年4月に「クラインガルテン」の追加造成を行う計画とのこと。

(ニュース記事)
・山梨県南アルプス市の農園交流、 都市生活者の受け入れ着々 :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/life/news/article/g=96958A9C93819490E2EBE2E6878DE2EBE2EAE0E2E3E29EE7E0E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E3EAEAE7E6E2E0E3E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2

上記URL先ページによると、詳細は、

・背景:
 南アルプス市では2009年4月に、南アルプス山麓で遊休農地を地権者から賃借し、クラインガルテンの第1期(17区画(1区画470~500m2)を整備した。
 2011年4月の追加造成は、第2期となる。
・場所:富士山を望む緩やかな傾斜地
・区画数:13区画
・設備:
 各区画には、第1期と同様に「ラウベ」(キッチン、バス・トイレ付きの簡易宿泊施設)を設置する。
・利用料金:
 ・入会金:40万円
 ・年会費:40万円
 が必要となる。
・区画の利用期間:5年間の利用が可能。
・その他の利用条件:
 週末の利用が条件。
 農家の指導を受けて野菜作りを行い、また年間を通じての地元の交流イベントへの参加が義務付けられる。
・募集方法:
 南アルプス市のウェブサイトで募集。
 2010年9月1~17日まで現地見学会を開催し、その後に申し込みを受け付け、同年11月に利用者を決定する。
 (第1期の申込者は、首都圏のシニア層が中心で、抽選で決定したとのこと)

等となっています。

また南アルプス市では、この第2期以降もクラインガルテンを拡大する方針で、記事では担当者の方の、

・「農家との交流を通じ、地元の特産品である果物も知ってもらい、都会に戻った際に果物をアピールしてほしい」

とのコメントが紹介されています。


地元との交流が義務付けられている等、個人的には正直、若干窮屈な印象を受けますが、人との交流に楽しさを感じる人であれば、富士山が見える場所という点も含め、良い環境であるのかもしれない、と思いました。


※参考
・[1]南アルプスクラインガルテン — 南アルプス市WEBサイト
 http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/kleingarten
・[2]会員制滞在型市民農園/南アルプスクラインガルテン
 http://www.minami-alps-klein.jp/

2010年8月8日日曜日

「和郷」社が千葉県香取市内に、農業を中心とするテーマパークを開設予定

千葉県で野菜加工・卸などを手掛ける企業「和郷」が、同県香取市内に、農業を中心とするテーマパークをオープンする予定とのこと。

(ニュース記事)
・千葉・香取に農業観光施設 和郷、キャンプ場や果樹園など(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819490E2E7E2E1888DE2E7E2EAE0E2E3E29EE5E3E2E2E2;at=ALL

上記URL先ページによると、このテーマパークの概要は、

・名称:「THE FARM AGRIZM PARK CHIBA KATORI
・敷地面積:約10ha
・総事業費:約4億円
・今後のスケジュール:
 ・既に営業を開始している温泉施設「かりんの湯」を、このテーマパーク内の施設として位置付ける。
 ・2010年9月に、貸し農園で
  ・法人向け
  ・貸農園付き新築マンション(和郷とタイアップしている)の顧客向け
  で、第1期募集を開始する。
 ・2013年3月末までには、
  ・ロッジ型の宿泊施設(15棟)
  ・レストラン
  ・加工・直売所
  ・キャンプ場
  ・宿泊施設
  ・果樹園
  等を整備する。

というもの。

このうち貸し農園の詳細は、

・区画:
 下記の整備を予定している。
 ・個人向け:
  ・種類:
   ・1区画16.5m2(月額5,000円)
   ・同33m2(同1万3,000円)
   の2種を用意。
  ・区画数:約500区画(完成時)
 ・法人向け:
  ・1区画の広さ:約1,000m2
  ・利用料:年間200万円
  ・区画数:4区画
 (※上記の価格は、農地の使用料の他、
   ・耕作指導
   ・作物の管理費用
   等も含む)

・農業指導、日常の管理:
 「和郷園」(和郷グループの農事組合法人)のスタッフが担当する。

・その他:
 収穫した野菜を自宅などへ配送するための、配送スペースも設置する。

等となっています。


個人の利用料金は高めに感じられますが、テーマパーク内に開設されることから、貸し農園の利用者に対しそれだけの設備・サービスも提供する、ということでしょうか。

貸し農園の利用者が、パーク内の他の施設を利用する場合の料金がどうなるのかはわかりませんが、農業をメインに据えるテーマパークという事業自体は、非常にユニークで魅力的だと感じます。


※参考
・[1]農事組合法人 和郷園
 http://www.wagoen.com/

2010年8月1日日曜日

JR高崎駅ビル「モントレー」の屋上に2010年9月、貸し菜園「ソラドファーム」がオープン予定

・高崎ターミナルビル
・JR東日本高崎支社

が2010年9月に、JR高崎駅ビルモントレー」の屋上に、会員制の貸し菜園「ソラドファーム」を開設する予定とのこと。

(ニュース記事)
・JR高崎駅ビル:35区画の貸し菜園 屋上緑化にも一役 /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100723ddlk10040163000c.html
・asahi.com:駅ビル屋上で貸菜園 高崎で利用者募集-マイタウン群馬
 http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001007280001

(施設などのサイト)
・フロアガイド | 8F:屋上緑化・会員制貸菜園 | 高崎駅ビル・モントレーの8階(屋上)フロアをガイド | 高崎駅ビル・モントレー
 http://www.m-takasaki.com/04_rooftop-garden.html
・ソラドファーム高崎モントレー・オフィシャルページ|貸し農園・菜園の総合サイト「まちなか菜園」
 http://www.machinaka-saien.jp/farm/sorado-takasaki.html

上記URL先ページによると、この菜園の詳細は、

・想定利用者:
 ・駅周辺に増えているマンションの住民
 ・駅周辺の幼稚園
 等。
・広さ:350m2
・区画数:1区画6m2(2m×3m)が35区画
 (※第1期の募集数は20区画)
・畑:
 屋上緑化用に開発された軽量土壌を約20cmの深さに敷く。
 これに畝を作ることで、約30cmの深さを確保でき、様々な野菜の栽培(一部の根菜類を除く)が可能となる。
・運営・栽培指導:
 「東方レオ」社が担当。
 利用者が手ぶらで訪れても農作業ができるよう、農機具も用意する。
 また、週3回はスタッフが訪れ、植え付ける野菜や肥料などについてのアドバイスを行う。
・貸出期間:
 第1期は2010年9月16日~2011年8月31日。
 ※契約は、最大で3期の継続が可能。(第2期以降は1年更新)
・会費:
 ・第1期:月額6,000円
 ・第2期以降:同6,500円
 ※菜園道具、菜園区画の土補充、基本資材(肥料、薬剤、支柱、ネット等)を含む価格。
  種苗は含まない。
・第1期の募集締め切り:2010年8月31日(※先着順)
・その他:
 隣接地に屋上庭園(300m2)も整備される。

等となっています。


個人的には正直、月額の会費は高めだと感じますが、これは都市部の施設であるため、ということでしょうか。
(駅ビルに開設されていることから、交通の便は非常に優れているのでは、とも感じる)

それはともかく、屋上緑化用の軽量の土壌で野菜をしっかり育てられるという点が、かなり興味深いです。
(堆肥・肥料も普通の畑のように施肥できるんでしょうか?)


※参考
・[1]soradofarm 東京都内JR恵比寿駅屋上の貸菜園【ソラドファーム】
 http://www.soradofarm.com/
・[2]高崎ターミナルビル
 http://www.m-takasaki.com/corporation/
・[3]JR東日本高崎支社
 http://jres.jp/


※当ブログの関連記事:
東京都内に開設されている、屋上農園などの紹介記事(2009年11月3日)
「東邦レオ」が、都市部の未利用地や建物屋上の空きスペースを活用する、貸し菜園事業を開始(2010年2月14日)

2010年7月27日火曜日

大分県別府市で、棚田の休耕田を活用する「内成市民農園」が開設

大分県別府市の内成地区で、棚田で農業を行える「内成市民農園」が開設されるとのこと。

(ニュース記事)
・内成地区へゴー 体験プログラムスタート【大分のニュース】- 大分合同新聞
 http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_127984641459.html

(内成市民農園のブログ)
・APU学生といっしょに!内成市民農園
 http://uchinarifarm.junglekouen.com/

上記URL先ページによると、この農園の詳細は、

・実施主体:
 ・地元の住民組織「内成の棚田とむらづくりを考える会」
 ・立命館アジア太平洋大学の「ロングステイ別府研究会」(内成地区で長期滞在型観光の研究に取組んでいる)
・目的:
 休耕田を復活させることで、棚田景観を守る狙いがある。
・区画:
 1区画は5m四方(25m2)。
 現在は、太郎丸地区の5区画を整備している。(今後、2区画を追加する予定)
・契約:1年毎の更新制
・園内設備:
 ・貯水タンク
 ・駐車場(徒歩3分)
 ・休憩所(景観に優れる、木陰のベンチ)
・その他:
 初心者に対しては、地元農家が支援を行う。
・利用料金:1区画5,000円

等となっています。

また記事では、

(「ロングステイ別府研究会」の主宰者の畠田展行名誉教授)
・「市民農園は退職者を中心にニーズが高い。
  絶景の中で作業ができるという点でも魅力的では」

(畑を提供した方)
・「もっと農園を拡大していけたら」

とのコメントが紹介されています。


棚田を貸し農園に利用するというのは、確かに非常にユニークで、魅力も高いと思われます。

個人的にも、そこからの眺めは一体どのようなものなのか、かなり興味を惹かれます。


※参考
・[1]ロングステイ別府研究会 - 温泉都市「別府」での長期滞在型観光を研究・実践しています
 http://www.longstaybeppu.net/

2010年7月18日日曜日

名古屋市内で「都市型貸し農園『ファーミッシュ』」が展開中、身近な農園を目指しているとのこと

下記URL先ページでは、名古屋市内で運営されている事業「都市型貸し農園『ファーミッシュ』」が紹介されています。

(ニュース記事)
・名駅近郊の駐車場の一角に「都市型貸し農園」-夏野菜の収穫期迎える - 名駅経済新聞
 http://meieki.keizai.biz/headline/1187/

(「ファーミッシュ」のサイト)
・都市型レンタル農園 Farmish(ファーミッシュ)
 http://farmish.com/

具体的には、農園について

・運営者:駐車場管理などを手がける企業「不動産工房」
・事業の目的:
 学区に1つずつ畑がある環境を目指し、企画された。
・事業の開始時期:約1年前
・現在展開中の農園:
 「菊井貸し農園」(名古屋駅から車で約5分)の1カ所を展開中。
 (「不動産工房」が運営する管理駐車場の一角を利用している)
 ・区画:1区画6m2と4m2の2種類。。
  (現在のところ、全区画が契約済)
 ・土:岐阜から持って来たものを敷き詰めている。
 ・賃料:月額4,000円(4m2)または5,000円(6m2
  ※その他、契約時に保証金・新規準備代が必要。
 ・その他:
  ・農園には、
   ・スコップ
   ・ショベル
   ・肥料
   ・支柱
   等、自由に利用できる材料を備えている。
  ・下記内容の代行サービスが用意されている。
   ・水やり:1回100円
   ・雑草処理:1回300円~(処分費は別途)

等の内容が記述されており、またニュース記事では、「不動産工房」の伊藤維雄社長の

・自身は名古屋で生まれ育ったが、農作物を作った経験が無かった。
 自分の子どもにはその経験をさせたい、と考えていた。
・貸し農園は、地主さんの協力が無ければできない企画だが、なかなか収支が合わない事業であるため、賛同してもらわなければ実現しない。
 しかし菊井農園の地主の方は、お願いすると直ぐに企画を理解し、賛同してもらえた。
・自動車で1時間位の場所にある広い貸し農園ではなく、頻繁に手入れをしに行ける身近な場所に、農園を開設したかった。
 地域貢献になれば良いと考えている。」
・区画の契約者には、農家に野菜づくりの相談をすることが可能であることを伝えている。
 ただし実際には、自分で勉強して畑の手入れをすることが、楽しみとなっているようである。
・今後も農園を増やすことを考えている。
 「貸し農園、名古屋」とのキーワードで検索する人が多いことから、需要はあるとみている。
 駐車場のデッドスペースの活用など、コンパクトな農園を増やしていければ良い、と考える。
・他者との提携などによる、黒字に向けた対策も模索している。

等の内容のコメントが紹介されています。


ニュース記事に掲載されている農園の写真(とうもろこし等が大きく育っている様子が写っている)からは、個人的には(上手く言葉で説明できないが)雰囲気の良さを感じました。

都市の中に農業を取り入れる(取り戻す)取り組みは、それが人々に与える影響から、今後もますます重要さを増していくのでは、と考えます。


※参考
・[1]駐車場どっとこむ名古屋 名古屋市の月極駐車場検索サイト
 http://www.2103kobo.co.jp/

2010年7月11日日曜日

兵庫県・国道43号沿いの「環境防災緑地」が、西宮市内で花・観葉植物専用の市民農園としてオープン予定

兵庫県の国道43号沿いに設けられている「環境防災緑地」が、西宮市内で市民農園として活用されることが決定したとのこと。

(ニュース記事)
・神戸新聞|社会|防災緑地を市民農園に 国交省管理西宮の2カ所
 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003179987.shtml

上記URL先ページによると、この「環境防災緑地」の詳細は、

・背景:
 「阪神・淡路大震災」をきっかけに、震災復興計画において兵庫県が設置し、国土交通省などと共同で整備を行っている。

・場所・広さ:
 広域防災帯(国道43号(幅50m)と、上下線の沿道(幅各12.5m)の計75m)のうち、国土交通省が買取った沿道部分。
 数は2010年4月現在で216カ所。
 内訳は、
 ・自治体管理の公園:38カ所
 ・国土交通省近畿地方整備局兵庫国道事務所による管理:178カ所

・設置目的:
 ・災害時の火事の延焼防止
 ・国道43号公害訴訟の最高裁判決(1995年)に伴う騒音抑制

となっています。 

また、今回の市民農園化については、

・背景:
 道路関連予算が減る中、緑地を管理する国土交通省の事務所は、管理コスト削減の方策を探っていた。
 その中で、西宮市が、市民農園での活用を提案した。
 これにより、防災緑地の平時の有効利用に加え、管理者にとってはコスト削減が見込まれる。

・市民農園の場所:
 西宮市川西町の国道43号北の2カ所。

・広さ:計1,569m2

・区画:39区画
 (既に22区画が応募済み、現在は募集を締め切っている)

・栽培する植物:
 ・花
 ・観葉植物
 に限定する。

・オープン時期:2010年8月の予定。

・利用料:無料

等との内容が記述されています。

また記事では、

(西宮市)
・「(募集は締め切っているが)今後、ニーズがあれば対応を検討する」

(国土交通省近畿地方整備局兵庫国道事務所調査課)
・「市民が道路に親しむきっかけにもなる。
  市民農園が、公共性、公益性が高い有効活用策の増加につながってほしい」

とのコメントが紹介されています。


栽培可能な植物が花や観葉植物のみ(野菜は含まれていない)というのは、個人的にはちょっと物足りない気もしますが、やはり土地の元々の用途を考慮して、ということでしょうか。

ともあれ、市民の心を和ませる場所に変わるとすれば、管理コストの削減と合わせて、この取り組みの意義は非常に大きいのでは、と考えます。


※参考
・[1]兵庫国道事務所
 http://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/
・[2]国道43号|事業内容|兵庫国道事務所 事業概要
 http://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/introduction/jigyou/jigyo/route43/index.html
・[3]西宮市役所
 http://www.nishi.or.jp/

JR川崎駅近くの商業施設「ラ チッタデッラ」の屋上に、2010年9月に貸し農園がオープン予定

JR川崎駅」東口にある複合商業施設「ラ チッタデッラ」の屋上に、今年の夏に貸し農園がオープンする予定とのこと。

(ニュース記事)
・東京新聞:JR川崎駅そばに貸し菜園 ラ チッタデッラ屋上に9月オープン:神奈川(TOKYO Web)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100706/CK2010070602000066.html

(「チッタファーム」のサイト)
・まちなか菜園 チッタファーム・オフィシャルページ|貸し農園・菜園の総合サイト「まちなか菜園」
 http://www.machinaka-saien.jp/farm/cittafarm.html

上記URL先ページによると、この貸し農園の詳細は、

・開設の背景:
 「ラ チッタデッラ」の屋上は、従来は公開されていなかった。
 しかし、食育や地産地消への関心の高まりを背景に、同施設を運営する「チッタ エンタテイメント」が、屋上の有効活用策として貸し菜園に着目した。

・区画:1区画5m2が40区画。

・利用料金:月額8,800円
 下記の費用を含む。
 ・菜園用具、菜園区画の土補充
 ・基本資材(肥料、薬剤、支柱、ネット等)
 ※種苗の提供は含まれていない。(別途有料対応)

・企画・運営:東邦レオ

・想定される作物:
 屋上は日当たりが良いため、
 ・秋・冬:キャベツ、ブロッコリー
 ・春・夏:トマト、茄子
 等の栽培が楽しめる見通し。

・付帯施設:
 ・手洗い・足洗い場
 ・物置
 ・花壇

・その他サービス:
 ・農具(鍬など)が無料で使用できる。
 ・「東邦レオ」社のスタッフが、週3回、利用者の相談に応じる。

・第一期の利用期間:2010年9月1日~2011年2月14日
 ※今回の第1期のみ、期間が短くなっている。

・開園時間:
 ・9月: 11:00~19:00
 ・10月: 11:00~18:00
 ・11月~2月: 11:00~17:00

・申し込み受付期間:2010年7月9日~8月9日
 「チッタファーム」のウェブサイト上で受付、先着順。
 ただし当記事の作成時点では、既に定員に達しており、「キャンセル待ちによる受付」となっている。)

・問い合わせ先:東邦レオまちなか菜園事務局

等となっています。

またニュース記事では、「東邦レオ」の担当者の、

「初心者や子ども連れが、気軽に野菜作りに取り組むきっかけになれば」

とのコメントが紹介されています。


北海道在住の私としては正直、野菜を作り始める時期としては遅めだとも感じますが、関東のほうでは今からでも十分な野菜の育成・収穫が期待できる、ということでしょうか。

ともあれ、JR駅の直ぐ近くに位置する商業施設で、野菜の栽培が行えるという点に、最近の家庭菜園・貸し農園に対する関心の高まりがかなりのものであることを、改めて感じさせられました。


※参考
・[1]エンタテイメントの街、ラ チッタデッラ【川崎】
 http://lacittadella.co.jp/


※当ブログの関連記事:
「東邦レオ」が、都市部の未利用地や建物屋上の空きスペースを活用する、貸し菜園事業を開始(2010年2月14日)
「東邦レオ」が「都市型貸し菜園事業」の第1号「ソラドファーム戸田」を開設(2010年3月14日)

2010年6月13日日曜日

福岡県築上町の貸し農園で、収穫間近の野菜が根こそぎ盗難される事件が発生

福岡県築上町の農業公園「しいだアグリパーク」の貸し農園で、収穫間近の野菜(ジャガイモ、ニンジン等)が根こそぎ盗難される事件が発生したとのこと。

ジャガイモ、ニンジン、大根… 野菜、大量に盗難 築上町の貸農園 / 西日本新聞
盗難:「夢」を盗まないで!! 農園の野菜が根こそぎ--築上町 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事と「しいだアグリパーク」のサイト[1]によると、同パークは旧・椎田町が、農業観光の振興を目的に開設したもので、貸農園の詳細は、

・広さ:約2,000m2
・区画:
 1区画20m2が、98区画整備されている。
 また、障害者向けの棚式農園(車いすのままでも農作業が行えるように設計されている、1区画約7m2)等も設置。
・利用料:1区画あたり年1万2,000円
・利用状況:
 一般市民や企業に対して貸し出しており(会員制)、現在は12個人・団体が利用している。

等とのこと。

そして今回の事件の詳細は、

・発見日時:
 2010年6月8日の午前8時半(出勤した職員が発見)

・被害場所:
 ・貸し農園:5区画
 ・障害者向けの棚式農園:10区画

・盗まれた野菜:
 ・ジャガイモ:約60kg
 ・ニンニク:約10kg
 ・ニンジン:約30本
 ・大根:約30本
 ・チンゲンサイ:15株
 ・ニンニク:10kg
 など。(被害額は3万8,500円)

・対応:
 築上町から管理・運営を委託されている第三セクター「しいだサンコー」社は6月10日に、豊前署に被害届を提出した。
 同署では、窃盗事件として捜査を開始している。

等となっています。

また記事では、「しいだサンコー」社の社長の方の、

・「野菜を作る人はこういう取り方はしない。
  作っていない人の犯行と思われる」
・「丹精込めて育ててきた会員の無念は計り知れない」
・「再発防止のため、監視カメラの設置を検討したい」
・「手作り野菜を自分で食べることを楽しみにしている人の夢をつぶす悪質な行為で、絶対にやめてほしい」

等のコメントが紹介されています。


時間と労力をかけて面倒を見てきた野菜が、何者かの手により突然無くなってしまうことで、利用者が少なからぬ精神的なダメージを受けることは、個人的には容易に想像がつきます。

盗んだ人間がどのような意図があったのかは判りませんが、このような行為は盗難に遭った当事者は元より、地域の住民や、このニュースを伝え聞いた人間にもマイナスの影響(他人に対する不信感の増加など)を及ぼすことを、理解してもらいたいものです。
(尤もそのような想像力・認識力があれば、このようなことはしないのかもしれませんが・・・)


※参考
・[1]築上町文化会館コマーレ「アグリパーク」
 http://www.comare.org/agripark.html


※参考
京都府城陽市の農家・家庭菜園で、荒らしが連続発生(※ブログ「野菜つくりをやってみる。」、2010/04/25)

2010年6月6日日曜日

横浜市保土ヶ谷区内に、プロの農家からノウハウを学習できる「体験ファーム」がオープン

神奈川県横浜市保土ヶ谷区内に、プロの農家からノウハウ(土作り~収穫)の指導を受けられる参加型農園「体験ファーム」がオープンしたとのこと。

学ぼう"プロの野菜づくり" | 保土ケ谷区 | タウンニュース | 神奈川県全域・東京都町田市の地域情報紙

上記リンク先記事によると、この詳細は、

・背景:
 横浜市の助成事業として実施されている。

・特徴:
 ・プロの農家が立てた栽培計画に基づいて、参加者は技術指導を受けつつ農作業を体験する、教室方式の運営スタイルとなっている。
 ・参加者は自由な作付けは行えないものの、
  ・水道
  ・ビニールハウス
  ・苗、種
  ・肥料
  ・農具
  ・周辺設備(トイレ等)
  と、必要な設備が殆ど整備されており、気軽に取組むことができる。
 ・収穫する野菜は、参加者が全て持ち帰りできる。

・事例:
 初の「保土ケ谷区民向け体験ファーム」として、2010年春に「みねさわファーム」が開所した。
 ・「小さな子どもの自然体験から、セカンドライフを充実させたいお年寄りまで、幅広く活用してもらえれば」(指導者の方)
 ・現在の状況:
  ・トマト
  ・キュウリ
  ・ナス
  ・ピーマン
  といった、夏野菜の栽培が開始されている。
 ・栽培指導:基本的に週末の午前中に実施。
 ・参加者の作業日:上記以外の日にも好きな日に行われている。
 ・利用期間:1グループあたり、年間4万円(種苗費等含む)
 ・栽培する野菜の種類:年間12種類以上
 ・その他:
  収穫が近づいた苗木などは、1本毎に所有者を決定し、各自が実った野菜を全て持ち帰る事ができる。
  このため、スーパー等における小売販売価格から考えると、「金額以上の野菜を持ち帰れるハズ」(指導者の方)とのこと。
 
等の内容が記述されています。


家庭菜園を開始してから1年以内で中断する人は4割、との調査結果もあるそうなので、このように指導者から学習するスタイルの農園は、継続する点でも有効かもしれない、と感じます。


※参考
・横浜市保土ケ谷区ホームページ
 http://www.city.yokohama.jp/me/hodogaya/

2010年5月30日日曜日

JR西日本が、大阪駅の新ビル「ノースゲートビルディング」の地上76mの緑地部分(広さ約250m2)に、「天空の農園」の設置を計画

JR西日本が5月28日、大阪駅の新ビル「ノースゲートビルディング」(2010年春開業予定)に関する各種の構想を公表したとのこと。

JR西 新ビルに農園 環境配慮の大阪駅新構想:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
asahi.com(朝日新聞社):天空に浮かぶエコ農園 11年春、JR大阪駅の新ビルに - 社会

上記リンク先記事によると、この構想の中で、新北ビルに「天空の農園」を設置する計画が盛り込まれており、詳細は、

・場所:中層棟14階の屋上(地上76m)の緑地部分(広さ約250m2
・用途:
 ・米・野菜・果物を栽培し、ビル内のレストランで提供する。
 ・一部を、市民向けの貸し農園とする。
 ・駅利用者の憩いの場にする。
 といった利用法が検討されている。

等となっています。


都市中心部の駅ビルでの農園設置という点もそうですが、地上76mという高さも、非常にユニークで魅力的な取り組みだと感じます。

また、都市への緑化(農園などの)導入に対する一般的な要望・期待の高まりが、強く反映されているようにも感じられる計画で、非常に興味深く、私は関西地方の住民ではありませんが、完成が今から楽しみです。


※参考
・JR西日本 : プレスリリース一覧>5月定例社長会見
 http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174837_799.html
・JRおでかけネット - 大阪駅(大阪府)
 http://www.jr-odekake.net/eki/top.php?id=0610130

静岡県袋井市が、耕作放棄地を活用し、1区画300m2の市民農園をオープン予定

静岡県袋井市が、市内の耕作放棄地を活用し、2010年6月に巨大な市民農園をオープンする予定とのこと。

地域ニュース・西部:袋井に大規模市民農園 耕作放棄地を再生(静岡新聞)

上記リンク先記事によると、詳細は、

・背景:
 今回市民農園が開設される地域は、1960年代後半まではスイカの産地だった。
 しかしその後、高度成長に伴って多数の農家が耕作を放棄し、竹や雑木が生い茂る荒地となった。
 この耕作放棄地において、富士通総研で農業研究を行ってきた木船光章氏(現「ホロネット」社の設立者)が、研究の実践を目的として、約10年前に約4,500m2を借り受けて開墾を行い、体験農園「ホロンの郷」を設立。
 そして毎年、東京農業大学生の体験実習受け入れを行ってきた。
 一方、袋井市では2010年度に、主要事業の一つに
 ・「農を活かしたまちづくり」
 を掲げており、市民農園の拡充などに注力している。
 そして、
 ・耕作放棄地の再生
 ・担い手育成型農園の整備
 に対する静岡県の補助が創設されたことも背景として、木船氏に、市民農園の開設を提案した。
 開墾費用は約1,000万円で、水道施設なども整備されている。
・場所:
 袋井市最南部の磐田市境。(体験農園「ホロンの郷」の周辺)
・面積:1万2,365m2
・区画:300m2(市内5カ所の既存の市民農園の約10倍)を、25区画整備。
・貸出料:1区画あたり年間3万円。
・運営・指導:
 ・担当:
  農園の運営と農業指導は、
  ・株式会社「ホロネット」
  ・地元農家5人
  に委託する。
 ・農業指導:
  区画や栽培する作物に応じて、
  ・木船氏
  ・地元農業者
  が分担して、栽培や管理法の指導を行う。
・申し込み状況:
 現時点では7区画に留まっている。
 (ただし、週に2~3人が、見学のために訪問している)

等となっています。

また記事では、

(「ホロネット」社の設立者・木船氏)
・「農業の楽しさを伝え、多くの人が集まるようなイベントも企画したい」

(袋井市農政課)
・「農業を志す若者や退職者がこの農園で学び、袋井市の農業の将来の担い手となってもらえれば」

とのコメントが紹介されています。


1区画が300m2というのは、市民農園としては私がこれまでに見聞きしたことが無い規模であり、農業に本格的に取組むための入門的位置付け、という印象を受けます。

この意欲的な取り組みが、市民にどのように受け入れられることになるか、今後に注目したいです。


※参考
・「夢をかたちに」との思いで、農園「ホロンの里」を始めた開拓者を訪ねて(※「クラブフォーラムワン」のサイト内)
 http://www.forumone.co.jp/club/horonnosato.html
・袋井市
 http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/

北海道北広島市が、市内の市民農園などを紹介する「きたひろしま交流農園マップ」を無料配布予定

北海道北広島市が、市内の

・イチゴ農園
・農産物直売所
・市民農園

等を紹介する「きたひろしま交流農園マップ」を作製し、無料配布する予定とのこと。

情報充実の交流農園マップ 北広島市、今年は全戸配布-北海道新聞[札幌圏]

上記リンク先記事によると、詳細は、

・制作目的:
 地元や札幌圏の住民に、北広島市の農産物・農業への関心を持ってもらうことを狙う。

・背景:
 2009年に同様の地図を500枚試作し、市役所や各出張所において配布したところ、好評を博した。
 
・掲載内容:
 ・イチゴ農園(13ヶ所)
 ・農産物の直売所(14ヶ所)
 ・市民農園
 ・乗馬施設
 ・2010年開業予定の農業体験施設
 の、計34カ所を紹介。
 今回は、各農園・施設の
 ・ウェブサイトのURL
 ・開業時期
 等の情報も掲載している。

・形態:
 A3判、両面カラー

・作成枚数:3万枚

・配布予定:
 2010年6月1日に、北広島市の広報誌と一緒に全戸配布する。
 また、市役所などでも無料配布を行う。
 (市のウェブサイトにも掲載する。)

等となっています。


地域の貸し農園などを一気に紹介するマップというのは、個人的には確かに珍しい取り組みだと感じます。

また、家庭菜園などへの関心が高まっている現状では、地域の魅力のPRにも、効果が高いのでは、と考えます。


※参考
・北広島市
 http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/
・きたひろしま交流農園マップ | 北広島市
 http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00003788.html

NPO法人「長崎更生会・絆」が、耕作放棄地を活用した市民農園事業に取組む

NPO法人「長崎更生会・絆」が、耕作放棄地を活用した市民農園事業に取組んでいるとのこと。

龍~なが 長崎新聞ホームページ:開墾で犯罪歴ある人の社会復帰支援 大村のNPO、耕作放棄地を活用(5月26日)

上記リンク先記事によると、事業の詳細は、

・背景:
 「長崎更生会・絆」では、犯罪暦を持つ人の更生・社会復帰のための支援に取組んでいる。
 今回は、長崎県の「ふるさと雇用再生特別基金事業」を活用し、大村市内の耕作放棄地を無償で借り受けて、
 ・市民農園
 ・観光農園
 として再生させる事業を手がける。

・目的:
 ・失業者
 ・犯罪歴を持つ、社会復帰を目指す人
 の支援を図る。

・場所:長崎県大村市陰平町
 ※2010年5月24日に、開墾式を実施した。

等となっています。

また記事では、「長崎更生会・絆」の理事長の方の、

・「野菜や水稲など農作物を育て、就労支援につなげていきたい」

とのコメントが紹介されています。


農業や家庭菜園の社会的な意義・価値の向上という点からも、今回の「長崎更生会・絆」による耕作放棄地の活用や市民農園・観光農園の運営の取り組みが、就労支援に着実につながっていくことを、強く期待したいです。


※参考
・特定非営利活動法人 長崎更生会 絆の組織概要 | NPO法人データベース NPOヒロバ
 http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=84035

2010年5月23日日曜日

兵庫県高砂市内で、NPO法人「高砂」がレンタル農園をオープン

兵庫県のNPO法人「高砂」が、高砂市内にレンタル農園を開設したとのこと。

神戸新聞|東播磨|自分で育て食べる楽しみ 高砂にレンタル農園開設

上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、

・背景・目的:
 NPO法人「高砂」は2005年に発足した組織で、小中学生らの農業体験などの企画を手がけている。
 今回は、田畑で土に触れたことの無い親子が増えている中で、自身で野菜を育てて収穫し、食べることの大切さを知ってもらう目的で、レンタル農園の開設・運営を企画した。
・場所:高砂市伊保東2
・区画:1区画30m2が、計50区画。
・年間利用料:1万2,000円(契約時期に応じ、月割りで減額する)
・設備:
 ・農機具(鍬など)
 ・給水栓
 ・トイレ
 ・休憩所
 が利用可能。
 また、耕運機(※別途使用料が必要)も備えている。
・イベント:
 ・現地説明会を5月18日に実施。
  約20人が参加して、「高砂」のスタッフが、農機具の使い方の実演を行った。
 ・2010年6月に、オープンイベントの実施を予定している。

等となっています。


個人的には、かつて都市部に数年間住んでいた経験(全く土に触れる機会が無かった)から、貸し農園などで土に触れ、野菜の世話をして育てて食べるということは、(漠然とした表現ですが)人間として大切な感覚を養うことにつながる、非常に重要な取り組みであると感じます。

その意味で、今回の記事のような貸し農園をオープンする取り組みが増えているのは、ある意味人間が持つ当然の欲求に基づくもので、またそれだけに、非常に優れた価値の有ることだと考えます。


※参考
・特定非営利活動法人高砂 ひょうごNPO法人情報公開 | 県民ボランタリー活動の広場
 http://v-hyogo.pref.hyogo.lg.jp/search/index.php?act=dtl&npo_id=714&p=2&s=1&v=20

2010年5月17日月曜日

三重県のNPO法人「里づくり協議会」が、耕作放棄地の市民農園への活用に取組んでいる

下記リンク先記事では、三重県のNPO法人「里づくり協議会」による、県内の耕作放棄地を市民農園に活用する取り組みが紹介されています。

asahi.com:荒れた農地 市民農園に-マイタウン三重

具体的には、

・活動の経緯:
 NPO法人「里づくり協議会」の現代表の方は、かつて大阪の不動産会社の営業で三重県を担当していたが、好きな農業に関わるため、5年前に退職。
 そして、元同僚の方と県内の耕作放棄地を回り、民家への「飛び込み営業」などによる交渉を実施。
 2009年2月に、津市渋見町の荒れ地を地権者から紹介され、初の市民農園への再生が実現した。
 同年3月にはNPO法人を設立し、県内の耕作放棄地について、
 ・地権者からの委託
 ・自治体を通じての借り上げ
 により、市民農園への再生に取組んでいる。(四日市市・鈴鹿市・松阪市にも農園を開設)
 現在は、活動開始から1年で、
 ・開設した市民農園の数:17カ所
 ・市民農園を利用する市民:約500人
 という状況。

・津市藤方に開設されている市民農園の詳細は、下記の通り。
 ・広さ:約2,000m2
 ・区画:
  ・1区画の広さ:16.5m2
  ・区画数:全85区画(現在の利用者は約70人)
 ・利用料:月850円

・地権者に支払う土地使用料は、1,000m2あたり5万~10万円。

という状況とのことです。

また記事では、

・「昨年1月に病気で耕せなくなったので、管理してくれてありがたい」
 「(農園で毎日、鍬の使い方や種の植え方の指導を行っており)病気もよくなりましたわ」
 (2009年10月に開設された「一身田農園」(津市一身田豊野)の所有者の方)

・「一般市民はなかなか農地を借りられないが、間に立ってくれてスムーズに始められました」
 (自然農法の野菜づくりを目指している、会社員の利用者の方)

・「もうけは少ないが、皆に喜んでもらえる今の仕事は楽しい。
  今後は中山間地の耕作放棄地対策も進めたい」
 (NPO法人「里づくり協議会」の代表者の方)

・「耕作放棄地を減らすために重要な活動。
  農業を身近に感じ、担い手増にもつながるのではないか」
 (農林水産省農村計画課の担当者の方)

等のコメントが紹介されています。


「里づくり協議会」のウェブサイト[1]では、市民農園現地の写真や、詳しい解説が豊富に掲載されており、個人的には、文字通り市民の生活に根ざした取り組み、という印象を受けました。

耕作放棄地の市民農園への活用には、多くの苦労があると思われますが、農地を有効活用し、一般市民が手軽に野菜栽培に取組める環境を構築していく、という点でも、今後更に重要さが増してくるのでは、と感じます。


※参考
・[1]市民農園・貸し農園 マイガーデン NPO法人里づくり協議会
 http://www.nouen.org/

2010年5月10日月曜日

広島県世羅町の農園付き貸別荘「やすだの郷」が、9棟を増設

広島県世羅町安田の農園付き貸別荘「やすだの郷(さと)」で、5月8日に第2期工事が完了したとのこと。

やすだの郷 9棟増設し開村(中国新聞 地域ニュース)

上記リンク先記事によると、「やすだの郷」は

・開設時期:2009年7月
・農園:
 各別荘は、各々約100m2の農園を備えている。
 入居者は、この農園で自由に野菜栽培を行える。
・棟数:15棟
 当初は6棟だったが、好評であることから、今回9棟が増設された。
 (現在、全てが入居済み)

というもの。

5月8日に行われた開村式では、入居者・関係者40人が出席して、

・梅の木の記念植樹
・バーベキューパーティー

等が行われたとのことです。

記事では、運営会社「風呂迫建設」の社長の方の、

・「世羅高原でゆったりとした農村の暮らしを満喫してほしい」

とのコメントが紹介されています。


私自身は正直、別荘には縁が遠いですが、記事や風呂迫建設のサイト[1][2]の写真を見ると、気分をリフレッシュする上で、かなり魅力的な物件だと感じます。


※参考
・[1]風呂迫建設トップ
 http://www.mcat.ne.jp/~furosako/
・[2]農園付き別荘
 http://www.mcat.ne.jp/~furosako/kasibessou.html

佐賀県多久市の「南渓いきいき協議会」が体験農園をオープン

佐賀県多久市南渓地区の農家らが構成する「南渓いきいき協議会」が、市民を対象とする体験農園を新設したとのこと。

多久市の「南渓いきいき協議会」 体験農園 9日開校 野菜栽培ほか果実摘みも / 西日本新聞

上記リンク先記事によると、「南渓いきいき協議会」は、

・結成:2008年
・拠点:廃校となった、地元の小学校分校舎
・活動:
 2009年春から本格活動を開始し、
 ・果実摘み取り
 ・田舎料理体験
 などを実施してきた。
 これにより、最近1年間で、
 ・佐賀県
 ・福岡県
 から延べ約1,000人が訪問した。

という組織。

今回、同協議会が開設した体験農園の詳細は、

・区画:
 ・1区画の大きさ:幅3m・長さ12m
 ・区画数:15区画
・利用料:
 1区画あたり、年間(5~3月)1万5,000円
・栽培:
 参加者は、農家の指導を月2回受けて、
 ・前期:ナス、トウモロコシ、スイカ等
 ・後期:白菜、大根、キャベツ等
 ・通年:里芋
 とのスケジュールで野菜栽培に取組む。
・オープン日:2010年5月9日
 (同日の開校式では、畝作り~前期作物の定植までを実施)
・イベント:
 ・摘み取り体験:
  5-6月には、として、
  ・イチゴ:5月22~23日
  ・ラズベリー:6月5~6日
  ・ビワ:6月12~13日
  が企画されている。
  いずれも、
  ・定員:1日15人
  ・料金:
   ・大人:2,000円
   ・小学生:500円
 ・田舎料理体験:
  ・作る料理:
   ・かまど飯
   ・だご汁作り
   など。
  ・受付:随時受け付けている。
  ・人数:5人以上
 ・希望があれば、分校校舎での宿泊も行える。

等となっています。


作物の種類や栽培スケジュールが指定されているのは、特に初心者にとっては取組みやすいのでは、と感じます。


※参考
・南渓いきいき協議会 Topページ
 http://www.taku.ne.jp/~nankei/

2010年5月2日日曜日

「マイファーム」とホームセンター大手「DCM」が共同で、耕作放棄地を貸し農園に活用

下記リンク先記事では、近畿地方で取組まれている、企業による耕作放棄地の活用事業が紹介されています。

貸農園、野菜作りの拠点… 耕作放棄地、企業が活用 :日本経済新聞

この中で、「マイファーム」社がホームセンター大手企業「DCM Japanホールディングス」と共同で行う貸し農園事業が取り上げられており、その詳細は、

・経緯:
 DCMは2010年3月に、「マイファーム」に1,000万円を出資して、発行済み株式の4.4%を取得している。

・事業内容:
 ・「DCM Japanホールディングス」:
  自社店舗周辺の耕作放棄地を「マイファーム」に紹介。
  そして、
  ・農園利用者の意見の、園芸部門での商品開発への活用
  ・農園での研修による、作物に詳しいスタッフの育成
  を図る。
 ・「マイファーム」:貸し農園の運営を受託する。

・今後の予定:
 ・2010年度中に、ホームセンター20店の周辺に、貸し農園60カ所を開設する予定。
  現在既に、DCM傘下の「ダイキ」を通じて、
  ・兵庫県川西市
  ・大阪府箕面市
  等、7カ所での開設を決定している。
 ・今後3年間で、200カ所の貸し農園オープンを目標とする。

等となっています。


ホームセンターの近辺に貸し農園をオープンするというのは、資材(肥料や種、苗など)や道具などの購入が容易になることから、ユーザーの利便性が高まると考えられ、非常に興味深い取り組みです。


※参考
・株式会社マイファーム
 http://www.myfarm.co.jp/
・DCM Japanホールディングス株式会社
 http://www.dcmjapan-holdings.co.jp/


※当ブログの関連記事:
NECビッグローブとマイファームが提携し、ネット活用のレンタル農園事業「BIGLOBEファーム」を開始予定(2009年11月8日)
耕作放棄地を「農業体験農園」として活用している企業「マイファーム」の紹介記事(2009年12月14日)

2010年4月25日日曜日

「けいはんな市民雑学大学」で、ドイツで約50年生活した方が、市民農園は社会に必要な存在、と講演

京都府木津川市で4月24日、「けいはんな市民雑学大学」の第24回講座が開催され、ドイツで約50年生活した方が、「ドイツの市民農園~クライン・ガルテン」について講演を行ったとのこと。

「市民農園、社会に必要」ドイツの事例紹介 けいはんな大学 :京都新聞

上記リンク先記事によると、講演を行った方は、ドイツで40年以上市民農園を借りていたとのことで、自身の体験に基づき、

・市民農園は、
 ・健康保持
 ・高齢者の孤独からの解放
 ・緑地の保全
 等の様々な役割を果たしており、社会的に必要な存在になっている。

等の内容を語ったとのことです。


日本でも、最近は家庭菜園への注目が急速に高まっていると思いますが、一般の市民が「土を耕して野菜などを育てる」ことは、国に寄らず大きな重要さ・価値を持っている、ということでしょうか。


※参考
・けいはんな市民雑学大学
 http://academia.keihanna-city.com/

佐賀県の「唐津南高校」が、市民に学校農場を開放して農業セミナーを開催

佐賀県の「唐津南高校」が4月24日、市民に学校農場を開放し、農業セミナーを開催したとのこと。

高校の農場で農園セミナー 生徒もアドバイス 唐津/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの

上記リンク先記事によると、同高校では1996年の学科改編により、農業・園芸を学ぶ学科の定員が40人に縮小(以前は120人)したことから、保有する実習地(9.4ha)の維持・管理の負担が重くなっていたとのこと。

このため、

・農地の、市民向け貸し農園としての有効活用
・作物づくりの原点を通じての、地域との交流の場の構築

を目的に、市民向け講座の内容を一新し、今回の農業セミナーを初めて企画したとのことです。

セミナーの詳細は、

・参加費用:年間4,000円
・貸し出される農地:1組あたり30m2
・スケジュール・内容:
 10月まで5回に渡って、
 ・夏野菜(トマトやキュウリ等)
 ・秋野菜
 の栽培方法を、唐津南高校の生徒・教諭が指導する。

等となっています。

ちなみに初回のセミナーでは、市内の12家族が参加して、

・畑の耕し方
・畝の作り方
・地温を上げるビニール張り

等の基礎が指導されたそうです。


学科の規模縮小による負担増加を、市民への農地貸し出し・農業指導に結び付けているのは、ユニークで非常に価値のある取り組みだと感じます。


※参考
・佐賀県立唐津南高等学校HP
 http://www3.saga-ed.jp/edq10023/

広島県三原市深町に農園「深(ふか)の里」がオープン、無料の貸し農園も併設

下記リンク先記事では、広島県三原市深町にオープンした農園「深(ふか)の里」が紹介されています。

asahi.com:社福法人が農園「深の里」をオープン-マイタウン広島

記事によると、この農園の詳細は、

・運営者:
 三原市深町の社会福祉法人「あけぼの」(知的障害者通所授産施設を運営している)
・開設の背景:
 「あけぼの」の理事の方は、
 ・知的障害者の人達が、様々な人と触れあうことで成長できる環境づくり
 を目指して、知人の環境研究会社元社長の方と共に、約6年前から構想を温めてきた。
 その矢先に、三原市の尽力によって、広島県の雇用創出基金から、2011年度までの資金を獲得できたことで、農園の開設に目処がついた。
・目的:
 増加する休耕田を、農地として再生する。
 そして農業を軸として、地域で暮らす健常者と障害者が協力し合うコミュニティーの構築を目指す。
・スタッフ:
 ハローワークを通じて6人を雇用。
 (うち障害者の方は3人)
・場所:
 県道55号沿いに位置する、飛び地状の休耕田(約9,900m2)を活用。
・設備:
 ・ハウス3棟(野菜の栽培用や倉庫)
 ・プレハブの事務所棟
 ・市民農園
  ・区画数:20区画(1区画30~20m2
  ・利用料:無料

等となっています。


耕作放棄地の活用と、障害者の方々の社会参加などを同時に目指している点が、非常に興味深い取り組みです。

また個人的には、(現金ですが)市民農園の利用料が無料というところに、かなり魅力を感じます。


※参考
・社会福祉法人あけぼの
 http://akebonoha.com/

山形県村山市の「最上川ふるさと農園」の開園式が実施

山形県村山市の「最上川ふるさと農園」の開園式が、4月18日に行われたとのこと。

野菜栽培、収穫の喜び体験して 村山ふるさと農園が開園|山形新聞

上記リンク先記事によると、「最上川ふるさと農園」の詳細は、

・開設目的:
 市民に、収穫の喜びを体験してもらうためにオープンされた。
・場所:
 「農村伝承の家」の北側
・広さ:約20a
・開園時期:1995年
・年間利用料:3,000~5,000円(※他に水道代500円が必要)
・2010年度の申し込み状況:
 申し込み人数は、
 ・村山市:31人
 ・東根市:3人
 の計34人。
 割り当てられた畑の広さは、50~100m2

等となっています。

ちなみに、18日の開園式には24人が出席し、作物栽培研修会も行われ、山形県県指導農業士の方が、ナスやジャガイモの栽培法に関するアドバイスを行ったとのことです。


村山市のサイト[2]を見ると、栽培方法などの指導を受けられる「体験農園」の他に、収穫だけを体験できる「オーナー農園」制度も用意されており、参加できる間口の広さを感じます。


※参考
・農村文化保存伝承館(※「村山市」サイト内)
 http://www.city.murayama.lg.jp/0190bunkakankou/nousonbunkahozondensyoukan.htm
・最上川ふるさと農園体験者・オーナー募集(※「村山市」サイト内)
 http://www.city.murayama.lg.jp/0190bunkakankou/kurashi/densyoukan/furusato_nouen2006.htm

2010年4月19日月曜日

宮崎県宮崎市佐土原町で、「津倉市民農園」がオープン

宮崎県宮崎市佐土原町で4月17日、「津倉市民農園」がオープンしたとのこと。

市民農園:おいしい野菜作ろう 宮崎・佐土原にオープン /宮崎 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、この市民農園の詳細は、

・開設の背景:
 宮崎市が、野菜などの栽培を通じての
 ・農業への理解の促進
 ・市民や家族の交流の場の構築
 を目的に、整備を行った。
・敷地面積:約1ha
 元は水田だった土地を、地元の津倉地区の住民が寄付したもの。
・区画:
 ・1区画の広さ:15m2
 ・区画数:184
  (記事の時点でまだ約4割が空いており、利用者を受け付けているとのこと)
・設備:
 散水栓、管理事務所など。
・利用料:
 1区画あたり年間7,000円。
 ・最大2区画まで利用可能。
 ・契約は2年毎の更新。
・管理:
 津倉地区自治会が担当。
 利用者への作業指導も行う。

等となっています。

また記事では、開園式(約100人が参加)での、

・「土と人とが触れ合い、家族だんらんができる農園に」
 (津倉地区自治会の会長の方)

・「農村部と都市部の交流につなげたい」
 (宮崎市の戸敷正市長)

等のコメントが紹介されています。


単なる野菜の栽培だけでなく、人間同士の関わりを促進するという意味でも、やはり貸し農園が果たしうる役割は大きいのでは、と感じます。

まだ空きが多いというのが意外ですが、申し込むなら今、ということでしょうか。


※参考
・津倉市民農園の利用者を募集しています!(※「宮崎市」のサイト内)
 http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1263460355896/index.html
・みやざきグリーン・ツーリズムオフィス MGTO:宮崎市佐土原町「津倉市民農園」の利用者募集中!
 http://greentourism.miyachan.cc/e146670.html

北海道の「室蘭市ふれあい市民農園」で、平成22年度の開園式が実施

北海道の「室蘭市ふれあい市民農園」の平成22年度開園式が、4月16日に行われたとのこと。

畑いとおしい…室蘭のふれあい市民農園、今季オープン(室蘭民報ニュース)

上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、

・運営者:室蘭市社会福祉協議会
・運営の目的:
 高齢者の生きがい対策を目的とする、市の事業で運営されている。
・利用者・区画:
 2010年は143人。
 区画別では、
 ・50m2:40人
 ・100m2」103人
・利用期間:11月中旬まで

というもので、開園式には70人が参加。

記事では、

・「ジャガイモやダイコンを植えます。昨年はタマネギにも挑戦し、まずまずでした」
 (参加された夫婦)

・「根菜類だけではなく、成長が早い葉物も混ぜると、畑に来るたびにお土産もでき、楽しめます」
 (管理している「内村牧場」の方)

とのコメントが紹介されています。


私の経験からも、野菜を育てることからは、確かに良い影響を受けることができるので、高齢者の方々が野菜つくり・菜園作りに取り組める環境を整備するというのは、非常に良い取り組みだと感じます。


※参考
・室蘭市公式ウェブサイト
 http://www.city.muroran.lg.jp/main/index.php

神奈川県平塚市の「金田市民農園」で水はけの悪さに苦情、対策として浸透管の埋設工事を実施予定

神奈川県平塚市の「金田市民農園」(4月1日オープン)で、一部の利用者から、畑土の水はけの悪さに関する苦情が出ていることが、同月15日まで判明したとのこと。

1日に開業の市民農園、水はけ悪く改良工事へ/平塚:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社

上記リンク先記事によると、同農園では現在178区画(7,500m2)を貸し出しているとのこと。

状況は、

・問題の発覚時期:4月初旬
・状況:
 田ら畑に造成した土が、粘土質を含んでいることから、水はけが悪くなっていた。
・対策:
 ・平塚市
 ・農園を貸している「金田大型市民農園組合」(地権者5人)
 が、地中に浸透管を埋設する工事を実施することを決定した。
 詳細は、下記の通り。
 ・工事日程:4月19日から約10日間
 ・対象:92区画
 ・工費:66万円(平塚市と組合が、半額ずつ負担)

とのことです。

記事では、平塚市の

・「農作業への迷惑は極力かけず、種まき、植え付けに間に合わせたい」

とのコメントが紹介されています。


開設間もない貸し農園では、土地の元の用途によっては、このようなケースも有り得る、ということでしょうか。

水はけの悪さにより、実際に畑がどのような状態になっていたのかが、個人的には気になるところです。


※参考
・神奈川県 平塚市|記者発表資料 金田市民農園緊急水はけ改良工事開始
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/pre20100016.htm

広島県の「西条農業高校」で、学校の農場を用いる市民農園の入園式が実施

広島県の「西条農業高校」(東広島市)で4月10日、学校の農場を用いる市民農園の入園式が行われたとのこと。

西条農高で市民農園入園式(中国新聞 地域ニュース)

上記リンク先記事によると、この市民農園は、西条農業高校が1993年から、公募により市民に農場を貸し出しているもので、今年の状況は、

・利用者:
 家族やグループが69組。
・利用スペース:1組あたり20m2
・栽培する野菜:
 キュウリやトマト、ナス等。

等とのこと。

また記事では、入園式における

・「野菜づくりを機に農業への関心を高めてください」
 (「西条農業高校」の校長の方)

・「家族で楽しみながらおいしい野菜をつくりたい」
 (孫と一緒に参加された方)

とのコメントが紹介されています。


農業高校が農園を貸し出しているというのは、学校と地域との関わりを深める点からも、意味のある取り組みだと感じます。


※参考
・東広島市公式ホームページ トップページ
 http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/
・平成21年度広島県立西条農業高等学校
 http://www.saijyo-ah.hiroshima-c.ed.jp/

2010年4月12日月曜日

秋田県秋田市仁井田に、耕作放棄地を活用した体験型農園「あきた農業体験施設」がオープン

秋田県秋田市仁井田に、体験型農園「あきた農業体験施設」がオープンしたとのこと。

耕作放棄地再生へ体験型農園オープン 秋田市仁井田|さきがけonTheWeb

上記リンク先記事によると、この「あきた農業体験施設」の詳細は、

・整備:
 4月7日に本格的な整備を開始。
 今後、5月上旬頃から野菜(枝豆やジャガイモ等)を植えて、農業体験を希望する市民の受け入れを開始する。
・用地:
 仁井田地区で、20年ほど放棄されていた水田20aを活用。
 「秋田県土地改良事業団体連合会」が借り受けており、管理は
 ・NPO法人「あきたサイクリングタウン推進協議会」のメンバー
 ・地元住民ら
 で構成する「管理運営委員会」が担当する。
・事業費:
 2010年度は約60万円。
 (うち半分には、農林水産省の「耕作放棄地再生利用緊急対策事業」補助金を充てている)
・イベント:
 植え付けや収穫の時期に、地元の
 ・小学校
 ・子供会
 ・住民
 らを対象とする体験イベントを実施する。

等となっています。

また記事では、「秋田県土地改良事業団体連合会」の、

・「体験行事を通じて、市民に荒れ地が農地となり作物ができるまでの過程に触れてもらい、食糧問題や農政、環境問題を考える場としていきたい」

とのコメントが紹介されています。


地元市民の、農業等の問題(耕作放棄地の問題など)への関心を深めることを目的としている点が、一般的な貸し農園と異なっていると感じられ、非常に興味深いです。


※参考
・秋田市 - 「市民のかたへ」
 http://www.city.akita.akita.jp/

長野県下伊那郡阿南町のクラインガルテン(滞在型市民農園)が完成

長野県下伊那郡阿南町が建設していたクラインガルテン(滞在型市民農園)が、完成したとのこと。

信濃毎日新聞[信毎web] 阿南町の市民農園「クラインガルテン」が完成

上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、

・場所:
 阿南町南部の新野地区
・敷地面積:約1万9,000m2
・区画:
 ・クラインガルテン:
  1区画300~450m2
  区画数は20。
  また、木造平屋の住宅(約50m2)も設置している。
 ・日帰り用の市民農園
  1区画約60m2を15区画用意。
・整備期間:
 2008年度からの3年事業で整備した。
 2010年4月10日に完成式を実施。
・総事業費:約3億円
・利用条件:
 住宅区画の利用者は、年間60日以上の宿泊が条件。(町民との交流促進が目的)
・イベント:
 利用者の世話を担当する管理組合(地元住民で構成)が、月1回程度、
 ・星空の観察会
 ・国重要無形民俗文化財「新野の盆踊り」の講習会
 などを実施する。

等となっています。

ちなみに、住宅区画の利用者20人は既に決定済みで、

・県内の利用者:1名
・その他は県外からの利用者(静岡、愛知、兵庫、神奈川県など)

という構成とのことです。

記事では、佐々木暢生町長の

・「県外の人に阿南町が持つ自然の豊かさ、食べ物のおいしさを知ってもらえるきっかけになる。
  交流人口が大きく増えることを期待したい」

とのコメントが紹介されています。


阿南町のサイト[1]に、整備中のクラインガルテンの写真が掲載されていますが、遠方からの写真ではあるものの、住宅はかなり本格的、という印象を受けます。


※参考
・[1]阿南町ホームページ:クラインガルテン情報
 http://www.town.anan.nagano.jp/tyouseiguide/kuraingaruten.html

長野県小海町が、八ヶ岳山麓(標高1,300m)に整備している「田舎の素敵実感農場・八峰(ヤッホー)村」の入村者を募集中

長野県小海町が、八ヶ岳の山麓(標高1,300mの場所)に整備している貸し農園の利用者を募集しているとのこと。

八ヶ岳山麓にマイファームを持ちませんか? 小海町が貸農園利用者を募集中 | 農政・農協ニュース | JAcom 農業協同組合新聞

上記リンク先記事によると、この貸し農園の詳細は、

・名称:「田舎の素敵実感農場・八峰(ヤッホー)村
・場所:小海町松原湖高原
・区画:
 1区画10坪。
 2010年度は32区画を募集する。
・年間利用料(入村料):1万5,000円
 ※この利用料には、
 ・田植え・稲刈り体験
 ・収穫した酒米で作った純米酒
 の分も含まれている。
 ※複数の区画の利用は、1区画5,000円で可能。
・貸出期間:4月からの1年間(更新も可能)
・栽培する野菜:
 ・ジャガイモ
 ・大根
 ・ネギ
 ・トマト
 ・枝豆
 など。
・設備:
 ・駐車場
 ・トイレ
 ・水飲み場
 など。
・イベント:
 地元住民との交流イベント(年7回)を企画している。
・その他:
 ・用具(鍬、鎌など)の貸し出し
 ・初心者向けの個人別耕作指導
 を行う。
 また、貸し農園の入村特典として、松原湖高原の宿泊施設・温泉の利用料を割り引く。

等となっています。


「八峰(ヤッホー)」という名称や、標高1,300mという地理的条件、また宿泊施設や温泉の利用料割引など、かなりユニークな特色のある貸し農園だと感じます。


※参考
・田舎の素敵実感農園 八峰(ヤッホー)村 村民募集 | 小海町ホームページ
 http://www.koumi-town.jp/office/archives/tourism/experience/post-91.html
・八峰村(ヤッホー村)ー田舎の素敵実感農場オープン | 小海町長ブログ
 http://www.koumi-town.jp/mayor/archives/post-34.html

2010年4月4日日曜日

「銀座農園」が、神奈川県の商業施設「トレッサ横浜」に、レンタル菜園「トレッ菜園」を開設

東京都の「銀座農園」が、神奈川県の商業施設「トレッサ横浜」(トヨタ自動車が運営)に、レンタル菜園「トレッ菜園」を開設したとのこと。

銀座農園 横浜にレンタル菜園開設 - SankeiBiz(サンケイビズ)
トレッサ横浜にレンタル菜園オープン 遊びに行こうぜ!

上記リンク先記事と「銀座農園」のサイト[1]によると、詳細は、

・場所:「トレッサ横浜」の南棟2階テラス
・区画数:1区画約1m2が、39区画。
・貸し出し期間:1年単位
 ※第1期の契約期間は、2010年4月上旬~2011年2月15日。
・利用可能時間:
 10:00~21:00(※利用状況により、変更の可能性あり)
・設備:
 水道、ベンチ、簡易な菜園道具
・利用料金:
 ・月額利用料:3,150円(税込み)
 ・入会金:1ヶ月
 ・保証金:1ヶ月
・事業の狙い:
 「銀座農園」では、
 ・ヒートアイランド現象の抑制
 ・地球温暖化対策
 の観点から、ビルの屋上などの菜園化に取組んでいる。
 今回の「トレッ菜園」では、土地をレンタルすることによる、緑化の維持費低減も狙いとしている。

等となっています。


商業施設内にレンタル菜園が開設されるというのは、なかなかユニークなケースという気がします。

1区画の面積は小さめですが、その分、野菜の育成に手軽に取組むことができるのでは、とも感じられます。


※参考
・[1]~2010年4月 トレッサ横浜に「トレッ菜園」オープン~(銀座農園株式会社)
 http://www.iknowledge.jp/ginza_farm/saien/tressa_yokohama.html
・[2]トレッサ横浜|TRESSA
 http://www.tressa-yokohama.jp/
・[3]トレッサ横浜 特設ページ/レンタル制の菜園 トレッ菜園
 http://www.tressa-yokohama.jp/tressaien/tressaien.html


※当ブログの関連記事:
農業ベンチャー企業「銀座農園」が、東京都内のビル屋上での貸し農園事業を開始(2009年7月7日)
東京都内に開設されている、屋上農園などの紹介記事(2009年11月3日)

浜松市の「鴨江いきいき菜園」で、開園式が実施

静岡県浜松市の市民農園「鴨江いきいき菜園」(愛称「大賀たんぽぽ広場」)で3月28日に、開園式が行われたとのこと。

中日新聞:浜松で市民農園の開園祝う ソニーの大賀相談役が用地寄贈:静岡(CHUNICHI Web)

上記リンク先記事によると、この土地はソニー相談役の大賀典雄氏が、地域のふれあいに活用してもらう目的で寄付したもので、菜園の詳細は、

・区画数:1区画(20m2)が全16区画。
 割り当ては、
 ・12区画:一般利用者
 ・4区画:近隣の教育機関
 となっている。
・その他:
 ベンチなどがある広場も設けられている。

となっています。

開園式では、

・浜松市長・鈴木康友氏
・近隣の幼稚園、保育園の園児(約100人)

等が出席し、式の後には、教育機関への貸出区画で、参加園児と鈴木市長らが、野菜の苗(トマトやピーマン等)を植えたとのことです。

また記事では、開園式での

・「この場を地域のコミュニティー形成の場として活用してほしい」
 (鈴木市長)
・「みなさんがいきいきと活動できる場となるよう期待している」
 (大賀氏の代理の、ソニー元社員の方)

とのコメントが紹介されています。


私の住んでいる地域(北海道)では、最近気温は上がってきたものの、まだ雪が残っており、たまに少しですが降雪もある状況です。

その中でも、もう野菜の苗を植えているとのニュースを読むと、確実に春が到来していることを、改めて感じます。


※参考
・浜松市/市民農園/鴨江いきいき菜園(大賀たんぽぽ広場)
 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/civicfarm/ikiikisaien/kamoe.htm


※当ブログの関連記事:
浜松市中区鴨江の「たんぽぽ広場」が、公園機能を併せ持つ市民農園「鴨江いきいき菜園」として整備中(2010年2月7日)

2010年3月28日日曜日

栃木県皆川城内町に「とちぎ・皆川・市民農園」がオープン予定

栃木県の「皆川地区グリーンツーリズム推進協議会」が、2010年4月に栃木市皆川城内町で「とちぎ・皆川・市民農園」を開設するとのこと。

「市民農園」で地域活性化 栃木・皆川地区グリーンツーリズム推進協 |下野新聞「SOON」

上記リンク先記事によると、この農園の詳細は、

・背景:
 皆川地区街づくり協議会のグリーンツーリズム部会が、4年前から市民農園開設の検討を開始。
 その後、2009年に「皆川地区グリーンツーリズム推進協議会」を設立し、今回の開設に漕ぎ着けた。
・特徴:
 地元農家の指導を受けることができる。
 また、
 ・田植え
 ・イチゴ狩り
 等の農業体験イベントも実施予定で、交流を深めることができる。
・区画:
 1区画(30m2)を30区画用意する予定。
・契約期間:1年間
・設備:
 休憩場(農具小屋を兼ねる)を設置。
 駐車場やトイレは、近くの公園の施設を利用する。
・利用料金:年間9,000円
・申込締切:2010年3月31日

等となっています。

また記事では、「皆川地区グリーンツーリズム推進協議会」の会長の方の、

・「利用者と交流しながら、地域を活性化させたい」
・「地元農家の協力で実現できた。
  農家と相談しながら作業できるので、初心者も参加してほしい」

とのコメントが紹介されています。


市民農園の運営には労力などがかかると思いますが、野菜を育てること自体の他、耕作放棄地の活用、利用者と地元の交流など、もたらすメリットは非常に大きいと思うので、息の長い運営を期待したいです。


※参考
・とちぎ皆川市民農園オープン(※「栃木県 とちぎアグリネット」サイト内)
 http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/content.cgi?category=81/04/04&content=2010_03_19_1.xml&member=

2010年3月22日月曜日

千葉県柏市に「環境コンビニステーション」がオープン予定、農業体験農園の情報提供などを行う

千葉県の「柏北部東地区農あるまちづくり実行委員会」が4月1日に、つくばエクスプレス柏たなか駅前に「環境コンビニステーション」を開設する予定とのこと。

asahi.com(朝日新聞社):農業と街づくりの拠点「環境コンビニ」が柏たなか駅前にオープン - 住宅新報社ニュース - 住まい
都市農地の活性化へ "ステーション"を開設  千葉の「柏たなか」 | 農政・農協ニュース | JAcom 農業協同組合新聞
東京新聞:まちづくり情報 発信拠点 柏 「環境コンビニ」の完成式:千葉(TOKYO Web)

上記リンク先記事によると、この「環境コンビニステーション」の詳細は、

・目的:
 まちづくりの情報発信と、地域の交流の促進
・施設面積:約90m2
・役割・設備:
 ・農業体験農園の情報を提供する。
 ・農園作業に準備するためのロッカー付き更衣室
 ・キッチンスタジオ(料理教室や野菜作り講習会を開催)
 ・「駅前見本菜園」(農産物直売と、体験農園のPRを兼ねる)
・開館時間:午前10時~午後5時

となっています。

ちなみに、農業体験農園のほうは、3月1日に運営を開始済み。

区画は1区画約30m2が約40区画で、利用者はプロの指導を受け、野菜を育てることができるとのことです。


駅前に農業・農園関係の設備を開設するというのは、確かにかなりユニークな取り組みで、柏市のまちづくりの方針のアピールにも効果があるのでは、と感じます。


※当ブログの関連記事:
千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が、「農業体験農園」を運営開始(2010年2月7日日曜日)

千葉県柏市の「あけぼの山農業公園」の詳細記事

下記リンク先記事では、千葉県柏市の「あけぼの山農業公園」について解説されています。

asahi.com:あけぼの山農業公園-マイタウン千葉

上記リンク先記事によると、同公園の設備などは、

・開設の背景:
 柏市農業研修センター(1982年開設)を中心として、各種機能を整備。
 1994年4月に、農業公園として全面オープンした。
・面積:約17.7ha(東京ドームの約3.8倍)
・設備:
 ・「農業公園ゾーン」:
  本館にアスレチック、バーベキューガーデン、加工実習館、温室など
 ・「体験農園ゾーン」:
  風車、花畑、果樹園、市民農園、体験農園、芝生広場など
 ・「あけぼの山ゾーン」:
  さくら山(桜の名所にもなっている)、水生植物園、日本庭園、柏泉亭
 の3ゾーンに分かれている。

等となっています。


「あけぼの山農業公園」のサイト[1]を見ると、(記事でも紹介されているとおり)非常に自然が豊かで、市民農園などの多彩なエリア・設備を備えており、居心地が良さそうな場所だと感じます。


※参考
・[1]あけぼの山農業公園
 http://www.akebonoyama-nougyoukouen.jp/

埼玉県川島町が、元水田の土地を土壌改良して市民農園「つばき農園」「ひのき農園」を開設

埼玉県川島町が、水田(計約40a)だった土地を転用し、市民農園「つばき農園」「ひのき農園」を開設したとのこと。

農家と触れあう市民農園  川島町が利用者募集 : 埼玉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

上記リンク先記事によると、この市民農園の詳細は、

・背景:
 川島町では2008年度から、「観光型農業」による町おこしを推進。
 町内約40の農園(イチジクやイチゴ)をPRして、観光客の集客に務めてきた。
 今回の市民農園開設は、その活動の一環として企画されたものである。
・土地:
 コメやイチゴの生産を手がける専業農家が所有する農地。
 ただし、地質が粘土質で硬く、畑作には不向きとされていた。
 今回はこの土地を、川島町と農家が協力して、市民農園用に土壌改良(赤土を新規購入して混ぜる等)を行った。
・農園の運営・管理:
 土地を所有する農家に任せる。
 また農園の利用者は、農家から栽培のアドバイスを受けることができる。
・区画:
 1区画約35m2が、計84区画。
・利用期間:
 2010年4月1日からの1年契約。(継続利用も可能)
・利用料金:1区画年間6,000円。
・利用申し込み:現在受付中(先着順)。

となっています。

また記事では、川島町農政産業課の、

・「農作業を通じ、地元農家と触れあうことで町の魅力を伝える絶好の機会になる」

とのコメントが紹介されています。


記事や川島町のサイト[1]に掲載されている農園の写真を見ると、特別な設備・施設は見られず、私が持っているシンプルな市民農園のイメージと良く合っています。

またそのためか、利用料金は年間約6,000円と、かなりお手ごろに設定されていると感じます。


※参考
・[1]川島町|トピックス |市民農園利用者募集
 http://www.town.kawajima.saitama.jp/news/shimin_nouenn.htm

2010年3月14日日曜日

埼玉県越谷市の農業体験教室「ヤサイクラブ」の紹介記事

下記リンク先記事では、埼玉県越谷市の農業生産法人「楽農三恵園(らくのうさんけいえん)」が運営する農業体験教室「ヤサイクラブ」について解説されています。

野菜作りをプロが指導・楽農三恵園の「ヤサイクラブ」(東武よみうりウェブ版 とーよみnet)

具体的には、

・運営開始時期:2008年
・特徴:
 運営者側が作付け計画と指導を行い、種苗も用意する。
 利用者は、指定された区画内で、野菜つくりのプロの指導を受けながら、様々な農作業を体験し、農業を学ぶことができる。
・用地:
 越谷市増森の遊休農地を、農業委員会を通じて借りている。
 1区画約25m2
・想定対象者:
 ・食の安全を考える人
 ・農業に興味のある人
・栽培する野菜:
 ・ネギ
 ・トウモロコシ
 ・エダマメ
 ・カボチャ
 ・タマネギ
 ・ジャガイモ
 ・レタス
 ・ブロッコリー
 等の25種類を予定。
 栽培した野菜は、全て参加者のものとなる。
 また上記野菜の他、別料金のオプションで
 ・春のジャガイモ
 ・サントウサイ
 等も体験可能。
・開園期間:2010年4月~2011年3月末
 (栽培・収穫を、年間を通じて楽しめる)
・参加費用:年間2万8,000円(利用料、種苗代、指導料など全て含む)

となっています。

また記事では、「楽農三恵園」の統括部長の方の、

・「野菜作りに興味のある人は多い。
  栽培の苦労、収穫の喜びを体験してもらい、農業の大切さや楽しさを味わってもらえたら。
  一般の方が農業を学ぶ場は限られており、本格的な農業を体験、勉強できるのが魅力です」

とのコメントが紹介されています。


指導を受けられるだけでなく、作付け計画から行ってもらえるというのは、特に経験の少ない方にとっては、確かに非常に助かるサービスだと思われます。
(個人的な経験からも、例えば本のみを参考にして取組むのは、かなりしんどい面があるので)

また参加費用も、内容に対してかなりリーズナブルだと感じます。


※参考
・埼玉県越谷市で農業体験ができる|こしがやネギ生産|農業生産法人(有)楽農三恵園
 http://www.sankei-farm.co.jp/
・ヤサイクラブ:みんなでプチ農業|農業生産法人(有)楽農三恵園
 http://www.sankei-farm.co.jp/club/index.html

埼玉県さいたま市岩槻区の「岩槻いちご狩り観光農園」の紹介記事

下記リンク先記事では、埼玉県さいたま市岩槻区の「岩槻いちご狩り観光農園」が紹介されています。

日本農業新聞 - そうだ 観光農園に行こう イチゴ狩り本日オープン/さいたま市岩槻区の出荷組合【関東】

記事によると、「岩槻いちご狩り観光農園」の詳細は、

・運営者:「岩槻いちご出荷組合」
・開設の背景:
 旧岩槻市から、「市民農園を開設しないか」との呼びかけを受けたことがきっかけで開始した。
 歴史は約25年に及ぶ。
・畑:
 「岩槻いちご出荷組合」組合会員の方々(3名)の畑を活用。
 畑には、苺の栽培ハウス(1棟約250m2)が計約20棟ある。
 いちご狩りの受付は1箇所で行って、申込者の振り分けをバランスよく行う。
・取扱品種:「とちおとめ」が中心。
・利用料金:
 30分間食べ放題で、
 ・2010年3月7日~4月7日:
  ・小学生以上:1,200円
  ・幼児:500円
 ・それ以降の期間:段階的に値下げする。

等となっています。

また記事では、「岩槻いちご出荷組合」の組合長の方の、

・「毎年イチゴ狩りを楽しみにしている人がいる。
  地域活性化のためにもやめられない」

とのコメントが紹介されています。


個人的には苺には、その鮮やかな赤い色から、非常に華やかで見ていて楽しくなる野菜、というイメージがあります。

私も機会があったら、イチゴ狩りを体験してみたいものです。


※参考
・岩槻いちご狩り観光農園/レッツエンジョイ東京
 http://www.enjoytokyo.jp/OD003Detail.html?SPOT_ID=l_00019855
・岩槻いちご狩り観光農園/さいたま観光コンベンションビューロー
 http://www.scvb.or.jp/data/iwatsuki_ichigo.shtml

「東邦レオ」が「都市型貸し菜園事業」の第1号「ソラドファーム戸田」を開設

「東邦レオ」が、埼玉県戸田市に、「都市型貸し菜園事業」の第1号「ソラドファーム戸田」を開設するとのこと。

東邦レオ、埼玉県戸田市に45区画の貸菜園「ソラドファーム戸田」を開設(日経プレスリリース)
asahi.com(朝日新聞社):埼玉・戸田に会員制貸し菜園「ソラドファーム戸田」 東邦レオ - 住宅新報社ニュース - 住まい

上記リンク先記事によると、この貸し菜園の詳細は、

・場所・立地:埼玉県戸田市大字新曽字小玉283
 JR埼京線戸田駅から徒歩6分。
・敷地面積:671.25m2
 「東日本旅客鉄道」の所有地を利用する。
・区画:1区画8m2が45区画。
・開園時間:6:00~19:00
・利用システム:会員制
・その他の特徴:
 ・「東日本旅客鉄道」会社との共同企画。
 ・サポートスタッフが定期的に訪問し、利用者に野菜づくり等のアドバイスを実施する。
 ・各種イベント(短期講座、収穫祭など)等により、会員との積極的なコミュニケーションを図る。
 ・菜園で用いる基本的な用具を、無料でレンタルする。
・会費:月額7,500円
 ※第1期の会費は5,500円(通常より月額2,000円割引き)。
・会員募集開始日:2010年3月15日
・第一期契約期間:2010年5月1日~2011年2月14日
 (※最大3年間の継続契約が可能(更新は1年毎)。)

となっています。


月額料金は一般的な市民農園よりかなり高めですが、その分提供サービスを充実させる、ということでしょうか。

ともあれ、企業による貸し菜園事業の取り組みの一つとして、今後の発展を期待したいです。


※参考
・都市型貸し菜園事業に関するプレスリリース(※「東邦レオ」サイト内)
 http://www.toho-leo.co.jp/puresu/sorado-toda.html


※当ブログの関連記事:
「東邦レオ」が、都市部の未利用地や建物屋上の空きスペースを活用する、貸し菜園事業を開始(2010年2月14日)

2010年3月7日日曜日

宿泊施設「富士緑の休暇村」が、30回目の「貸し農園」オーナー募集を実施中

「富士観光開発」が運営する宿泊施設「富士緑の休暇村」が、JA鳴沢村との共同企画による「貸し農園」のオーナーを募集しているとのこと。

富士山の麓で高原野菜作りに挑戦してみませんか!富士緑の休暇村「貸し農園」のオーナー募集!~JA鳴沢村共同企画・全100区画を募集致します~ | 富士観光開発株式会社 | News2u.net

上記リンク先記事によると、この貸し農園事業は今年で30回目で、その詳細は、

・畑・区画:
 JA鳴沢村の会員の畑を、貸し農園として提供する。
 区画数は全100区画で、
 ・「おまかせ型」(6坪):
  借り手は植付けと収穫のみを行い、その他の管理はJA鳴沢村の職員が行う。
  作物は、トウモロコシとジャガイモを各3坪ずつ植える。
 ・「自立型」(7坪):
  植付け~収穫の全作業を、借り手が行う。
  植える野菜は自由。
 の2種類を用意している。
・立地:
 山梨県鳴沢村は、全国有数の高原野菜の産地として著名であり、富士山北麓(標高1,000m)で育てられる高原野菜(トウモロコシやキャベツ等)は、
 ・高原特有の爽やかな気候
 ・溶岩砂礫の土壌
 により、味・品質に定評がある。
 また都心からの距離は、自動車で90分と近い。
・平均収穫量:
 ・ジャガイモ:約50kg
 ・トウモロコシ:約100本
・利用者募集期間:4月15日まで
・利用期間:2010年4月29日~10月31日
・料金:1区画12,000円(消費税込み)
 ・農地使用料
 ・種まき時の種2種類(ジャガイモ、トウモロコシ)
 ・肥料
 ・農具使用
 ・指導
 ・当日の昼食(2人分)
 が含まれる。

等となっています。


今年で30年目という、長期の運営に驚きますが、富士山山麓ならではの標高の高さと土壌の特殊さが、この貸し農園の大きな特徴であり魅力、ということでしょうか。

また、管理を任せられる「おまかせ型」が用意されているのも、利用者の負担を軽減できる良いサービスだと感じます。


※参考
・富士緑の休暇村 富士山・富士五湖の宿
 http://www.kyukamura.jp/

2010年2月28日日曜日

長野県小川村で市民農園「鹿島ふれあい農園」がオープン予定

長野県小川村高府の上野区で2010年4月に、市民農園「鹿島ふれあい農園」の運営がスタートするとのこと。

荒廃農地を市民農園に 小川の有志整備、4月から貸し出し | トピックス | 信州Liveon - 信州・長野県の生活をもっと楽しく!イベント情報や話題が満載のサイト!

上記リンク先記事によると、「鹿島ふれあい農園」の詳細は、

・運営者:隣組「上野組」の住民有志6名
・目的:
 地元の荒れた農地を整備し、地域外の希望者に貸し出すことで、
 ・農地の荒廃防止
 ・農業を通じた交流や地域活性化
 を図る。
・背景:
 2010年10月に近隣の住民達(各々が農地を持ち、耕作を手がけている)が、荒廃農地の活用を発案。
 しかし自分達だけでは管理が困難なため、耕作を他の人に行ってもらう市民農園の開設を企画した。
・名称の由来:
 ・地元の守り神を祭っている「鹿島社」が、農園を見下ろす位置にある。
 ・農園の近くから、鹿島槍ケ岳が見える。
・広さ:計約26a
・区画:1区画1a(25区画を用意する予定)
・利用料:1区画あたり年2,000円
・立地:県道から近く、村役場から自動車で約5分の距離。
・その他:
 ・農業初心者でも耕作を行えるように、
  ・農作業の時期
  ・作業方法
  等の相談を受け付ける。
 ・小型耕運機を有料で貸し出す。
  また、農作業の代行も請け負う予定。
 ・休憩小屋や仮設トイレも設置する計画。
・利用者募集:現在実施中。(※記事内に連絡先の記述あり)

等となっています。

また記事では、「鹿島ふれあい農園」の代表の方の、

・「安心な農作物を作る喜びを味わってほしい。
  子どもの学習や高齢者の生きがい、地域のつながりにもなると思う」

とのコメントが紹介されています。


荒れた農地に手入れを行き届かせるために、市民農園として農地を活用するという点が、非常にユニークで、また合理的な試みだと感じます。

2010年2月21日日曜日

群馬県高崎市保渡田町に「わんだふる市民農園」がオープン

群馬県高崎市保渡田町で2010年4月に、「わんだふる市民農園」がオープンするとのこと。

市民農園:野菜作り通じ交流の場を 高崎のNPO、運営へ /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、この市民農園の詳細は、

・特徴:
 ・高崎市内の農家の協力により、希望する借り手に対して、
  ・野菜栽培の指導
  ・種子、堆肥などの斡旋
  を行う予定。
 ・農園内では、中央の通路を広く取り、イベント等の開催を可能とする。
 ・学生ボランティアとの共同による、農園内の通路などを活用する交流イベントを計画中。
 ・収穫時期などに、賛同する借り手との共同による、体験イベントを開催予定。

・運営者:NPO法人「わんだふる」
 ※土地所有者の依頼を受けて運営する。

・広さ:約1,700m2

・区画:19区画(65~105m2

・貸し出し料金:年額1万~1万5,000

・貸付期間:5

・申し込み受付期間:2010年3月6日午前9時~11時
 (受付は現地で行う)

となっています。

また記事では、NPO法人の代表の方の、

・「畑を耕せなくなったお年寄りと、農業をやりたいという人の点と点とを結んで何かできないか考えてきた。
  農園運営はその一歩。
  農園を借りる人の中で、活動に賛同していただける人たちと、土と触れ合う体験イベントを収穫時期などに開いていきたい」

とのコメントが紹介されています。


農園内でイベントを行えるように配慮している点が、かなりユニークだと感じます。

貸し農園においては、利用者や地元の方々のコミュニケーションを重視する傾向が強まっている、ということでしょうか。

2010年2月14日日曜日

「東邦レオ」が、都市部の未利用地や建物屋上の空きスペースを活用する、貸し菜園事業を開始

東邦レオ」が2月15日に、

・未利用地
・建物屋上の空きスペース

を用いる、都市型の貸し菜園事業を開始するとのこと。

東邦レオ 未利用地活用の都市型貸し菜園事業に着手 2010/02/09(火) 17:18:59 [サーチナ]
首都圏屋上などに貸し菜園 | アグリビジネス | JAcom 農業協同組合新聞
asahi.com(朝日新聞社):低・未利用地や建物屋上を活用した都市型貸し菜園事業を開始 東邦レオ - 住宅新報社ニュース - 住まい

上記リンク先記事によると、この事業の詳細は、

・背景:
 東京都23区内にある未利用地は、1,958ha(東京ドーム428個分、東京都調べ)に上り、その有効活用用途が模索されている。
 一方、食への関心の向上などを背景に、貸し農園の人気が高まっている。(潜在市場規模は1,450億円とみられている)
 今回の新事業では、これらの需要をマッチングするもので、
 ・交通利便性が高い都市部での、貸し菜園に対する需要の高さ
 ・集客力効果
 をアピールポイントとして、土地オーナー等への提案を行う。

・取り組み:
 30年に渡る、
 ・緑化技術の開発
 ・商業施設における屋上庭園・菜園の運営管理
 から得たノウハウを活用して、都市部の未利用地などを貸し菜園として造成・運営する。
 具体的には、
 ・サポートスタッフによる、
  ・利用者への野菜づくりのアドバイス
  ・菜園の定期訪問
 ・農具の貸し出し
 ・短期講座や収穫祭などのイベントの実施(菜園利用者のコミュニケーション促進を図る)
 を計画している。

・今後の予定:
 ・2010年5月初旬に、東京近郊で最初の貸し菜園(元は宅地)をオープンする予定。
  (利用者募集は3月中旬から)
 ・3年後に、
  ・50区画(敷地面積約750m2)程度の貸し菜園100ヵ所の運営
  ・売上3億
  を見込む。

となっています。


東方レオのサイト[1]から見られるイメージ写真では、袋に土を入れて野菜(大根など)を育てている状況が紹介されており、同社の屋上緑化などにおける技術・経験の豊富さが伺えます。

まずは東京都内での事業展開となるようですが、状況次第では他の都市への進出も有り得るんでしょうか?


※参考
・[1]都市型貸し菜園事業に関するプレスリリース
 http://www.toho-leo.co.jp/puresu/saien.html
・[2]東邦レオ」社の、屋上緑化・壁面緑化などでの事業を解説している記事(屋上緑化に関するニュース・話題、2009.12.16)

2010年2月7日日曜日

千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が、「農業体験農園」を運営開始

千葉県柏市の「JAいちかわ田中経済センター」等が2010年3月から、「農業体験農園」を運営開始するとのこと。

農業体験農園:現役農家が先生役の「畑の学校」、来月開園--柏のJA /千葉 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、この「農業体験農園」の詳細は、

・場所:
 柏市北部東地区の新興住宅地にある、2件の農家の土地。
 この土地は、つくばエクスプレス・柏たなか駅周辺で、UR都市機構が進める区画整理事業(2000~2018年度)の用地(約170ha、計画人口1万7,000人)内にある。

・開設の背景:
 開設場所の柏市北部東地区は、戸建て住宅を中心とした住宅開発が進められており、更に後継者難もあり、従来の農村風景が失われつつある。
 (同地区は市街化区域となっており、生産緑地法のうえで「生産緑地」指定を受けている農地が多く、指定を受けているうちは、
   ・税制上の優遇
   ・土地利用の制限
   の対象となる。
   ただし、生産者が亡くなった場合等にはこの指定が解除され、宅地開発の対象になりやすい。)
 このため、
 ・JAいちかわ田中経済センター
 ・柏市
 ・UR
 の3者が、
 ・「農村風景を守るため、農あるまちづくりに取り組もう」
 との狙いで、
 ・旧住民の農家
 ・新住民
 の交流を図る、農業体験農園を計画した。

・利用の仕組み:
 農家は、市民と年4万3,000円で契約し、
 ・農園としての農地の提供
 ・市民への農業の基本の指導
 を行う。
 これにより、市民が農作業を体験する。

・特徴:
 農家にとっては、
 ・自身が運営の実施主体となるため、生産緑地の指定解除対象にならずに、農地を維持できる
 ・入園料収入による農業経営の安定
 ・農地が荒れない
 ・農作業がきつい高齢者も継続でき、後継者育成にもつながる
 といったメリットがある。
 また利用者側には、
 ・自己流の家庭菜園と異なり、本格的な農業を体験できる。
 ・収穫の喜びが味わえる。
 ・作付け計画・農機具・肥料などは、全て農家側が用意。
  このため利用者は、手ぶらで訪れて農作業に取り組める。
 ・収穫される野菜(約30品目)は、利用者が持ち帰り可能。
 といったメリットがある。

・入園募集:2010年1月~2月はじめに実施。
 48区画に対し39人(20~70歳代)がが申し込んだ。

・スケジュール:
 参加者は、2010年3月~2011年1月の期間中、農家から5~6回に渡り、
 ・播種の仕方
 ・苗の管理
 ・肥料の施肥や収穫の方法
 ・農機具の扱い方
 等の指導を受ける。
 (農作業は、好きな時間に行える)

となっています。

記事では、「JAいちかわ田中経済センター」の、

・「料金は、農家の技術料と収穫した野菜の代金。
  農家が農園の経営者となることで、市街地での生産が可能となり、農村風景を保存できるようになればうれしい」

とのコメントが紹介されています。


単なる貸し農園としての土地利用ではなく、農家の方々が経営主体となることで農地の「生産緑地」指定を維持しつつ、運営者・利用者双方のメリットを実現しようという点が、非常に興味深い試みです。


※参考
・JAいちかわ-トップページ
 http://www.ja-ichikawashi.or.jp/index.html
柏市役所公式ウェブサイトトップページ
 http://www.city.kashiwa.lg.jp/

浜松市中区鴨江の「たんぽぽ広場」が、公園機能を併せ持つ市民農園「鴨江いきいき菜園」として整備中

静岡県浜松市で、近隣住民から「たんぽぽ広場」と呼ばれて親しまれてきた空き地(中区鴨江4)が、公園機能を併せ持つ市民農園「鴨江いきいき菜園」として整備されているとのこと。

中日新聞:「高齢者や子ら ふれ合う場所に」 浜松市中区の広場を公園併設の市民農園に:静岡(CHUNICHI Web)

上記リンク先記事によると、この「鴨江いきいき菜園」の詳細は、

・背景:
 沼津市出身の元ソニー社長・会長の大賀典雄氏が、
 ・「子どもたちのために」
 ・「高齢者や子どもがふれ合える場所に」
 との希望で、浜松市に土地を寄付。
 鴨江4の土地は、
 ・広さ:総面積1,813m2
 ・タンポポの咲き、長年近隣の子どもや住民たちに親しまれてきた
 といった状況があることから、公園機能を持つ空間としての利用が決定された。

・開園:2010年4月の予定

・愛称:「大賀たんぽぽ広場」

・市民農園:
 ・1区画の広さ:約20m2
 ・貸出し:計12区画の利用者を、2月5日から募集開始している。
  ※大賀氏の意向を踏まえて、別の4区画は近くの園・学校に無償で貸し出す方針。

・その他の設備:
 ・ベンチのある広場を設置し、
  ・収穫祭
  ・朝市
  等のイベントを行えるようにする。
 ・また浜松市では着工前に、自生していたタンポポを根から掘り起こして保管。
  整備工事が終了次第、広場や法面に植え戻す予定。

・利用規定:
 浜松市では、整備にあたり関連条例を改正して、利用のルールを規定した。
 具体的には、
 ・禁止行為:
  ・植物の採取
  ・工作物の設置
  等11項目。
 ・物販や募金、催し:
  許可制で認める。
  その場合、
  ・展示会、集会:1m2あたり121円~
  など、使用料を徴収する。

となっています。


個人的には、土地整備において通常は、タンポポは雑草として取り除かれるイメージがあるので、あえて保全するというところに、大賀氏の意向と相まって、地域住民の憩い・交流の場にしようという配慮が感じられます。


※参考
浜松市/市民農園/鴨江いきいき菜園(大賀たんぽぽ広場)
 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/civicfarm/ikiikisaien/kamoe.htm

「福岡みやこ農協」が、貸農園「ちょこっと農園」の貸出し料を年3,840円に値下げ

福岡県の「福岡みやこ農協」が、貸農園「ちょこっと農園」(みやこ町勝山箕田(みだ))について、2010年4月から貸出料を引き下げるとのこと。

福岡みやこ農協:4月から貸農園の料金値下げ 新規利用者募集 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、「ちょこっと農園」の詳細は、

・運営開始:2007年4月

・開設目的:
 ・サラリーマン
 ・住民
 に、土いじりを楽しんでもらう。

・可能な用途:
 借り手は、3月までの1年間に、自由に野菜・草花を育てることができる。(※果樹は不可)
 また、
 ・複数区画を借りる
 ・団体(保育園など)で借りる
 ことも可能。

・特徴:
 周囲は
 ・アスパラガス
 ・イチゴ
 の産地で、土地が肥えている。
 また、国道201号沿いで、交通の便が良い。

・料金:1区画(約30m2)年間3,840円(従来は年間6,000円)
 今回は、60区画中36区画が空いていることから、値下げを行う。

となっています。

また記事では、「福岡みやこ農協」勝山営農経済センターのセンター長の方の、

・「週末に野菜作りを楽しみたい、農業を体験したい、自然に触れ合いたいという『ちょっとやってみたい』人を待っています」

とのコメントが紹介されています。


従来の2/3以下とかなりの値下げを行っていますが、センター長の方のコメントから、利用のハードルが低いことが感じられ、気軽に取組めそうな印象を受けます。
(もっとも、周囲に迷惑が掛からないように、管理はきちっと行う必要があるとは思いますが)

ともあれ、年間3,840円であれば、かなりのお得ではないでしょうか。


※参考
・JA福岡みやこ
 http://www.ja-fmiyako.org/

福島県下郷町が2010年4月に、「クラインガルテン下郷」の貸し出しを開始

福島県下郷町2010年4月から、「クラインガルテン下郷」の貸し出しを開始するとのこと。

小屋付き農園手応えあり : 福島 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
滞在型の市民農園、利用者を募集/下郷町 :: 福島県内ニュース :: KFB福島放送
クラインガルテン:県内初の滞在型市民農園を賃貸 下郷・落合地区に4月開業 /福島 - 毎日jp(毎日新聞)

上記リンク先記事によると、「クラインガルテン下郷」の詳細は、

・開設の背景:
 下郷町では現在
 ・観光地「大内宿」の存在
 ・2008年9月に、県南地方とつながる甲子道路が開通
 といった状況を背景に、観光客は増加傾向にある。
 しかし他方では、少子高齢化・人口流出による過疎化も深刻化が進んでいる。
 そのため同町では、
 ・都市部(首都圏など)在住者に、農作業による田舎暮らしに慣れてもらう
 ・将来的に就農に発展させ、定住人口の拡大を図る
 ことを狙いとして、2008年から、滞在型市民農園の整備を開始していた。

・事業費:初年度は約1億5,000万円(国と福島県の補助金含む)

・場所:落合地区(下郷町の中心部から、南に約5.5km離れた場所)

・区画:
 当初は10区画を整備。(2010年度以降に、更に20区画を整備する予定)
 1区画には、
 ・ラウベ(滞在施設、約30m2
  台所、居間、バス、トイレ、テラス等を備える。
 ・農地(約200m2
 を用意。

・年間賃貸料:40万円(光熱費などは除く)
 契約は1年ごとで、最長5年まで延長可能。

・その他:
 農機具は、無料で貸し出しを行う。
 また、下郷町が設立した運営協議会(地元の認定農業者など十数人で構成)の会員が、農作業・栽培技術に関する指導・助言などを行う。

・募集受け付け:2010年2月1~15日(※申し込み多数の場合は抽選で決定)
 (2月4日までに、正式な申し込み数は12件に到達)

・供用開始:2010年4月1日

等となっています。

この「クラインガルテン下郷」開設にあたり、下郷町事業課に寄せられた問い合わせ件数は、1月28日までに23件。

問い合わせは首都圏・関西地方からが多く、また団塊世代が多かったとのことで、希望理由として、

・「もともと農業に興味があり、第二の故郷がほしかった」
・「都会の喧騒から離れ、自分の時間を取り戻したい」

等が挙げられたそうです。


1つめの記事や、公式ブログ[1]に掲載されているラウベの写真を見ると、周りの風景と相まって、確かに自然の中の「別荘」という印象を受けます。


※参考
・[1]クラインガルテン下郷ブログ
 http://www.town.shimogo.fukushima.jp/nouen/blog/
・[2]福島県ホームページ - 組織別 - クラインガルテン
 http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=6B825D63E5A7E25508FC8043856982BE?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=14577

2010年1月24日日曜日

静岡県島田市阪本の市民農園事業地で、「土づくりイベント」が実施

静岡県島田市阪本の市民農園事業地で、1月16日に土づくりイベントが実施されたとのこと。

地域ニュース・中部:野菜栽培へ土づくり 市民農園開設へ 島田(静岡新聞)

上記リンク先記事によると、この市民農園事業の詳細は、

・場所:月坂保育園の西側

・区画:
 1区画22.5m2を、79区画分整備する計画。

・運営:
 「JA大井川」が耕作放棄地などを借り、使用権を設定。
 農園の管理・運営は、
 ・島田市
 ・JA
 ・地元の自治会
 ・農業者
 ・利用者
 等が構成する管理組合が担う。

・その他の取り組み:
 ・農園利用者向けの野菜栽培講座の開催
 ・保育園との交流
 ・学校給食の調理くずから作った肥料の活用
 等を検討している。

となっています。

土作りイベントは、「阪本農園管理組合準備会」(事務局・島田市農林課)が主催したもので、

・事前応募した農園利用者
島田市
・静岡県
・地元の農業者
・JA関係者

等約60人が参加して、牛糞堆肥約10tの散布を行い、トラクターで耕運したとのことです。

記事では、

・「娘に土に触れる機会を作ってあげたかった。
  初めての農業体験ですが、トマトやキュウリを栽培しようと思っています」
 (参加者の主婦の方)

・「耕作放棄地の増加は全国的な課題。
  市民の皆さんにも理解してもらいながら、市民農園などの有効利用を考えたい」
 (島田市農業委員会の会長の方)

とのコメントが紹介されています。


市民農園のオープン前に、土作りのイベントが催されるというのは、けっこうあるものなんでしょうか?

我流で家庭菜園をやっている私としては、どのように作業を行うものなのか、かなり興味を惹かれます。


※参考
・静岡県/11島田市で市民農園利用希望者を募集します
 http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-750/200912/11noen.html
・地域の力で農地を支える市民農園のページ(※「島田市」のサイト内)
 http://www.city.shimada.shizuoka.jp/nourin/nougyou/shiminnouen.jsp


※当ブログの関連記事:
静岡県・島田市で、耕作放棄地30aが市民農園として活用される方針(2009年10月11日)

京都市山科区音羽で2010年4月、体験農園「すこやかファームおとわ」が開設

京都市山科区音羽で園芸業を営む方が、2010年4月に、体験農園「すこやかファームおとわ」をオープンするとのこと。

街中で農業に触れて 山科の男性、4月から体験農園を開設:京都新聞

上記リンク先記事によると、この体験農園の詳細は、

・土地:
 開設者の方が、自宅近くに所有している休耕田を活用。
 2009年4月から1年を費やし、4,000m2の田んぼに、
 ・土起こし
 ・用水路の造成
 等を施し、畑に改良した。

・開設の背景:
 開設者の方は、NPO法人「京の園芸福祉研究会」の理事長を務めており、「園芸福祉」(花や野菜の栽培を、教育や障害者の就労訓練に活用する)にも取り組んでいる。
 農家だった父から田を受け継いだものの、未使用のままにしていたため、用途を考えた結果、
 ・農業を体験したい人
 ・障害者福祉施設の就労支援
 のため、開放することを決定した。

・農業体験の内容:
 ・畝作り
 ・種植え
 ・収穫
 等、農作業の全工程を体験できる。
 必要な物品・資材(野菜の種・苗、肥料、農機具など)は、運営者が用意する。
 また、収穫した作物は、持ち帰ったり、販売することが可能。

となっています。

また記事では、開設者の方の

・「お勤めの人も気軽に参加してほしい。
  段々畑で、日本の原風景も味わえる」

とのコメントが紹介されています。


個人の方が体験農園を開設するというのは、(私が知る限りでは)かなり珍しいケースだと感じます。

また、農業体験の他に就労支援を念頭に置いている点も、ユニークに感じられます。


※参考
・NPO法人 京の園芸福祉研究会-花や野菜を育てて、みんなで幸せになろう。
 http://www.npo-net.or.jp/k-engei/

高知県四万十町が、2010年4月に滞在型市民農園を開設

高知県四万十町が、2010年4月1日滞在型市民農園(クラインガルテン)をオープンするとのこと。

日本農業新聞 - 滞在型農園を整備 定住促進へ4月開園/高知・JA四万十

上記リンク先記事によると、事業の詳細は、

・目的:
 入園者と地元住民との交流を推進しつつ、定住者の増加につなげる狙い。

・土地:四万十町本堂の1.2ha(高知県から管理を委託されている)

・区画数:
 ・宿泊施設付き農園(町外の人が対象):15区画
 ・農園のみ(町内外の人を対象):19区画

・区画の広さ:いずれも50m2

・貸し出し期間:1年契約(最長5年まで)

・設備:
 ・宿泊施設付き農園:
  ・コテージ(木造2階建て)
  ・駐車場
  が備えられている。
 ・農園のみ:
  管理棟の
  ・トイレ
  ・シャワー
  ・農機具
  等が共同利用可能。

・利用料
 ・宿泊施設付き農園:年間38万
 ・農園のみ:年間1万2,000

となっています。


自治体側としてはやはり、滞在型市民農園に、他地域住民からの地元への理解を深めるための、きっかけとなることを期待している、ということでしょうか。

もっとも利用者側としては、なによりもまず農作業や滞在を楽しむことが第一だと思われます。


※参考
四万十町役場 : - 山・川・海 自然が 人が元気です -
 http://www.town.shimanto.lg.jp/

2010年1月17日日曜日

栃木県小山市の「市民・体験農園」の詳細の解説記事

下記リンク先記事では、栃木県小山市2010年4月にオープンする予定の「市民・体験農園」についての詳しい解説がされています。

農業初心者も歓迎 小山の市民農園、来月から利用者募集 |下野新聞「SOON」

具体的には、

・特徴:
 農業初心者でも利用しやすいように、貸し農園に加え、体験農園を設置する。
 また、小山市が雇う地元農家が、
 ・貸農園利用者に対する、栽培方法の指導
 ・体験農園の管理
 を担当し、利用者を支援する。
・場所:「道の駅思川」の南側
・全体の広さ:約0.4ha(駐車場含む)
 (※全体計画(2.4ha)のうち1期計画)
・貸し農園:
 作物の栽培は、年間を通して自由に行える。
 ・区画数:42区画(貸し出し期間は1年間)
 ・区画の広さ:1区画20m2
 ・利用料:1区画5,000
  (複数区画の利用も可能)
・体験農園:
 種まきや収穫などに参加できる。
 畑は、栽培作物により、下記2種類に分かれている。
 ・大豆やそばの栽培用:
  ・広さ:520m2
  ・募集利用者数:12
 ・6種類の季節野菜(とうもろこしやブロッコリー等)の栽培用:
  ・広さ:480m2
  ・募集利用者数:50
 ※申し込みは、栽培する作物を選んで行う。
 ・参加費用:2,000~3,000
・利用申し込み:
 2010年2月に開始。
 (※申し込み多数の場合は抽選となる)
・想定利用者:
 ・小山市中心部に住む市民
 ・東京圏の住民

となっています。

ちなみに2009年11月には、「小山評定ふるさと大使」に就任した女優・大場久美子さんが、この農園の利用者第1号に決定しており、2010年4月から貸し農園を利用するとのことです。

記事では、小山市農政課の

・「都市住民に農業や農村を楽しんでもらうだけでなく、農業体験イベントなどで道の駅との相乗効果も図りたい」

とのコメントが紹介されています。


貸し農園と体験農園を併設したり、作物の種類によって体験農園を分けている点など、ユニークな試みがなされていると感じます。


※当ブログの関連記事:
小山市の「道の駅思川」隣に、市民農園・体験農園が開設予定(2009年10月4日)

2010年1月3日日曜日

東京都世田谷区の貸し農園「アグリス成城」の紹介記事

下記リンク先記事では、東京都世田谷区の高級住宅地「成城学園」に設けられている貸し農園「アグリス成城」が紹介されています。

通勤途中にちょっと農業 都心に農園、手軽さで人気 - 47NEWS(よんななニュース)

上記リンク先記事によると、「アグリス成城」の詳細は、

・場所:小田急電鉄成城学園前駅の隣。
 ※農園のすぐ下は線路となっている。
  (線路の地下移設により、地上部分にできたスペースを活用)
・広さ:約5,000m2
・区画:1区画約6m2、計307区画
 (区画は、木製デッキの通路で区切られている)
・特徴:
  ・シャワー室
  ・ラウンジ
  ・園芸資材店
  を備えたクラブハウスが併設されている。
  農具は常備されており、利用者は重い農具や肥料を持参する必要が無く、例えば通勤途中に手ぶらで立ち寄り、農作業を行うことができる。
  また、常駐スタッフがおり、相談に応じたり、作物の世話を代行してもらえる。
・費用:月額1万2,000円程度(会員制)
・会員数:開業から約3年で170

となっています。


畑を貸し出すだけでなく、クラブハウスが併設されている点や、区画の区切り方が、非常にユニークに感じられます。

利用者の負担を軽減して、日常生活(毎日の仕事など)との両立をしやすく配慮する、というのは、都市部の貸し農園の一つの有り方、ということかもしれません。


※参考
アグリス成城 - 生活に収穫を - AGRIS SEIJO
 http://www.agris-seijo.jp/